球界トピックス

3月8日 オープン戦結果:H3−12T,BW3−7S,D8−7F,C2−1L,Bu5−1M


札幌ドーム:横浜0勝1敗1分
G  230200010  8
YB 100040003  8
本:ニックン1、多村2
 
途中出場も聖域に復活! 名手・川相、会心のタイムリー二塁打!
破戒僧・清原,ペタジーニに続き、マッスル千代の富士,斉藤までリタイアとなったにも拘わらず、この日も名手・川相はベンチに追いやられ、ニックンが2番ショートの聖域に居座る悪夢のオーダーが炸裂した。それでも、この日は横浜先発・ホルトの大乱調により、相変わらず、2番の役割を無視したバッティングをかますニックンの一発等で5回までに7点を奪うなど、珍しく効率のいい攻撃を展開。一方、巨人先発・上原は川相不在のバックを信用出来ず、初回からペース配分を無視しての全力投球モードを続けていたが、その影響で早くも疲労困憊となった5回、4連打を浴びるなど、一気に4点を奪われて、失意のKO。流石に危機感を抱いた若大将・原監督はニックンを退けて、ついに2番ショートの聖域に名手・川相を復活させるナイス采配を展開。しかし、茂雄の執拗な嫌がらせにより、試合勘が薄れている川相は6回の打席ではピッチャーゴロと無念の凡退。その裏には、先頭の中嶋のショートゴロをまさかのエラーと、らしからぬプレーを連発。続く田中一もファーストへの内野安打で無死一、二塁のピンチとなったが、マウンドに上がっていた2番手・岡島は「いかな名手とてミスを犯す事はある」とばかりに、川相の堅実無比の守備力への絶大な信頼感が薄れる事はなく、福本をショートゴロゲッツーに打ち取ると、続く金城もショートゴロと、悉く川相の所へ打たせる頭脳的投球でこのピンチを脱出。7−5の儘、迎えた8回、二死一塁の場面で2度目の打席が回ってきた名手・川相は久々に長いイニングに出場している事で徐々に試合勘を取り戻してきたのか、開幕投手候補の吉見から会心のタイムリー二塁打を浴びせ、貴重な1点を追加。そして迎えた土壇場9回、5番手・鴨志田は二死一、二塁と勝利まであと一人と言う所まで持ち込んだものの、川相のいる巨人から連打は難しいとあって、ここは一発に賭けるしかないとばかりに無茶振りした多村に痛恨の3ランを浴びて、結局、試合はドローとなった。川相不在時に一発に賭ける選択肢しかなくなる巨人とは、正反対の効果で追い付かれると言う何とも皮肉な展開となったが、相変わらず、絶好調ぶりを見せつけている川相にファンの期待は高まるばかり。しかし、不運な事にこの日、ニックンが一発をかましている事から茂雄のニックンへの(川相幽閉策刺客としての)期待も高まる一方。茂雄と川相の因縁の対決が巨人のペナントを左右する事になるのは間違いないだろう。