球界トピックス
10月18日
名手・川相、中日へのアプローチを決意! 秋季キャンプ参加の可能性も!
茂雄とチンピラ三山代表の陰謀により、理不尽な引退劇を強いられながら、巨人との決別を選んでまで現役続行に執念を燃やす名手・川相だが、この日「シリーズ終了後に中日さんに連絡してみてもいい」と、ついに能動的にアプローチをかける意向を示した。日本シリーズ終了までは待ちに徹する方針でいた川相だが、西武はエセネオエセ松井の残留工作にかかずり合っており、阪神は日本シリーズの真っ最中,そして、ロッテも新監督として招聘しているバレンタイン氏と合意に至らないなど、獲得に興味を示していた球団が悉く後手に回っている状況。そんな中、かつての同僚である中日・落合新監督からラブコールを受けた川相は「非常に嬉しいですね。3年間、同じチームでプレーしたから、多少は僕のプレーを見ていてくれたと思う」と、好反応を見せていた。日本シリーズが終わり次第、中日とアポをとり、11月5日からの北谷秋季キャンプに参加する可能性も出てきた。
福岡ドーム:ダイエー1勝0敗
T 000201100 4
H 010201001× 5
勝:篠原1勝0敗
負:安藤0勝1敗
本:J.マッケンジー1
ズレータ、サヨナラタイムリー! シーソーゲーム制し、ダイエーが先勝!
チームの身売りの日を少しでも遠ざける為、勇退する指揮官の花道を飾る為、いずれも負けられない日本シリーズの第1戦は斉藤,井川の両20勝投手の対決となった。阪神は初回、首位打者・ゼブラ今岡がいきなりセンター前ヒットで出塁。二死後、悠久の若虎・桧山が粘って、四球を選び、一、二塁となった所で阪神野手陣で最もシリーズ経験豊富なベテラン・トラさんが登場。今、チームで一番バットが振れていると期待されたトラさんだったが、あえなく空振り三振に倒れて、二者残塁。その裏、ダイエーは恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカベン パロ野球編」で史実より先走ってシリーズを開始した水島新司に「18勝投手」扱いされて怒り心頭の井川の前に柴原,川崎が連続三振を喫すると、100打点カルテットの一角・井口もファーストへのポップフライを打ち上げて、三者凡退。続く2回も松中,J.マッケンジーと連続三振に倒れて、あっと言う間に二死となったが、ここからバルデスが四球,ズレータがセンター前ヒットで一、二塁のチャンスを掴むと、右鎖骨骨折からギリギリでシリーズ間に合った村松がセンター前へタイムリーを放ち、バルデスが先制のホームイン。1点を追う阪神は直後の3回、二死からシャア少佐がセンター前へポトリと落とすと、俊足を飛ばして、一気に二塁を陥れる好走塁。しかし、ここでキュラソ星人は空振り三振に倒れて、シャア少佐は二塁に釘付け。その裏、ダイエーは一死から薩摩の鈴木一朗こと川崎が井川のグラブを強襲し、執念のヘッドスライディングで内野安打とすると、続く井口がレフト線へ二塁打を浴びせて、二、三塁と絶好のチャンス。ここで松中が痛打するも、サード・片岡がこのライナーを好捕。飛び出した川崎は戻れず、ゲッツーとなり、結局、無得点。これで流れを引き寄せたい阪神は直後の4回、二死走者なしからアリアス,片岡が連続四球で出ると、矢野が詰まりながらも右中間を深々と破る走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、逆転に成功。追う展開となったダイエーはその裏、先頭のJ.マッケンジーがレフトスタンドへ豪快な一発を叩き込み、あっさり同点。更に、バルデスがしぶとく二遊間を破ると、ズレータがユニフォームの肩口を掠めただけと言う幸運な死球。そして、先制打を放った村松もセンター前へ弾き返して、無死満塁。ここで鳥越が左中間フェンス手前まで運ぶ犠飛を打ち上げ、バルデスが勝ち越しのホームイン。再び1点のビハインドとなった阪神は6回、先頭の悠久の若虎・桧山のショートゴロを鳥越がエラー。続くトラさんはフルカウントから空振り三振に倒れると、スタートを切っていた桧山も悠々タッチアウトとなる最悪の三振ゲッツー…と思いきや、J.マッケンジーからの何でもない送球をタッチを焦った井口が大きく弾き、ボールが外野を転々とする間に桧山は一気に三塁へ。相次ぐ守乱で貰ったタナボタのチャンスにアリアスの叩き付けた打球は高いバウンドでサードの頭を越すタイムリーとなって、試合はまたも振り出しに。その裏、星野監督は早くも井川を諦め、2番手にリガンを投入。これに対して、ダイエーは二死から内野安打で出た柴原が川崎の打席で二盗を敢行。阪神バッテリーはこれを読み切ってウエストしたにも拘わらず、矢野が不覚にもボールを握り損ねてしまい、柴原は二盗に成功。川崎が歩いて、一、二塁となった所で井口がライト前へタイムリーを放ち、三度勝ち越しに成功。直後の7回、斉藤は藤本,キュラソ星人と歩かせ、二死一、二塁のピンチを迎えた所でついに降板。ここで代わった2番手・吉田に対して、悠久の若虎・桧山が詰まりながらもセンター前へ落とすタイムリーを放ち、またまた同点。なおも、一、二塁のチャンスだったが、3番手・岡本の前にトラさんが空振り三振に倒れて、二者残塁。この後、両軍リリーフ陣が踏ん張りを見せ、4−4の儘、試合は土壇場9回裏へ突入。7回からマウンドに上がっている3番手・安藤に対して、ダイエーは一死から松中が歩くと、続くJ.マッケンジーがライト前へ弾き返して、一、二塁。バルデスが空振り三振に倒れ、二死となった所でズレータの打球は左中間への大飛球。センター・シャア少佐が懸命に背走し、決死のダイビングを試みるも、僅かに届かず、代走・大越がサヨナラのホームイン。ダイエーが劇的な幕切れで、まずは先手を取った。