球界トピックス

4月15日


東京ドーム:巨人3勝0敗
C  020202002  8
G  30002202×  9
勝:桑田2勝0敗
負:天野0勝1敗
S:河原2S
本:マッスル千代の富士2、求道者・前田3、シーツ3、破戒僧・清原1、浅井1
 
ついに今季初スタメン! 川相効果覿面の粘り勝ちで連敗ストップ!
清水,ソーサ元木が登録抹消の上、ガッツな貴公子・仁志もスタメンから外れる緊急事態に陥った巨人。更に、若大将・原監督が右の代打候補を次々と二軍降格させる巧妙な策を巡らし、最早、茂雄の川相幽閉策には万策尽きたかに思われた。しかし、嫌がらせにかけては球界随一の知謀を誇る茂雄がただ手をこまねいて見ている筈はなかった。名手・川相のスタメン出場を阻止出来ないならば、せめて…とばかりに、2番ショートの聖域には相も変わらず、セ・リーグ失策王のニックンを据え、川相をチャンスメイカーの本領を発揮出来ない7番セカンドに置く嫌がらせを敢行。後ろが8,9番とあっては犠打を命じられる可能性も薄く、これはあくまで世界記録を阻止せんと言う意志表示に他ならなかった。茂雄の弾圧行為に辟易とした若大将・原監督はせめてものと嫌がらせとばかりに茂雄のお気に入りである破戒僧・清原を両足の痛みを大義名分に5番に降格させ、ついにペタジーニを4番に。また、川相がスタメンとは言え、7番に置かれた苦しい状況とあって、こういう逆境時にはこの男しかいないとばかりに、元造反五人衆の一角・桑田を先発に指名した。川相の今季初スタメン起用に意気上がる巨人は初回、斉藤,ニックンと連打を浴びせると、マッスル千代の富士がライトスタンドへ2号3ランを叩き込む電光石火の先制劇。しかし、直後の2回、先頭の新井の平凡なショートフライを川相を差し置いて聖域に居座るニックンが目測を誤り、ヒットとしてしまうと、鈴木一朗(マリナーズ)もシャッポを脱ぐ天才スラッガー・求道者・前田がライトスタンドへ会心の3号2ランを叩き込み、1点差。突き放したい巨人は3回、二死一、二塁のチャンスを掴み、ここで打席には名手・川相。しかし、本来、繋ぐ役割ながら、返す役割を押しつけられ、オープン戦でも絶好調ぶりを見せつけながら、長期に渡っての幽閉策で実戦から遠ざけられるなど、茂雄の執拗な嫌がらせ工作にやや調子を落とし気味の川相はファールで粘るも、最後は無念の空振り三振。ここ3年広島から白星をあげていない上、この日はボールも走らない桑田は堅実無比の守備力を誇る川相の所へ打球を集める頭脳的投球で踏ん張っていたものの、4回、セカンドへ打たせようとした外角の球が高めに浮いた所をシーツに狙われると、これがライトスタンドに飛び込む3号2ランとなり、形勢逆転。1点を追う巨人は5回、二死からペタジーニが四球を選ぶと、続く破戒僧・清原がライトスタンドへ今季初アーチとなる2ランを叩き込み、逆転に成功。しかし、依然として、ピリッとしない桑田に対して、広島は直後の6回、一死から新井がセンター前に弾き返すと、求道者・前田が歩いて、一、二塁。ここで前の打席で逆転弾を放ったシーツがセンターオーバーの走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、再び逆転に成功。またも追う展開となったが、川相がいる事で粘り強い巨人打線はその裏、ヒットマン後藤が四球,代打・川中死球で出ると、牽制悪送球でそれぞれ進塁し、無死二、三塁。続く斉藤,ニックンと倒れて二死となったものの、マッスル千代の富士が左中間を真っ二つに破る2点タイムリー二塁打を放ち、またまた逆転に成功。続く7回には二死からの打席となった名手・川相が徐々に実戦勘を取り戻してきたのか、執拗に粘った末に四球を勝ち取る真骨頂を見せたものの、続くヒットマン後藤は空振り三振に倒れて、川相は一塁に釘付け。続く8回、巨人は一死一塁の場面で、バントの下手さっぷりには定評のあるニックンが西山の緩慢な動きに助けられながらも辛くも犠打を決めると、続くマッスル千代の富士がレフト前へタイムリー。マッスル千代の富士はボールが本塁へ転送される間に二塁を陥れ、一塁が空いた所で広島ベンチはペタジーニを敬遠して、破戒僧・清原との勝負を選択。怒りに燃える清原だったが、内角を攻められると、当たり屋の血が騒いでしまったか、背中に当たっての死球となり、竹之内(阪神)に並ぶの通算166死球の日本タイ記録を樹立。二死満塁となった所で林が暴投を犯し、マッスル千代の富士は労せずして、9点目のホームイン。粘る広島は土壇場9回、守護神・河原から浅井の1号2ランで追い上げるも、反撃もここまで。名手・川相の絶大な存在感がチームに粘りを与え、勝つべくして勝った巨人は連敗を3でストップ。今季初スタメンの川相は久々のフル出場だったが、4度の打席全てが二死の場面とあっては、期待された世界記録への前進も叶わず、正に7番と言う不適切な打順に置かれた弊害が大露呈した格好となった世界記録阻止への嫌がらせ作戦がまんまと成功した事で茂雄はすっかりご満悦。この非常事態においても、茂雄と首脳陣の水面下の争いは当分続きそうだ。

神宮:ヤクルト2勝2敗
T  000010000  1
S  10204000×  7
勝:ホッジス1勝2敗 負:織田裕二1勝1敗
本:稲葉2、寿司職人ラミレス5、金村弟2

熊本:横浜1勝3敗
D  000210010  4
YB 001002000  3
勝:岩瀬1勝0敗 負:福盛0勝2敗 S:ギャラード1勝0敗5S
本:オチョア4、谷繁1、鈴木なおのり4

千葉マリン:ロッテ1勝4敗
H  300000010  4
M  000001000  1
勝:新垣1勝2敗 負:高木0勝1敗

GS神戸:オリックス2勝1敗1分
F  010120200  6
BW 000001003  4
勝:吉崎2勝0敗 負:徳元1勝1敗 S:伊達4S

大阪ドーム:近鉄3勝2敗
L  000000000  0
Bu 20000000×  2
勝:黒騎士2勝1敗 負:後藤光1勝2敗
本:大村2、中村4


 3度目の正直! 新垣、9三振完投でプロ初勝利!
ミスジャッジや自らの守備ミス等、ツキに見放された格好で、未だに白星のないルーキー・新垣が「ここで負けたら二軍と思っていた」と言う背水の覚悟で3度目の先発マウンドに上った。初回に松中のタイムリー等でいきなり3点と、3戦連続先制点を貰った新垣はMAX153kmをマークするなど、持ち前の速球が冴えて、5回まで無失点とロッテ打線を翻弄。6回に堀の犠飛で1点を失い、完封はならなかったものの、その後も崩れる事なく、2試合連続の完投でついにプロ初白星を飾り、お立ち台で感激の涙を流した。

 黒騎士、チーム一番乗りの完封劇で2勝目!
弊社期待の新助っ人・黒騎士が快投を演じた。カブレラも復帰したベストメンバーの西武相手に5回までノーヒットピッチング。6回に高木浩にセンター前へ弾き返され、快挙は途切れたものの、低めにボールを集める丁寧な投球を最後まで貫き通し、散発4安打完封で2勝目をマーク。「9回は代えようか迷った」と言う梨田監督だったが、星野監督(阪神)が激昂したゴネ得トレードで大塚が中日へ亡命し、新守護神と期待されていた赤堀が右肩の違和感で前半戦復帰も微妙と言う診断を下される苦しい状況とあって、交代を踏み止まったのが、結果的に功を奏した。

 織田裕二、チーム最短4回KO! 破戒僧・清原の日本死球記録逃し、ダブルショック!
この日、ヤクルト戦で先発マウンドに上った織田裕二だが、いきなり稲葉に先頭打者アーチを浴びると、3回には寿司職人ラミレスに5号2ランを叩き込まれ、今季チーム最短となる4回KO。「いいのか悪いのか分からないうちにやられた」と呆然とする織田裕二は、開幕前から目標にしていた破戒僧・清原(巨人)の通算死球日本タイ記録達成も、さしたる因縁もない林(広島)にかっさらわれ、ダブルショックとなった。こうなれば、狙うは日本新記録しかない。次の巨人戦は29日からの3連戦。中6日で回れば、丁度、第1戦の先発に回ってくる。あとはここまで清原が死球を食らわない事を祈るばかりだろう。