球界トピックス

11月15日 マスターズリーグ:大阪5−1東京


 上原、代理人問題でナベツネと徹底抗戦! 自費キャンプも辞さない構え!
代理人交渉を巡り、ナベツネと徹底抗戦の構えを見せている上原が越年どころか自費キャンプも辞さない長期戦を覚悟している事が明らかになった。かねてより「代理人を使えば給料カット」などと脅迫紛いのやり口で代理人を認めないナベツネ「規約で正式に認められている権利なのに何故ダメなのか、はっきり聞きたい」と訴える上原に対し、「お互いに経費がかかるし、それで値上げする事もない。時間の無駄」と、あくまで拒否の構えを示している。アジア選手権の終了後に本格的に動き出す意向を示していた上原は「こちらからは、話し合いをしたいと連絡をしています。気持ちは伝えているので、あとは待ちの状態。電話では絶対に嫌。何とでも言えるし、直接会って話がしたい」と語っているが、「代理人交渉の為の交渉」を優先事項と考えていない球団側からは未だに連絡がない状態。16日にはオーバーホール,19日にドラフト会議を控えている他、20日には秋季キャンプ打ち上げと球団行事が続く事もあり、まだまだ時間はかかりそうだ。代理人問題が延び延びとなる事で、契約更改の段階に至るまでに相当の時間を要する可能性も考えられるが、上原は「別に12月中に契約する必要もないし、年を越してもいい。自費でキャンプに参加したっていい」と、あくまで代理人交渉を勝ち取る事を最優先に考えている模様だ。

 中内オーナーら、小久保問題解決へ緊急説明会!
台湾選抜との親善試合の為、台湾に遠征中のダイエーだが、この日、台北市内の宿舎にて中内オーナー,高塚オーナー代行,佐藤球団本部長が不可解極まりない小久保の無償トレードに関する説明会を行った。具体的な内容は明らかにされてはいないが、閉会後「殆ど質問らしいものも出なかったし、納得してくれたと思う」と高塚オーナー代行が語っている事から、事態はひとまず収拾の方向に向かったと思われる。一時はV旅行ボイコットを持ち出すなど、怒り心頭だった選手会長・松中も納得した表情ではなかったものの「この問題が尾を引いてもいけない。選手会としても、早く解決させて来年も日本一を目指したい」と、妥協の姿勢を見せていた。
 下柳側と2度目の交渉! 大幅な条件アップにも結論は保留!
この日、阪神は大阪市内のホテルでFA宣言した下柳の代理人である上杉弁護士と2度目の残留交渉を行った。最初の交渉で阪神は年俸1億2000万円(推定)+出来高の1年契約を提示していたが、12日に横浜から総額2億8000万円(推定)の2年契約を提示されたのを見た事で、竹田球団常務は「リーグ優勝に対する絶大な貢献度を加味し、自信を持って提示した」と、総額3億円(推定)の2年契約で対抗。また、東京に残している愛犬・嵐(仮名)の世話を協力すると言うユニークな提案まで申し出て、誠意を見せた。しかし、鈴木一朗(マリナーズ)を震え上がらせ、国外亡命を決意させた恐怖の「死神ボール」の使い手と言う事で評価が急上昇しているのか、マリナーズやパドレスから亡命を勧められている事もあって、下柳側は結論を保留。特に、期限を定める事なく、じっくり考える方針を示しており、事態は長期戦の様相を呈してきた。