球界トピックス

4月19日



鋭い眼光で山北にプレッシャーをかける

3球目を捉え、右中間へ会心の一打

見事に口火を切った仕事師・川相

ニックン十八番のヘッポコバント炸裂

エンドランで空振りするインケツぶり

川相も刺されて、最悪の三振ゲッツー

ナゴヤドーム:中日3勝2敗
G  200000000  2
D  00002002×  4
勝:山北1勝0敗
負:久保1勝1敗
S:ギャラード1勝0敗7S
本:ペタジーニ7
 
筆頭刺客の本領発揮! ニックン、川相の作ったチャンスを完全粉砕!
この日、巨人の土井球団代表はケガ人続出の状況に、川相の必要性を訴える為の命を懸けて国外亡命した今夜の松井さんの加入により、ヤンキースで控えに追いやられたクリス・レーサム外野手(29)を初めとする新助っ人7〜8人リストアップしている事を明らかにした。既に、17日に井原国際部長を緊急渡米させて調査中との事。いかに主力が欠けようとも、川相さえ起用すれば済む問題である事と言うのに、川相を使わずに助っ人を獲得し、あくまで川相の出番を削ごうとするこの発想は茂雄以外の何者でもなく、助っ人大好きの茂雄が裏で手を回しているのは、ほぼ間違いないだろう。その茂雄の嫌がらせは現場でも猛威を奮っており、この日もサードには斉藤、そして、2番ショートの聖域にはリーグ失策王に君臨するニックンが入り、名手・川相はベンチに追いやられる人外魔境オーダーが炸裂。これにより、試合前から重苦しいムードに包まれた巨人は初回、中日先発・野口に対して、一死からニックンが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに2番にあるまじき無茶振りであわやスタンドインと言うライトフェンス最上部を直撃する二塁打を放つと、すかさず三盗に成功。二死後、ペタジーニが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにバックスクリーン左へ7号2ランを叩き込み、2点を先制。しかし、その裏、入団前から川相を信奉しているナイスガイ・真田は今季初先発だと言うのにまたもや川相不在のマウンドを強いられて、茫然自失でいきなり先頭の福留にセンター前へ弾き返されると、続く井端のバントを、川相を差し置いてサードに入っていた斉藤が悠々間に合うタイミングだと言うのに何を焦ったか一塁へ大悪送球をかまし、ボールが転々とする間に走者はそれぞれ二、三塁へ進塁。川相不在の内野陣の脆さを改めて痛感した真田はペース配分無視の全力投球モードに切り替え、立浪をファーストへのポップフライに打ち取ると、オチョアを空振り三振。続くアレックスのファーストゴロを破戒僧・清原がファンブルし、ヒヤリとさせられたものの、一塁ベースに近かった事で事なきを得て、何とか0点で切り抜けた。しかし、そう簡単に川相不在の不安感が拭える筈もなく、真田は2回には無死二塁、4回には無死満塁の大ピンチを背負う苦しい投球の連続。それでも川相不在の巨人を彷彿させる中日の拙攻ぶりに助けられてきたが、5回、二死二塁の場面で立浪にタイムリーを浴び、ついに1点を許すと、続くオチョアにも痛打され、失意のKO。ここで代わった2番手のチョコも川相不在でのピンチに不安感一杯クルーズに左中間への同点タイムリー二塁打を浴びる始末。2回以降、川相不在が響き、チャンスらしいチャンスも掴めない巨人は6回、クリーンアップからの好打順。しかし、マッスル千代の富士が簡単に倒れて、まず一死。続くペタジーニは右中間フェンス直撃の一打を放つも川相不在では強引に先の塁を狙うしかないとばかりに二塁を狙って、憤死。破戒僧・清原も空振り三振を喫して、結局、三者凡退。続く7回には先頭の阿部がライト前に弾き返すと、ガッツな貴公子・仁志の犠打,ヒットマン後藤のファーストゴロで三進。ここでベイリーに代わり、いよいよ名手・川相が登場か…と思いきや、出てきたのは村田。しかし、村田はショートへの凡フライに倒れて、阿部は三塁に釘付けとまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、4番手としてマウンドに上がった久保も川相不在で不安感一杯。先頭の井端にライト前へ痛打されるも、立浪をファーストゴロに打ち取りゲッツー…と思いきや、これを川相不在で守備のリズムを崩した破戒僧・清原がお手玉し、オールセーフとなる最悪の展開。やはり、川相不在のバックなどまるで頼りにならないと察知した久保はオチョア,クルーズと連続三振に斬ってとると、続くピンキー井上をピッチャーゴロに打ち取り、このピンチを脱出。直後の8回、この回からマウンドに上がった中日2番手・山北に対して、若大将・原監督は斉藤に代わって、ついに名手・川相を代打に投入。今季初スタメンとなった15日の試合で4度の打席に入り、実戦勘が戻りかけていた矢先に茂雄の陰謀で再びスタメンから外される嫌がらせを受けた川相だったが、取り戻しかけた勘は薄れる事なく、右中間へおっつける会心のヒットを浴びせて、チャンスメーカーの本領を発揮。しかし、続くニックンは十八番のヘッポコバントで追い込まれた挙げ句、エンドランで見逃せば四球となるボール球を無様に空振りして、三振ゲッツーと川相の作ったチャンスを見事に粉砕する「チャンスブレイカー」の名に恥じない相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮。これにガックリきたマッスル千代の富士も倒れて、結局、この回、無得点。その裏から川相がサードの守備に入った事により、7回とは打って変わって意気揚々とした投球を見せる久保は中野を見逃し三振に斬って取ると、続く荒木もライト前への凡フライ…と思いきや、これをペタジーニが懸念されていたヘッポコ守備で後逸し、三塁打としてしまう大チョンボ。これでガックリきた久保は続く代打・関川に右中間へのタイムリー三塁打を浴びて、勝ち越し点を献上。これで勢いづいた中日は更に、代わったノリダー柏田から福留がタイムリーを浴びせて、この回、2点。土壇場9回、中日は満を持して守護神・ギャラードを投入。これに対して、先頭のペタジーニはヘッポコ守備の汚名を返上する事なくレフトフライと凡退。続く破戒僧・清原はライトフェンス直撃のヒットで出ると、代走・鈴木がすかさず二盗に成功するも、阿部,ガッツな貴公子・仁志と連続三振に倒れて、ゲームセット。川相不在時の拙攻拙守炸裂に加え、川相の作ったチャンスも幽閉策筆頭刺客のニックンが叩き潰すなど、敗れるべくして敗れた巨人だが、勿論、茂雄はニックンの(刺客としての)大活躍ぶりにすっかり有頂天。前夜の木佐貫に続き、今度は真田が勝利投手の権利まであと1人まで迫りながら、無惨にKOと川相不在の影響で計り知れない精神的ダメージを受けており、茂雄の嫌がらせ攻勢がまた一人の有望な選手を潰しかねない状況だ。一刻も早く茂雄の嫌がらせを打破しないと、連覇どころか、最下位転落の可能性も十分考えられると言って過言ではないだろう。


甲子園:阪神4勝1敗
YB 012000000  3
T  00300010×  4
勝:ムーア4勝0敗 負:斎藤タカシ1勝1敗 S:ウィリアムス5S

広島:広島2勝2敗
S  011020022  8
C  000010000  1
勝:ベバリン2勝0敗 負:ブロック1勝2敗
本:中井美穂の旦那3,4、宮本2

福岡ドーム:ダイエー2勝3敗
Bu 000112011  6
H  010000000  1
勝:岩隈4勝0敗 負:斉藤2勝2敗
本:J.マッケンジー7、礒部1。ローズ7

千葉マリン:ロッテ3勝1敗
BW 100100000  2
M  00042000×  6
勝:清水直4勝0敗 負:小林1勝2敗 S:小林雅5S
本:フクーラ2、フェルナンデス1

東京ドーム:日本ハム2勝3敗
L  00014000000  5
F  00104000001× 6
勝:伊達1勝0敗4S 負:豊田0勝1敗3S
本:マクレーン4、大島1、エチェバリア4


 フェルナンデス、来日初アーチが決勝弾! 一発攻勢で連敗脱出!
実況を幻惑する魅惑の助っ人・ショートを二軍落ちの危機に至らしめた謎の助っ人・フェルナンデスについに一発が飛び出した。前日のデビュー戦では攻守に精彩を欠いた事で山本監督はメイ,シヨートの打順を繰り上げ、フェルナンデスを6番へと降格。第1打席は空振り三振に倒れたフェルナンデスだったが、2点ビハインドで迎えた4回、実に25イニングぶりの得点となるフクーラの2号2ランで追い付き、なおも一死二塁の場面で回ってきた第2打席でレフトスタンドへ勝ち越しとなる来日初アーチを叩き込んだ。これに対して、山本監督は「常に何かやりそうな雰囲気を持っている。2試合目で結果を出すんだから大したものだよ」などと、6番に落としておきながら、いけしゃあしゃあと大喜び。結局、これが決勝点となり、ロッテは連敗を4でストップさせた。
 依然治らぬ東京ドーム恐怖症! オツ、右足内転筋痛で3回KO!
1996年8月以来、白星をあげられない東京ドーム恐怖症により、昨年の日本シリーズではチームの勝ち頭であったにも拘わらず、第4戦に至るまで登板を回避させられたオツが今季初めて東京ドームで先発登板。2回までパーフェクトの好投を見せていたオツだったが、3回、石本のタイムリー二塁打で先制点を献上。この回を投げ終えた所で12日の登板時から違和感があったと言う右足内転筋に張りを訴え、あえなく降板。4回にマクレーンの同点アーチが飛び出した事でオツの黒星こそ消滅したものの、またも東京ドームとの相性の悪さを見せつけた。この後、試合は延長に突入。昨年はリリーフ失敗なしの守護神・豊田が石本にタイムリーを浴びて、サヨナラ負け。チームは日本ハムと入れ替わりで4位転落となった。