球界トピックス

11月10日


 ローズ、ついに近鉄退団決定! 金満大補強の巨人入りはほぼ確実!
去就が注目されていた主砲・ローズだったが、この日、永井球団社長は残留交渉に失敗した事を明らかにした。複数年契約を求めるローズ側に対して、近鉄側は球団の方針に反するとして、頑なに単年契約を譲らなかった。その代わりとして、出来高やオプション契約で何とか折り合いを付けようと目論んだものの、この日、ローズ側から契約更新を拒否する最終回答が届き、8年間プレーした近鉄を去る事が決定した。昨オフの契約でシーズン終了後にFAの立場となる条項を取り付けていた事で保留選手名簿から外れる12月以降は自由に移籍先を選ぶ事が出来るローズは来年も日本でのプレーを希望。通算最多本塁打を誇る優良助っ人を満足させられるだけの条件は出せないと他球団が指を銜えて見るしかない状況下、巨人が十八番の金満攻勢で3年15億円を用意しており、巨人入りはほぼ確実と見られている。ダイエーの4番・小久保が世紀の無償トレードで巨人入りした矢先、今度は近鉄の4番・ローズが巨人へ。プロ野球全体のバランスを完全に無視した無限金満補強地獄は一体いつまで続くのか!?

 小久保、入団発表! 2年契約で名手・川相の背番号「6」を略奪!
ダイエーから不可解極まりない無償トレードで移籍してきた小久保の入団発表が都内のホテルで行われた。来年にもFA権を獲得する事が確実な小久保に対して、巨人はトレード即FAで悪名高い松永の再来を避けるべく2年契約を提示し、合意させる事に成功。果たして、本音か建て前か「行使はしません。第2の野球人生を巨人で全うしたい」とまで言わせる始末。年俸は今季と同額の2億1000万円(推定)に決定した。会見に臨んだ小久保は「ようやく巨人の一員としてスタートが切れる。緊張していますが、澄み切った気持ち。とにかくチームが優勝する為の戦力として働ける様に頑張り、40本塁打を目指したい。三塁は本当に激しい競争になると思うので、キャンプからしっかりアピールしたい。4番も監督がオーダーを考える時に悩んで貰える様になりたい」と「4番・三塁」へ意欲を見せたが、自分を超えかねない「4番・三塁」の存在を絶対に許さない茂雄から圧力がかかりはしないかと関係者は戦々恐々だ。尚、背番号は本来ならば、永久欠番となって然るべき名手・川相の「6」が茂雄の嫌がらせによって、あっさりと受け継がれる事となった。小久保は「巨人の『6』と言えば小久保、とファンに早くイメージして貰いたい」と語ったものの、幾ら何でもそれは叶わぬ夢と言うものだ。

 王さん、愕然! 村松との残留交渉10分で決裂!
FA宣言した村松が前日のオリックスに続いて、この日はダイエーと残留交渉。ダイエー側は総額4億円(推定)に再契約金と出来高を含めた1億円を上積みした3年契約を提示したと見られているが、交渉は僅か10分足らずで終了した。高塚オーナー代行は「伏してお願いしたいぐらい残ってほしい」と残留を熱望したものの、理不尽な小久保の放出劇に球団は完全に信用を失っている状態。オリックスとの交渉では喜色満面だった村松だが、この日は「条件に不満はないが、元々環境を変えたいと言う気持ちがあった。違う野球を勉強したいと言う事を伝えた」と淡々とコメント。井口までが国外亡命を図ろうとしており、チームは一気に弱体化しかねない状況だが、知った事ではないと言わんばかりに移籍の可能性が高い事を示唆した。村松はこの後、ロッテとも交渉。複数年契約はしないと言う球団の方針から1億円(推定)の単年契約を提示された模様だ。更に、今後、日本ハムとの交渉も控えているなど、引っ張りダコの村松だが、ダイエー残留の線は殆ど残されていないと見ていいだろう。これに対して、王さんは「日本一になってもいい事は1つもないな」と、苦悶の表情を浮かべるしかなかった。