球界トピックス
2月23日 オープン戦結果:D6−4S C2−2M YB6−5F T3−2L
センター前へ会心のタイムリーを放つ川相 |
川相の一打を無駄には出来んと鈴木が快走 |
職人健在をまざまざと見せつけた川相 |
宮崎:巨人1勝0敗
Bu 101000010 3
G 02504020× 13
勝:ヒゲ入来1勝0敗
負:岩隈0勝1敗
本:ペタジーニ1、下山1,2、江藤1、村田1
あまりにも遅過ぎた川相投入! ヒゲ入来、失意の肉離れで開幕絶望!
この日がオープン戦初戦となった巨人だが、大方の予想通り、茂雄の圧力により、2番ショートの聖域にはニックンが入り、連覇へ最大のキーマンと目される名手・川相はベンチに追いやられる地獄オーダーが今年も炸裂。川相不在で連覇へとてつもない不安感に襲われた巨人先発・ヒゲ入来は初回、ローズにタイムリーを浴びて、あっと言う間に先制点を献上。その裏、近鉄先発・岩隈に対して、先頭の清水が内野安打で出るも、ここで川相を差し置いて聖域に居座るニックンは見逃し三振と進塁打すら打てない体たらく。続く阿部も空振り三振に倒れると、マッスル千代の富士もレフトフライに終わり、清水は一塁に釘付けとオープン戦早々に川相不在の弊害を大露呈。続く2回、移籍初打席となったペタジーニが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへソロアーチを叩き込み、同点とすると、更に、阿部真のタイムリーエラーで勝ち越しに成功。タナボタの勝ち越し点を貰ったヒゲ入来だが、川相不在の不安感が拭えない事には変わりなく、直後の3回、最年長ルーキー・下山に一発を浴びて、再び試合は振り出しに。その裏、巨人はマッスル千代の富士のタイムリー等で5点を勝ち越し、なおも二死一、二塁のチャンスにニックンは空振り三振と相変わらずのチャンスブレイカーぶりを遺憾なく発揮し、二者残塁とまたも川相不在の弊害を露呈。直後の4回、川相不在を補うべく、まだ完全に仕上がってもいないのに、初回から全力投球モードを強いられたヒゲ入来が右足を痛めて、緊急降板を余儀なくされるアクシデントが発生。ヒゲ入来のリタイアにより一層重苦しいムードに包まれた巨人は5回、川相不在では一発に賭けるしかないと言う想いを強めた江藤がレフトスタンドへ1号ソロを放つと、更に、森谷のタイムリーエラー等でこの回、4点を追加。そして、迎えた6回、オープン戦初戦からこんな無様な展開ではV2は絶望的と危惧した若大将・原監督は江藤に代えて、ついに名手・川相を代打で起用。珍しく初球から積極果敢に打って出た川相は得意のおっつけるバッティング。痛烈な打球が右中間を襲ったものの、これをライト・下山が超美技で阻み、ここは無念の凡退。しかし、続く7回、名手・川相の必要性を訴える為に命を懸けて国外亡命を図った今夜の松井さんの決死の行動が全く報われない事に嘆き悲しんでいる同期の村田の1号ソロの後、マッスル千代の富士がライト線へ二塁打を浴びせた所で2度目の打席に入った川相は基本に忠実なセンター返しのバッティングで会心のダメ押しタイムリー。残念ながら、川相はDHと宝の持ち腐れ状態で、オーダーには名を連ねてもバックには不在とあって安心感に包まれなかった河本組長が下山にこの日2本目のアーチを浴びたものの、一応、13−3で巨人が快勝を収める結果となった。相変わらず、好調ぶりを持続している名手・川相は連覇へ最大のキーマンたる所を感じさせたが、この川相をフルイニング出場させたくとも(圧力がかかって)出来ない辺り、若大将・原監督の苦悩の日々が続きそうだ。尚、川相不在の影響での無理がたたり、途中降板したヒゲ入来は右太腿の肉離れと見られ、投球再開まで1ヶ月はかかる見込みとあって開幕一軍は絶望的となった。