球界トピックス

2月15日


 名手・川相、絶好調! 紅白戦2番スタメンで全打席出塁!
V2へ最大のキーマンと目される名手・川相が絶好調だ。春季キャンプ初の紅白戦となったこの日、白組の2番スタメンで出場した川相は紅組先発・ヒゲ入来に対して、いきなり会心のヒットで出塁。しかし、茂雄の圧力がかかったのか、ショートにはルーキー・長田が入り、川相はDHに追いやられてしまい、川相不在のバックに今季の暗い展望を予感せずにはいられず、愕然とする白組先発・桑田はあっさり2点を献上。0−2の儘、迎えた4回、名手・川相が先頭打者として再び登場。これに対して、紅組はルーキー・木佐貫を投入するも、川相は得意の粘り強さで四球を選ぶ本領発揮の打撃でまたまた出塁。ここですかさず宮崎を代走に出されてしまった川相だったが、「川相さんを歩かせて、リズムを悪くしてしまった」と言う木佐貫は2点を失い、なおも、二死一、二塁の場面で長田にも2点タイムリー二塁打を浴びて、4失点と大崩れ。なおも追加点のチャンスながら、ここで長田は牽制に引っかかってチェンジとなる大チョンボを犯し、「もっと抜け目ない野球をしないと。打てて守れるだけでは駄目」と篠塚コーチからは川相との格の違いを指摘され、大目玉を食らった。川相効果で見事に逆転を果たした白組だが、もう2度と川相に頼れないと言う絶望的な状況に2番手・久保がよりにもよってニックンに一発を浴びると、3番手のジョーベ博士も阿部に3ランを浴びて、あっさり逆転を許す有様で、結局、その儘、紅組が逃げ切った。随所に川相効果,川相不在効果が露呈し、ある意味、充実した内容となった紅白戦だが、この結果を生かすべく川相をフル出場させたくとも、茂雄の圧力がある限り、思う様にはいかないのは濃厚で、若大将・原監督にとっては、今季も苦悩の日々が続きそうだ

 茂雄、暇潰しキャンプ行脚第8弾! 霊感投手・高井、辛くもピンチ脱出!
全球団が戦慄を覚える茂雄の「暇潰しキャンプ行脚」だが、この日はヤクルトが犠牲となった。早速、茂雄が目につけたのは、高校生No.1ルーキーと目され、「霊感投手」としても松坂(西武)を脅かしている霊感投手・高井。数々の犠牲者情報が既に耳に入ってきている高井は恐らく自分の所に来るだろうと警戒していたのか、「(茂雄の存在には)気がつきましたけど、集中して投げられました」と、茂雄を完全無視して黙々と投げ込みを続けた。これには、ただ見守るしか出来ずにいた茂雄だったが「下半身の使い方が凄い。1年目は英才教育をするらしいが、(自分が監督なら)実戦で使ってみたいと言う風が吹きまくっていましたよ、エヘヘヘ〜」若松監督の育成方針を否定して出しゃばる始末で、伊東投手コーチは「使わなくちゃいけないかなぁ」と弱り顔。その後、一応、社交辞令として挨拶に来た高井に対して「バッティングもいいらしいね、エヘヘヘ〜」と、せめて打撃フォームだけでもいじろうと画策したが、ヤバいと察知した高井は適当にお茶を濁して、すかさず立ち去り、巧みに選手生命の危機から逃れる事に成功した

 ショート、紅白戦で初アーチ! 第5の助っ人払拭へ猛アピール!
昨年の3A首位打者に輝いた実績を誇る新助っ人・ショートが開幕一軍へ猛アピール。この日の紅白戦で加藤から先制アーチを放つと、サードの守備も軽快にこなした。サードとしては初芝らと競う以上に、大きく立ちはだかっている問題は外国人枠。山本監督は今季の一軍外国人枠を投手2名,野手2名の方針で固めており、ショートはメイ,詐欺師ローズの存在により、一軍枠から漏れる第5の助っ人扱いをされていた。しかし、メイはともかく、2年もブランクのある詐欺師風情に負けてはいられないとばかりに休日となった10日にも極秘に特打を敢行するなど、一軍入りへ意欲を燃やしている。これに対して、山本監督は「ガッツがあるからな。実戦で打つタイプだ」と、ショートを評価。対する詐欺師ローズは紅白戦2試合で未だにノーヒットと、開幕4番を期待されているとは言え、決してうかうかとはしていられない。