球界トピックス

3月21日 オープン戦結果:C2−3T,S7−2BW,YB1−10H,F2−6D,M3−4Bu



8回、絶妙の流し打ちでライト前に弾き返す川相

会心の一打にも浮かれず、気を引き締める川相

西武吹き抜けドーム:西武0勝1敗
G  201000020  5
L  100101000  3
勝:ジョーベ博士1勝0敗
負:帆足0勝1敗
S:鴨志田2S
本:川中2,ニックン2
 
名手・川相、またもや会心の一打! フルイニング出場へ絶好調ぶりを猛アピール!
若大将・原監督のささやかな抵抗に業を煮やした茂雄が更なる圧力をかけてきたらしく、この日は名手・川相がベンチへ追いやられたばかりか、2番ショートの聖域にニックンが復活する悪夢のオーダーが展開された。これにより、重苦しいムードに包まれた巨人は初回、西武先発・ミャオに対して、川中が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ2号先頭打者アーチを叩き込み、1点を先制。続くニックンは相変わらず、2番にあるまじき無茶振りをかまして空振り三振となったが、斉藤,マッスル千代の富士が出塁して、一、二塁となった所でペタジーニがレフト前へタイムリーを放ち、この回、2点。その裏、巨人先発・カリメロは二死一塁の場面でカブレラを平凡なセンターフライに打ち取ったかに見えたが、これを川相不在で守備のリズムを崩したマッスル千代の富士が落球し(記録は何故かヒット)、この間に一塁走者・小関が悠々と生還。更に、続くベンちゃんのサードゴロを川相不在で守備のリズムを崩した江藤が弾き(記録は何故かヒット)、川相不在を痛感してガックリきたカリメロは赤田を歩かせて満塁の大ピンチ。しかし、続く古屋を辛くも打ち取り、何とか凌いで1点止まり。1点差の儘、迎えた3回、インケツパワーが充電されたニックンが川相不在とあっては一発に賭けるしかないとばかりに2番にあるまじき無茶振りで高めのクソボールを叩くと、これがライトスタンドへ飛び込む2号ソロとなり、3点目をゲット。更に、この後、ミャオの制球難に付け込んで一死満塁のチャンスを掴むも、ソーサ元木がサードゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で二者残塁と川相不在の弊害を大露呈相変わらずの拙攻拙守ぶりに動揺を隠せないカリメロに対して、西武は4回、中島のタイムリーで1点を返し、再び1点差。6回、巨人のマウンドには2番手として、オープン戦初登板となるジョーベ博士が登場。川相不在の不安感からボークをかますなど、一死三塁のピンチを迎えるも、シバタオーをレフトフライに打ち取り、二死。すると、犠飛には浅過ぎると思われたこの当たりで三塁走者・宮地が果敢に本塁へ突入。レフト・山田は視界に入ったニックンの姿に、川相が中継に入ってくれれば…と言う思いが頭をよぎったか、弱肩にも拘わらず、強引でノーカット返球を狙うも、これが大きく逸れる始末で、ついに試合は振り出しに。流石にヤバいと察知した若大将・原監督は茂雄の圧力など構ってられるか!とばかりに、7回からニックンを引っ込め、途中出場とは言え、名手・川相を2番ショートの聖域へ送り込んだ。すると、ジョーベ博士は前のイニングのドタバタとした投球が嘘の様に見違える内容でピシャリと抑える好投を展開。直後の8回、川相効果により、繋がりの出てきた巨人は一死二、三塁のチャンスを掴むと、まずい送球で同点を許してしまった山田が一塁線を破る汚名返上の2点タイムリーを放ち、勝ち越しに成功。二死後、ついに打席が回ってきた名手・川相は右へ巧みにおっつける職人技のバッティングでライト前へ会心のヒットを放ち、相変わらずの絶好調ぶりをアピール。しかし、続く3番は控えの宮崎に代わっていた事で後ろに強打者がいてこその川相の真価は発揮されず、ここは2点止まり。その裏、4番手の西山が右肩に違和感を訴えて降板するアクシデントに見舞われたものの、緊急登板となった5番手・鴨志田が川相がバックにいる絶大な安心感のおかげで準備不足をものともしない好投を展開し、2点のリードを守りきった。攻守に渡る川相の活躍により、勝つべくして勝った巨人だが、フル欠場に追い込む予定だった茂雄は怒り心頭で更なる嫌がらせ策を講じているのは想像に難くなく、依然として予断は許さない状況が続いている。


 大塚、入団記者会見! 4月中の一軍昇格を目指す!
「悪しき前例」として阪神・星野監督の逆鱗に触れた金銭トレードにより、近鉄から中日への移籍が決まった大塚がこの日、都内のホテルで入団会見を行った。「やっと野球が出来るとほっとしている。受け入れて貰った中日には感謝したい。この一件でファンの皆様に迷惑、心配をかけて申し訳なく思う。中日は投打のバランスがとれた好チーム。巨人を倒しての優勝に貢献したい」と語った大塚だが、キャンプ全面不参加による調整不足は否めず、開幕一軍は絶望的。当面はファームで調整し、4月中の一軍昇格を目指す方針だ。