球界トピックス

11月19日


 さすらいの賭博師・須永を強行指名! 巨人入りを敢然と阻止!
この日、東京・新高輪プリンスホテルでドラフト会議が開かれた。自由獲得枠対象外の高校生の中で、西村(広陵)と並んで注目を集めていたさすらいの賭博師・須永(浦和学院)は2巡目で日本ハムが指名。巨人入りを熱望し、他球団なら、社会人行きを示唆していた須永は表情をこわばらせ「頭の中が真っ白になった。評価して貰って感謝しているが、(巨人志望の)意思は変わらない。3年間は遠回りじゃないと思う」と、指名拒否で東京ガスに進み、3年後の巨人入りと言う内海のパターンを踏襲する事を示唆している。また、来季から本拠地を札幌に移すとあって、地元密着を図るべく、柴田(北海道尚志学園)の指名も狙っていたが、須永を強行指名したばかりに同じく2巡目でオリックスにかっさらわれる有様。その後、7巡目で札幌一の渡部を指名し、何とか地元選手の確保にこぎつけた。

 あわやダブル獲得失敗! ヤクルトの方向転換で辛くも西村をキープ!
自由獲得枠で内海(東京ガス)を獲得し、2巡目からの参加となった巨人。さすらいの賭博師・須永,西村と言ったいずれも巨人入りを熱望する左右の高校生投手のダブル獲得を狙っていたが、いきなり須永を日本ハムにかっさらわれる始末。残る西村もヤクルトが強行指名する動きを見せていたが、ここに来て、急遽、山田(小松市立)の指名へ方向転換。ダブル獲得どころか、ダブル獲得失敗の危機から辛くも脱した巨人は満を持して、西村を指名し、交渉権獲得に成功。昨年は野手中心だったが、今年は7人中5人と投手中心となったドラフトを終え、悪太郎・堀内監督は「須永はいい投手だからどこも欲しいんだろう。その分だけ(マイナス10点で)90点。右(西村)と左(須永)で理想的だったんだけど。それだけが残念。縁がなかった」と、須永の指名失敗だけが悔やまれる様だった。また、5巡目で指名された岩舘(東洋大)は「巨人の野手は長距離打者ばかり。そんな中で自分を生かしていくにはどうするか。足や守備、状況に応じた打撃が出来る事。川相選手がいい例になると思う」世界屈指の職人である名手・川相(中日)を目標に掲げる高い志に早くもファンの期待は鰻登りとなっている

 新庄、4年ぶりの日本復帰へ! 初交渉待たずに日本ハム入りを表明!
宇宙人・新庄(3Aノーフォーク)が4年ぶりに日本球界へ復帰する事になった。この日、日本武道館で行われた映画のプロモーションイベントに参加した新庄はこの席上で「北海道に住みます。背番号は1、ファイターズの新庄を宜しくお願いします」と宣言し、日本ハム入りを表明。日本ハムとの直接交渉すら、まだ済んでいない段階だと言うのに、カモシカレッグ阿久根さんの背番号「1」を強奪する気でいる様だ。初交渉は20日に都内で行われる予定で日本ハム側は総額2億円(推定)の2年契約を用意していると見られている。 

 大塚、2年越しの亡命計画成功! 最高入札額は30万ドル!
茂雄とチンピラ三山代表の陰謀により、一時は半強制的に引退させられた名手・川相が入団テストに見事合格を果たし、一躍、来季の優勝候補筆頭にのし上がった素晴らしい環境の中日から、わざわざポスティングシステムで国外亡命するイバラの道を選んだ大塚に対して、この日、亡命先で入札球団があった事が明らかになった。昨年も国外亡命を図りながら、完全にシカトぶっこかれた大塚だったが、何とか今年は面目を潰さずに済んだ。球団名は明らかにされていないが、球界関係者の話によると、パドレスではないかと見られている。最高入札額は30万ドル(約3200万円)と鈴木一朗(マリナーズ),石井(ドジャース)とは雲泥の差の格安取引となったが、中日はこれを受諾する意向を示しており、大塚の国外亡命は決定的となった。を発表した。2年越しの亡命計画が成就した事について、大塚は「最高に嬉しいです。(シカトされた)去年の事があるのでドキドキ、ワクワクでした。1年遠回りしたけれど、自分の人生にとってプラスだった。米国でも力いっぱいやりたい。ライバルはいっぱいいると思うけれど、抑えを勝ち取る気持ちで臨みたい」と喜びを表した。