球界トピックス

11月3日 マスターズ・リーグ:名古屋4−7東京 大阪3−9札幌


 日本一・ダイエーに激震! 主砲・小久保、巨人へ謎の無償トレード!
4年ぶりの日本一に輝いたダイエーに激震が走った。主砲・小久保がよりにもよって巨人に無償トレードとなる事が発表されたのだ。会見に臨んだ中内オーナーは先月31日、福岡で開かれたオーナー会議の際、ナベツネに移籍を申し入れ、了承を得ていた事を暴露。今季の小久保はオープン戦で右膝靱帯及び半月板損傷と言う重傷を負い、今季絶望を言い渡された。それでもナインは小久保の分も頑張る事で見事に日本一を奪回。来季こそは小久保と共に連覇を狙おうと意気上がっていた矢先、そんなムードに一気に水を差されてしまった格好だ。今オフ、井口がポスティングシステムでの国外亡命を希望しており、村松も移籍も視野に入れた上でFA宣言する意向を示し、連覇を目指す為には小久保の完全復活が必要不可欠だっただけに、この電撃発表に記者会見会場は騒然となった。中内オーナーは「小久保君は10年間(今年は何もしてないが)、ダイエーでやってきてくれた。昨年ぐらいから本人がどうしてもステップアップしたいと言う希望を持っていた」と語り、小久保も「決まった以上はとにかく新しい所でしっかりした野球をする決意がある。環境を変えたかった」とコメントするなど、このトレードは小久保の希望によるものである事が強調された。かねてより高塚オーナー代行との確執が伝わっており、毎年の様に続く身売り騒動、そして恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカベン パロ野球編」において、9年にも渡って、サードのレギュラーを剥奪され続けるなど、水島の呪いから一刻も早く解き放たれたいなど、ダイエーを出たい要素がない訳ではない。しかし、今年は丸々リハビリモードだった事で1年伸びたとは言え、来季、1年通して出れば、FA権を得る事が出来る。井口の様にポスティングシステムによる国外亡命ならばともかく、無理に国内トレードを希望する必要はない。また、小久保は「今年の日本一には何も貢献していない。(ダイエーを)出るんだったら今かなと言う気持ちになった」など訳の分からない事も語っている。優勝に貢献出来なかったからこそ、来季こそは貢献したいと考えるのが常で、何とも不自然なコメントは無理に言わされている感が募る。そのせいでぶち切れたのか「良ければ褒められるし、悪ければ年俸に跳ね返ると言う純粋な所でやりたかった」と、「ダイエーは良くても誉められず、悪くても年俸に跳ね返らない不純な所」と暗に皮肉っているかの様なコメントまで飛び出す始末。更に、不可解なのが、このトレードが無償である事小久保クラスの選手をむざむざ無償放出する理由は常識では考えられない。トレードと言うより、むしろ譲渡と言ってもいい。ポスティングシステムによる国外亡命は故障明けでは難しいと小久保が嫌ったとも言われているが、中内オーナーは「小久保君に有利な条件にする為に、金銭ではなく無償にした」と語っている。本社が負債を抱えた苦しい状況下で、優勝した事による各選手の年俸アップも必至と人件費確保にもアップアップの状態とあって、トレードマネーが入らずとも、高額年俸の小久保を放出する事で人件費削減に繋がりはする。しかし、小久保ならば、たとえトレードマネーを要求しても手を挙げる球団はあっただろう。ましてや無償ならば、尚更の事だ。それがあっさり巨人に決まる辺り、やはり、金の臭いがつきまとう。巨人にとっては金満大補強、ダイエーにとっても資金援助と言ったダーティーなイメージを表面化したくなかった為に表向きは無償として、裏では巨人にしか払えないであろう莫大な資金が動いているのでは?と言う噂も挙がっている程だが、むしろ表面化しなかった事がよりダーティーさを増したとさえ言える。「何としてもダイエーを守る」などと散々ほたえていたナベツネだが、援護するのはあくまで金銭面だけで、ダイエーの戦力崩壊など知った事ではない模様。巨人のラブコールを蹴って、ダイエーに逆指名入団した小久保がこんな形で巨人入りする事になろうとは、何とも皮肉な話だ。この不可解極まりないトレードに主砲を失った王さんは「球団と小久保との話し合いで決まった事だから。球団が対応に苦慮しているのは聞いていた。本人も苦渋の決断だったと思う。行った先で全力で頑張って欲しい」と辛辣な表情を浮かべるしかなかった。今季、小久保に代わって4番を務めた松中も「球団に『ふざけるな!』と言いたい。あれだけチームの為に一生懸命やってきた人を簡単に放出するなら、この先、僕らも同じ目に遭うんでしょう」と球団への怒りを隠せない。小久保が消え、井口が消え、村松が消え、そして、来オフには王さんまで消えて、松中やJ.マッケンジーにも愛想を尽かされ逃げられた挙げ句、身売りしてBクラス常連のチームへ逆戻り…などと言う悪夢の様な展開になりはしないかと福岡のファンは戦々恐々だ。日本一になった事で遠ざかったかに見えたダイエーの身売り問題だが、小久保の放出により、来オフの身売りがまたまた現実的になってきた。尚、巨人は阪神へトレードされた1年目にFA権を獲得し、サッサとダイエーへ脱出した松永の再来を避けるべく、小久保とは複数年契約を結ぼうと画策している模様。これにより、江藤や清水が再びトレード候補に浮上するなど、秋季キャンプ中の巨人ナインにも衝撃が走る事となった。