球界トピックス
8月10日
第84回全国高校野球選手権:羽黒0−6岩国 PL学園13−1雪谷 福井商8−6盛岡大付商 横浜商大1−4明徳義塾
5回、ピンチバンターとして登場の川相 |
初球をいともあっさり決める芸術技 |
絶妙のバントは世界タイの511個目 |
偉大な父の姿に感動する子供達 |
祝いの花束を受け取る川相 |
守備につく際、ファンの歓声に応える |
鋭い眼光でプレッシャーをかける川相 |
五十嵐亮から見事にライト前へ痛打 |
第3打席でも右へおっつける職人技 |
積極果敢に次の塁を狙う川相 |
最後まで諦めないあくなき闘争心 |
お立ち台で感謝の言葉を語る川相 |
東京ドーム:巨人11勝9敗1分
S 023101031000 11
G 001220600000 11
本:土橋6、レイサム2,3、阿部14,15、佐藤真4
名手・川相、堅実無比の職人技炸裂! 世界タイ通算511犠打達成!
前夜、ツキに恵まれる形で辛くも白星を拾ったとは言え、名手・川相が悪夢のフル欠場に追い込まれ、怒涛の拙攻三昧を展開した巨人だが、そんな事など歯牙にもかけない茂雄の嫌がらせはこの日も健在。ショートの聖域にはヘッポコ守備を繰り返すニックンを入れ、江藤がスタメンを外れたにも拘わらず、壊滅的低打率に喘ぐヘッポコ助っ人・レイサムをライトに入れてまで、川中をサードに回し、セカンドにはこの所、不振を極める鈴木が入り、名手・川相はベンチに追いやられる人外魔境オーダーがまたもや炸裂した。これにより、試合前から重苦しいムードに包まれた巨人は初回、ヤクルト先発・館山に対して、チャンスブレイカーであるにも拘わらず、チャンスメーカーの1番を任されているニックンが無茶振りでどん詰まりのファーストゴロに倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮し、まず一死。続く川中がセンター前ヒットで出るも、川相不在では強引の先の塁を狙うしかないと焦ったか、清水のセカンドライナーで大きく飛び出す大チョンボで最悪のゲッツーと早くも川相不在の弊害を露呈。初の中4日登板だと言うのに川相不在のヘッポコバックを強いられたばかりか、いきなり川相不在の弊害を見せつけられた事で落胆の色を隠せない巨人先発・木佐貫は直後の2回、一死から金村弟を歩かせると、続く土橋にレフトスタンドへ6号2ランを叩き込まれて、先制点を献上。2点を追う巨人はその裏、あえなく三者凡退とまたも川相不在の弊害を露呈。立て続けに川相不在の重さを痛感させられ、愕然とする木佐貫は3回、二死満塁のピンチを迎えると、金村弟に左中間突破の走者一掃タイムリー二塁打を浴び、早くも5点のビハインド。その裏、巨人は壊滅的低打率に喘ぐヘッポコ助っ人・レイサムが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ2号ソロを叩き込み、ようやく1点をゲット。この儘、一気に畳みかけたい所だったが、ニックンが無茶振りでどん詰まりのショートゴロに倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮するなど、後続3人が簡単に凡退して、結局、1点止まりと川相不在が故のツメの甘さを露呈。相変わらず、川相不在を象徴するかの様に繋がりに欠ける味方打線に辟易とする木佐貫は直後の4回、一死から宮本に右中間へ二塁打を浴びると、続く稲葉にはセンター前へタイムリーを許して、6点目を献上し、この回で失意のKO。その裏、巨人は二死からペタジーニがセンター前へ弾き返すと、続く阿部が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにバックスクリーン左へ14号2ランを叩き込み、3点目。一気に差を詰めたい所だったが、ヒットマン後藤はライトフライに倒れて、2点止まりとまたも川相不在が故のツメの甘さを露呈。しかし、続く5回、レイサムの四球,鈴木の内野安打で無死一、二塁。ここで河本組長に代わり、ついに名手・川相が登場。明らかにバントと言う場面で厳しい警戒体制を敷かれ、しかも世界タイ記録へリーチと言うとてつもないプレッシャーの中、名手・川相は初球をいとも簡単に三塁前へ転がす絶妙の芸術的バントを炸裂させ、ついにエディ・コリンズに並ぶ通算511犠打の世界タイ記録を樹立。この堅実無比の職人技により、一死二、三塁となった所で打席に立った怒涛のチャンスブレイカー・ニックンだったが、ただでさえ球場全体をヒートアップさせる川相の犠打…しかも、世界タイ記録と言う価値あるプレーにより作られたチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりにコンパクトなスイングでレフト前へ会心の2点タイムリーを放ち、館山をKO。6回から名手・川相はその儘、サードの守備に登場。しかし、絶不調の3番手・岡島は一死満塁のピンチを迎え、ここで金村弟の打球はファースト右へのゴロ。これで1点を献上か…と思いきや、川相が入った事で守備のリズムに乗っているヒットマン後藤は逆モーションの苦しい体勢から本塁へ素晴らしい送球を送り、見事に封殺。続く土橋にはレフト前へタイムリーを浴びるも、一気に本塁を狙った二塁走者の中井美穂の旦那・古田を川相が入った事で守備のリズムに乗っているペタジーニがストライク返球で刺し、本塁を死守。7−5の儘、迎えた7回、ヤクルト3番手・五十嵐亮に対して、巨人は川相の芸術的な世界タイ記録を目の当たりにして感動したレイサムがこのメモリアルゲームを落とす訳にはいかないとばかりに右中間スタンドへこの日2本目となる3号ソロを叩き込み、1点差。続く鈴木は世界新記録が懸かる川相が控えている事で逆にプレッシャーを感じてしまったか、フルカウントからボール気味の球に手を出し、セカンドゴロ。走者なしで打席を迎えた名手・川相は巧みに右へおっつける芸術的バッティングで会心のライト前ヒットと世界屈指のチャンスメーカーたる本領をまざまざと発揮。しかし、続くバッターはリーグ屈指のチャンスブレイカー・ニックン。先の打席のタイムリーでインケツパワーを放出してしまったニックンはあわやゲッツーのサードゴロに倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮。しかし、こんな事で川相が上げた反撃の狼煙が消え失せる事はなく、続く代打・江藤が川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりにしぶとく粘って四球を勝ち取ると、ヤクルトは五十嵐亮から石井にスイッチ。ここで若大将・原監督は清水に代えて、ガッツな貴公子・仁志を投入。2球目に石井が暴投を犯し、二、三塁と場面が代わった所で仁志は川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりにセンター前へ2点タイムリーを放ち、ついに逆転に成功。更に、ペタジーニが四球を選ぶと、阿部は川相の快挙に白星で花を飾りたいとばかりにライトスタンドへこの日2本目となる15号3ランを叩き込み、この回、一挙6点のビッグイニングを形成。粘るヤクルトは8回、巨人5番手・チョコに対して、稲葉,寿司職人ラミレスの連打で無死二、三塁のチャンス。一死後、中井美穂の旦那・古田のショートゴロの間に稲葉が返って8点目。更に、続く金村弟が執拗にファールで粘った末の16球目をライト線へ弾き返すと、これがタイムリー二塁打となると、6番手・サンタナから土橋がレフト線へタイムリー二塁打を浴びせて、1点差。その裏、レイサム,鈴木と倒れて、またもや走者なしでの打席となった名手・川相はまたもやしぶとく右へ流し打つ職人技のライト前ヒットで出塁。更に、ニックンも右中間へのヒットで繋いだものの、江藤の三塁線へのゴロを岩村が絶妙のポジショニングで捌き、惜しくも得点ならず。土壇場9回、ヤクルトは先頭の代打・佐藤真がライトスタンドへ同点4号ソロを叩き込み、試合は延長に突入。迎えた11回、ヤクルト6番手・佐藤秀に対して、先頭打者として打席に入った名手・川相は食らい付くバッティングで執拗にファールで粘ったものの、最後はスライダーに空を切り、無念の三振。続くニックンも無茶振りで空振り三振に倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮。この後、江藤がレフト前に弾き返すも、ガッツな貴公子・仁志はショートゴロに終わり、江藤は一塁に釘付け。ラストイニングとなった12回、巨人8番手・鴨志田は走者一人を出しながらも、無失点で切り抜け、これでヤクルトの白星は消滅。その裏、満塁にすれば川相に回せる巨人は一死から阿部がライト前ヒットで出塁。続くヒットマン後藤の打席でカウント1−2から代走・村田がスタートを切るも、中井美穂の旦那・古田がこれを完全に読み切ってウエストボールを要求。村田が悠々タッチアウトとなった後、ヒットマン後藤が歩いて、二死一塁となるも、レイサムは空振り三振に倒れて、ゲームセット。この後、犠打世界タイ記録を飾った名手・川相の為に引き分けの試合では異例となるヒーローインタビューが実現。今季初のお立ち台に上った川相は血の滲む様な努力により磨き上げた技術で積み重ねた大記録にも驕る事なく、淡々とチームメートやファンに対する感謝の気持ちを表し、球場全体は感動の渦に包まれた。中継ぎ陣の不調で惜しくも白星とはならなかったものの、完全に負けゲームだった展開から一時は逆転にまで導いた川相の獅子奮迅の活躍は見事と言うしかない。正に、心技体が充実している名手・川相。チームを勢い付けるには、やはり、名手・川相のスタメン定着が絶対不可欠と言えるだろう。
名手・川相のグレイト・スーパー・ヒーローインタビュー
−本日、ゲームは引き分けに終わりましたが特別インタビューを行います。
ご存じの様に、川相選手が犠打511、世界タイ記録を達成致しました。
是非、声を聞いてみたいと思います。おめでとうございます。
有難うございます。
−花束を受けたあの時の瞬間の気持ちを思い出して欲しいんですが、どんな事を思い出しましたか?
やっぱり試合の中でいい場面で回ってきたと言うか、みんながいい演出をしてくれたんで…。
そのおかけでいいバントが決められたし、これは本当に一人で出来る事じゃないんで
全てチームメート,チームを応援して下さった皆さんのおかげだと思ってます。
−とりわけ送ったランナーが次のバッターのヒットで返ってくる…
…これは川相さんにとっても嬉しいんでしょうね?
そりゃ、やっぱり嬉しいですね。バントをやった甲斐があるなぁと思ってね。
バントってのは本当にチームの為にやるもんですから、やはり、周りのみんなが頑張ってくれたら、より嬉しいですね。
−中には511回もあると、打ちたかったなぁと言う時も、きっとあったと思いますが、自己犠牲の連続ですね。
まぁ、我慢するのは(執拗な幽閉策で)慣れてますから(笑)。大丈夫です。
−それにしても、名人技,職人芸と呼ばれてますが、やっぱり随分練習を重ねたんでしょう?
そうですねぇ、まぁ、やったとは思いますけどね。
でも、ゲームの中でやっぱり成功して、自信をつけていったと思いますけどね。
−511個目の時にはですね、今日は家族の皆さんもいて、きっと目と目があったと思いますが、あの時はどうですか?
そうですね、滅多に家族を球場に呼ぶ事はないんで
久しぶりに見に来てくれた時に、いいプレーを、いいバントを見せて良かったと思います。
−そして、改めてチームの皆様方への言葉…、これは「感謝」と言ってましたが、いかがですか?
本当にこれはもう個人の記録ではありますけど、やはり、チームメイトがいて初めて出来た記録だと思いますので
今のチームメートもそうですけど、過去のチームメートの皆さんに本当に有難うと言いたいです。
−11時半を回りましたが、まだお客さん、随分残ってくれました。ファンの皆様方へいかがですか?
勝てなかったですけど、この3試合非常にいい試合が出来たし、今日も6点(実際は5点)負けてましたけど
追い付き追い越してね。まぁ、最後は追い付かれましたけど…。阪神とは離れてますけど
とにかく全力プレーで最後まで戦いますので、とにかく応援して下さい。お願いします。
横浜:横浜6勝13敗 |
広島:広島7勝12敗 |
福島:日本ハム8勝13敗1分 |
GS神戸:オリックス8勝12敗 |
千葉マリン:ロッテ6勝15敗 |