球界トピックス
10月30日
現役最年長・トラさん、現役引退表明! 熱唱リサイタル再演ならず!
日本シリーズで甲子園での六甲下ろし熱唱リサイタル開催には失敗したものの、最終打席でシリーズ最年長記録となる豪快な一発を放ち、意地を見せた現役最年長選手のトラさんが今季限りでの現役引退を表明した。この日、甲子園球場で記者会見を行ったトラさんは「体力も技術もあると確信しているが、自分も家庭人。家庭に戻って子供達に父親らしい事をしてやりたい。楽しい事も苦しい事もあったが、悔いはない」と、すっきりした表情を見せた。まだまだ体が動くと言う自負から、シーズン中は来年も現役を続ける気満々だったが、星野前監督から「来年も続けたら、不甲斐ない成績を残すかもしれない」と、余力を残して身を退く事を勧められ、翻意した模様だ。1985年にドラフト1位でヤクルトに入団したトラさんは池山と共にイケトラコンビを結成。三振か一発かと言う豪快な打撃でファンを魅了し、2度のリーグ優勝に貢献した。1994年のオフにはFA宣言で「鈍重4番ファースト右打者コレクター」である茂雄の金満補強で引き抜かれ、巨人へ移籍。茂雄のヘッポコ采配に振り回され、無意味な盗塁を強要させられて骨折し、連続試合出場を阻止されるなど、散々な目に。2000年に阪神に移籍してからは、猛虎ファンを熱狂させた六甲下ろし熱唱リサイタルで、一躍、人気者となり、今季も貴重な右の代打としてリーグ優勝に貢献した。18年の現役生活で打点王を2度,ベストナインには4度獲得。通算成績は1893試合で1736安打 306本塁打 985打点 打率.275。1529三振は歴代4位の記録。今後は野球解説者となる予定だ。
井口、ポスティングシステムでの国外亡命を決意!
100打点カルテットの一角として、リーグ優勝に貢献し、日本シリーズでも2ホーマーを放って優秀選手に輝いた井口がポスティングシステムによる国外亡命を図っている事が明らかになった。この日、福岡市内のホテルで高塚オーナー代行にその意向を示したと言う井口は「(ダイエーに)来る前から挑戦したかった。今年もそういう気持ちでやってきて、何とか日本一になって恩返ししたと思う。僕の中では今が一番のチャンス」と語った。以前にも亡命を画策した井口は不甲斐ない成績だったり、故障を抱えていたりと、亡命先に安く買い叩かれる危険性が高く、その希望を引っ込めていたが、今年は打率.340、27本、109打点と文句なしの成績の上、盗塁王のタイトルまで獲得した事で、ついに亡命を決意。高塚オーナー代行は「入団1年後に、当時の幹部が彼の希望を承諾している。約束した以上は実行してあげたいが、結論は出しづらい。もう少し時間が欲しい」と連覇には必要不可欠な戦力なだけに、放出については複雑な心境である様だ。今後は早めに結論を出すべく、井口と球団間で話し合いを煮詰めていく事になる。