球界トピックス

10月12日


 東京ガス・内海、プロ入りを表明! 3年越しの巨人逆指名!
東京ガスの内海哲也投手が「やっぱりプロでやりたい気持ちはある。あの時点(2000年のドラフト時)で実力はなかったし、社会人に来て良かった。意中の球団? 変わっていません」とプロ志望を正式に表明。この日、東京ガスは日本選手権関東地区代表決定戦で日通を下し、プロとの接触が解禁となった事を受けてのもので、事実上の巨人逆指名だ。敦賀気比高時代、甲子園出場こそなかったものの、高校生No.1左腕として高い評価を受けていた内海は巨人入りを熱望していたが、前年、新垣(現ダイエー)に逃げられた心労から三輪田編成部長投身自殺を図った悲劇を全く教訓とせずに、オリックスが2年連続の強行指名を敢行。一方、巨人は内海の恋女房であった李景一を最後の最後に8位で指名。この年、阿部を1位で指名,左門をトレードで獲得するなど、捕手を強化する必要性は薄かった上、プロで指名される程の力はないと当の李本人もドラフト当日は呑気に自動車教習所へ通っていたくらいだ。正に、3年後の内海獲得を見据えた半ば人質の様な指名だったが、まんまと巨人の狡猾な策略にハマった内海「李が巨人へ行くのでまた一緒にやってみたい。3年回り道するのもいい」と、社会人行きを決意。オリックスはこの年、京都の花札屋に買収され、国外亡命を図った鈴木一朗(マリナーズ)の背番号「51」を用意するなど、必死の説得を試みるも、結局、内海は東京ガスへと進み、現在に至っている。ここ数カ月は左肩痛で実戦からは遠ざかっている内海だが、日本選手権出場には調整を間に合わせ、出場する模様。内海のプロ志望表明に対して、巨人・吉田編成部長も「高い評価は変わりません。近日中に会社に挨拶に行きます」と話しており、相思相愛状態。すんなり自由獲得枠での入団が決まりそうだ。

広島:広島11勝13敗1分
S  000020203  7
C  300200102× 8
勝:林1勝0敗 負:高津2勝3敗33S
本:緒方29、栗原2、真中6、岡上1

千葉マリン:ロッテ21勝6敗1分
BW 000100000  1
M  50000000×  5
勝:渡辺俊9勝4敗 負:本柳5勝2敗
本:フェルナンデス32


 山本監督、怒りの挨拶拒否! 無神経なフロントに不満爆発!
この日、千葉マリンで今季最終戦を迎えたロッテは完投すれば、初の規定投球回数に届く先発・渡辺俊が見事に期待に応え、1失点完投で9勝目をマーク。また、引退試合となった福沢も代打で登場し、最後の打席をヒットで飾るなど、ロッテファンにとっては、理想的なラストゲームとなった。しかし、試合後のセレモニーで今季限りの退陣が決まっている山本監督がファンへの惜別挨拶を辞退。この日の朝、高代,山下,筒井の一軍3コーチ,二軍の佐々木監督,小野コーチの5人に対して、解雇通告をかましたフロントの無神経なやり口に対して「最終戦当日に発表するのは納得いかない。一日でも遅らせるか、俺と一緒の時にすればいいじゃないか。もう少し人の心を読んで欲しい。こんな事、現実にあってはならない。ロッテには感謝しているが、これだけは言いたかった」と、怒りを爆発させたのが最大の要因だ。これに対して、川北球団代表は「最後だから、丁度いいと思った。試合前に通告する事でみんなに挨拶する事も出来るし」と、全く意に介さず。ベンチでナインに迎えられ「胴上げは次の監督に(優勝して)やってやってくれ!」と涙を流しながら、言い残した山本監督は川北代表とは握手すら交わさずに立ち去り、何とも後味の悪い形でロッテに別れを告げた。