球界トピックス

11月20日


 さすらいの賭博師・須永、心の傷は癒えず! 三沢取締役の指名挨拶を拒否!
巨人以外なら社会人行きの方針を打ち出していたさすらいの賭博師・須永をドラフト2巡目で強行指名した日本ハムの三沢取締役がこの日、浦和学院へ指名挨拶に訪れた。しかし、傷心の須永からは接触を拒否され、森監督らに学校関係者に対して、経緯説明するだけに留まった。「球団の熱意を本人にお伝え戴く様、お願いした」と言う三沢取締役に対して、森監督は「本人の強い思いを考えると厳しい面もあるが、全然(日本ハム入りが)視野にない、と言う訳ではない」と、僅かながらも日本ハム入りの可能性が残されている事を示唆した。学校側は須永やその家族らの動揺が収まるまで猶予を置いた上で、日本ハムと直接交渉する場を設ける方針を示している。  

 十八番の強行指名失敗パターンか!? 柴田、家族ぐるみで態度硬化!
巨人志望の須永を強行指名し、拒否されている日本ハムだが、その一方で日本ハムを志望し、同じく2巡目でオリックスに強行指名された柴田(北海道尚志学園)も入団拒否の姿勢を打ち出している。既に当銀,小林両編成部副部長が現地入りし、接触を図っているが、この日、同高の斉藤野球部長は「今月中の交渉は無理かもしれない」と語るなど、難航している状態。柴田家では家族ぐるみで態度を硬化させており、交渉そのものを始められるメドが立っていない。新垣(ダイエー),内海(東京ガス→巨人内定)と、強行指名をかましては逃げられるパターンが続いているオリックスだが、またもや同じ轍を踏んでしまうのか?

 新庄、2年契約で仮契約! 予告通り背番号「1」を強奪!
前日、日本ハム入りを表明し、カモシカレッグ阿久根さんの背番号「1」強奪宣言までかました宇宙人・新庄(3Aノーフォーク)が都内のホテルで日本ハムと入団交渉に臨んだ。実は、今回が初交渉ではなく、今月7日の段階でヒルマン監督らも交えての下交渉を行っていたとの事で、すんなり話がまとまり、契約金4000万円、年俸8000万円+出来高5000万円(いずれも推定)の2年契約で合意。「北海道のファンの前でしたい」と言う新庄の意向により、この日は仮契約に留め、正式契約は12月に札幌で結ばれる事となった。また、予告していた通り、背番号「1」を強奪する事にも成功した新庄は「アメリカから帰ってきて最初にオファーをくれた球団に行こうと決めていた。それが日本ハム。今は北海道で暴れたい、と言う気持ち。早く札幌ドームのセンターで走り回りたい。全試合に出られる様にしたい」と抱負を語った。新庄と言えば、売りに出して売れなかった愛車・フェラーリ。車高が低く、冬タイヤも冬用のワイパーもない仕様で「雪のある冬道は走れない方が身の為です」とフェラーリの国内正規ディーラーから言われる始末だが、新庄はお構いなしで走る気満々。開幕前に事故ってリタイアなどと言うお粗末な展開にならねばいいが…。

 アリアス、狂気の2年11億要求! 莫大な開きに退団の可能性も!
ムーアを解雇の方針で、伊良部クラゲ,下柳にはFAで逃げられかねない阪神だが、また一人、今季の優勝に貢献した男が流出しようとしている。その男の名はアリアス。今季38本,107打点と活躍したアリアスは調子ぶっこいて、総額11億円の2年契約を要求していると言うのだ。今季の契約が2億円(推定)の1年契約だった事を考えると、強気と言うより、むしろ狂気の沙汰と言える。阪神側は5億円(推定)の2年契約を提示しており、アリアス側との開きは莫大で歩み寄りようがない。アリアス側は阪神との優先交渉期限を21日までとし、それまでに合意出来なければ、他球団との交渉を開始するとほたえている模様だ。しかし、要求額が11億円とあっては、手を挙げられる国内球団があるのだろうか。唯一、可能と思われる巨人も小久保を不可解な無償トレードで確保したばかり。ペタジーニ,破戒僧・清原もいる事から、ファースト,サードは完全に埋まっている上、3年15億とも言われるローズ(近鉄)との契約も控えており、流石に、イカレ金満大補強の巨人でもアリアスの獲得には動かないと思われる。ともあれ、緊急に迫っている期限に阪神側がどう対応するのか注目される所だ。

 高津、ヤンキースと接触! 今夜の松井さんとも久々の対面!
多菊社長から「個人の権利だからな。引き留め? やってみればいい、どれだけの価値があるか」などと屈辱的な言葉を浴びせられ、怒り爆発でFA宣言し、国外亡命を決意した高津がこの日、名手・川相の必要性を訴えるべく命を懸けて国外亡命した今夜の松井さんの亡命先であるヤンキースと接触。代理人のアーボン氏とヤンキースタジアムを訪れた高津は、キャッシュマンGMと会談したばかりか、自主トレで来ていた今夜の松井さんやトーリ監督とも対面した。アーボン氏によると、15球団と連絡を取り、ヤンキース,パトレスら5球団が強い興味を示しているとの事。これに対して、高津は「FA宣言した時からすんなりいくとは思っていないが、こういう所に来たりすると気持ちが高ぶる」と神妙な面持ちで語った。

 大塚の落札球団はパドレス! 入団合意確実で国外亡命は決定的!
茂雄とチンピラ三山代表の陰謀により、一時は半強制的に引退させられた名手・川相が入団テストに見事合格を果たし、一躍、来季の優勝候補筆頭にのし上がった素晴らしい環境の中日から、わざわざポスティングシステムで国外亡命するイバラの道を選んだ大塚だが、この日、米コミッショナー事務局からの連絡を受けた中日は30万ドルで落札した球団がパドレスだった事を発表。独占交渉権を得たパドレスと大塚の間でこの日から、30日以内に交渉が行われる事となるが、「パドレスで嬉しい。サンディエゴは環境も気候もいい。家族も行くつもりなので良かった。抑えを狙っていきたい」と大塚が語っている事から、すんなり合意に至ると思われ、パドレス入りは事実上、決定的となった。