球界トピックス

3月23日 オープン戦結果:D3−2YB,S6−1F,Bu4−6T,C11−0BW,M3−8L
第75回選抜高校野球:浦和学院15−1隠岐 駒大苫小牧1−2藤代 柳川1−2徳島商 平安4−0宇部鴻城



ルーキー・和田にプレッシャーをかける

今年も堅実無比の職人技は健在

きっちり仕事を果たし、引き上げる川相

東京ドーム:巨人2勝2敗
L  000001002  3
G  00100040×  5
勝:岡島1勝0敗
負:内藤1勝2敗
本:J.マッケンジー4
 
名手・川相、オープン戦初バント! 世界記録更新へ職人技健在をアピール!
前日、プロ野球の発展を願う(?)霊感投手・松坂のアシストにより、左肘をスナイプされたニックンが欠場となった巨人は連覇へ最大のキーマンと目される名手・川相が2番ショートの聖域にスタメン起用される黄金オーダーを展開。先発マウンドに上がった桑田は川相が聖域に座る万全の布陣を背に3回を投げてパーフェクトに抑え込む完璧な投球を展開。一方、ダイエー先発のルーキー・和田に対して、巨人は3回、無死一、三塁と絶好の先制のチャンス。ここで打席に入った川相はファーストへのファールフライに倒れこそしたものの、川相の強烈なプレッシャーと執拗な粘りに精魂を使い果たした和田が疲弊した所で、続く斉藤が右中間フェンス直撃のタイムリー二塁打を浴びせて、1点を先制。4回からマウンドに上がった2番手の春風亭半ケツも川相をバックに悠々と投げ込み、2回を無失点に抑える好投を展開。1−0の儘、迎えた5回、巨人は一死から清水がセンター前へ弾き返した所で打席には名手・川相が登場。ここでオープン戦初めてバントを命じられた川相は久々の実戦バントとあって初球こそファールにしてしまったものの、続く2球目にきっちりピッチャー前へ打球を殺す堅実無比の職人技を見せつけ、清水は二塁へ。しかし、続く斉藤はファーストゴロに倒れて、ここは無得点。6回から川相はお役御免となり、ショートには川中が入ると、案の定、これが試合の流れを変える事に…。この回からマウンドに上がった岡島はよりにもよって自分が投げる所で川相が引っ込められた事に落胆の色を隠せず、先頭の高橋の何でもないピッチャーゴロを弾いて(記録はヒット)出塁を許すと、川相不在で守備のリズムを乱した阿部がパスボールを犯して、無死二塁のピンチ。一死三塁となった所で、村松にライトオーバーのタイムリー二塁打を浴びて、試合は振り出しに。同点で迎えた7回、巨人はダイエー3番手・内藤の立ち上がりの悪さをついて、3連打で無死満塁とすると、清水の叩き付けた打球がファーストの頭上を僅かに越える幸運な2点タイムリーとなり、勝ち越しに成功。更に、内藤の暴投,斉藤のタイムリーで2点を加え、この回、4点。土壇場9回、5番手・ベイリーが川相不在の不安感からJ.マッケンジーにライトスタンドへ4号2ランを叩き込まれたものの、辛くも後続を断ち切り、ゲームセット。川相が退きながらも、何とか勝ちを拾った巨人だが、造反五人衆の生き残り2人の活躍と、ニックンのフル欠場に茂雄の怒りのボルテージは上がる一方。その上、新刺客として期待していたルーキー・長田も開幕二軍が濃厚になりつつあり、ぶち切れた茂雄が何をしでかすか分からないと首脳陣はより一層、警戒体勢を強めている