球界トピックス

9月20日 YB−D(横浜)、S−C(神宮):雨天中止


東京ドーム:巨人7勝17敗1分
T  000000200  2
G  00210010×  4
勝:上原14勝5敗
負:谷中3勝3敗
本:片岡12、破戒僧・清原23
 上原、怒りの完投勝利! 若大将・原監督、最低限ノルマを辛くもクリア!
名手・川相が理不尽にも現役引退へ追い込まれ、文字通り、2度と川相に頼れない状況でBクラスでシーズンを終える危機に瀕している巨人。前夜は今年最後の阪神3連戦に3連敗すれば若大将・原監督の続投撤回の可能性を示唆すると言うナベツネのイカレ発言により、無駄なプレッシャーをかけられ、無惨な黒星を喫する有様。しかし、若大将・原監督解任(?)まで逆マジック2となったこの日、川相引退準備モードの煽りを受けて連続完投勝利を阻止された上原が怒りの力投を展開。引退した選手より守備力の下回る現役選手で構成されたヘッポコ内野陣を背負わされながらも、4者連続三振を奪うなど、バックを全くアテにしない強引な投球で阪神打線を翻弄。一方、打線の方は初回に一死一、二塁,2回には無死一、二塁とチャンスを掴みながら、悉く無駄にする相変わらずの拙攻ぶりで川相不在の弊害を大露呈。しかし、3回、マッスル千代の富士,斉藤のタイムリー二塁打でようやく2点をゲットすると、4回にも1点を追加。飛ばし過ぎの影響で疲労の色が見え始めた上原は7回に片岡に12号2ランを叩き込まれて、1点差と迫られるも、その裏、破戒僧・清原が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへ23号ソロを叩き込み、ダメ押し。土壇場9回、上原は一死一塁から片岡をショートゴロに打ち取り、ゲッツーでチェンジ…と思いきや、ニックンの緩慢なプレーにより、一塁はセーフ。上原は改めて川相不在の重さを痛感しながらも、続く関本を何とか退けて、ゲームセット。ナベツネのノルマであった3連敗は辛くも免れ、若大将・原監督の首は僅かに繋がった。しかし、事態は3連敗なら解任で、1勝2敗なら続投…などと言う単純な状況とは言いきれない。借金を完済したとは言え、未だに順位は5位と低迷しており、若大将・原監督の去就は実質上、白紙状態と言っていいだろう。若大将・原監督は噂されていた進退伺提出の可能性について「そんな中途半端な事はしない。再建するのも責任の取り方だと思う」と否定しており、解任を通告されない限りは続投する意思を見せているが、この絶体絶命な状況を打破し、最低でも2位を確保しようとするならば、一刻も早い名手・川相の現役復帰が待たれる所だ

福岡ドーム:ダイエー14勝9敗2分
F  200020000  4
H  010002000  3
勝:伊集院光の弟子・金村10勝6敗 負:田之上1勝1敗 S:建山2勝1敗15S
本:エチェバリア31、J.マッケンジー30

西武吹き抜けドーム:西武12勝14敗
Bu 010000000002  3
L  000000001001  2
勝:小池1勝1敗 負:森7勝3敗1S S:愛敬2勝0敗1S

千葉マリン:ロッテ18勝5敗1分
BW 110        2 降雨ノーゲーム
M  44×        8


 カブレラ、敬遠策に怒りの左打席! 継投策失敗でダイエーのマジック「7」!
西武先発の霊感投手・松坂は9回を投げて、的山の犠飛による1点のみに抑える好投を展開。しかし、それ以上に素晴らしい投球を見せつけたのが、近鉄先発・黒騎士。8回までに許したヒットは赤田の1本だけと言う快投。しかし、土壇場9回、梨田監督は完封ペースの黒騎士を下ろして、継投策に走るも、これが誤算。ワンポイントの吉田を挟んで、一死から登板した守護神・高村がピンチを作ると、4番手・小池が水田に同点犠飛を浴びて、試合は延長戦に突入。伊原監督は10回に豊田,11回に森を投入するいつもとは逆の継投を見せるも、これが裏目。森は礒部,星野にタイムリーを浴びて、勝ち越しの2点を献上。粘る西武は5番手・愛敬からベンちゃんのタイムリー二塁打で1点差と迫り、ここで打席にはカブレラ。一塁が空いていると言う事で近鉄バッテリーは当然のごとく敬遠策を選択。9回一死一、三塁の際も敬遠された事を根に持っていたカブレラは突然、左打席に立ち、近鉄バッテリーを挑発。2日の近鉄戦で敬遠された際、バットを逆さに持った事に続く侮辱行為に本塁打争いのライバル・ローズが激昂。レフトのポジションからカブレラに対して、怒りの罵声を浴びせたが、意に介さないカブレラは左打席に入り続けた儘で、近鉄バッテリーも挑発に乗らず、結局、敬遠四球が成立。この後、水田,赤田が凡退して、二者残塁と結果的にこの敬遠が成功する形で近鉄が勝利を収めた。首位を走るダイエーは敗れたものの、西武の敗戦により、マジックは1つ減って「7」。ここまでたかだか65四球(ローズは91四球)しか選んでいないにも拘わらず、カブレラは試合が終わっても「四球ばかりだ。日本の投手は誰もストライクを投げてくれない」と、いつまでもウダウダ言っていたが、伊原監督にも「勝つ為には仕方ない事。こっちだって相手がカブレラだったら敬遠する」と言われてしまう有様で同情すらして貰えなかった。