球界トピックス
2月11日
名手・川相、フリー打撃で絶妙の広角打法! 驚異の職人技にファンは大喜び!
巨人の別メニュー調整組が熱い。茂雄の後ろ盾により、2番のショートの聖域を犯す事が濃厚となっているニックンが調子ぶっこいて、バントの大切さをないがしろにし、一発ばかり狙っている事に業を煮やしている名手・川相がフリー打撃に見参。ボールのコースに合わせて、左右に巧みに打ち分ける絶妙のバットコントロールを披露し、37球を打ち込んだ。バントだけに終わらない驚異の職人技に見物に訪れた多くのファンが大喝采。順調な仕上がりを見せている川相は「意識して(打ち分けて)る部分もあるけど、まあ特別な事ではないよ」と、無闇に一発ばかり狙わず、状況によって臨機応変に対応するバッティングは2番打者としては至極、当然の事とばかりに、大ベテランらしい貫録を見せつけた。一方、左太腿に爆弾を抱え、スロー調整が続いている破戒僧・清原も54球中4連続を含む15本の柵越えを放つなど、故障を感じさせない快打を連発。しかし「(足の状態が)いい日もあれば、張りが出る日もある。ダッシュはまだ無理だと思う」と、不安を隠せない様子で慎重な姿勢を崩さなかった。
練習試合:沖縄市野
T 000006000 6
C 000010010 2
T:藤田−○藤川−吉野−中村泰−金沢
C:苫米地−林−酒井−河野−天野
本:朝山、シャア少佐、関本、中村豊、末永
阪神、1イニング3発で逆転勝利! ルーキー・中村泰も好投!
この日、12球団トップをきって、広島と阪神の間で練習試合が行われた。阪神側が殺人投球連発を宣言していただけに警戒し過ぎていた広島は先発・藤田の前に3回を1安打に抑えられたが、2番手・藤川に対して、5回、朝山が先制アーチ。しかし、阪神は直後の6回、2年連続盗塁王ながらレギュラー落ちの危機に瀕しているシャア少佐が右中間へ特大ソロを放ち、同点とすると、ショートのレギュラー確保へ必死の関本が勝ち越し2ラン。更に、日本ハムから移籍の中村豊がダメ押しの3ランと、3発のアーチで一挙6点を奪い、逆転に成功。7回からはルーキー・中村泰が1イニングを3人でピシャリと退ける好投を展開。広島は8回に末永の一発が飛び出したものの、及ばなかった。
茂雄、暇潰しキャンプ行脚第5弾! 石毛監督、巧妙な肩透かしを敢行!
全球団が悲鳴を上げている茂雄の「暇潰しキャンプ行脚」だが、この日はオリックスが犠牲に…。昨年は8球団回りながらも訪れる事はなく、オリックスを忌み嫌っているナベツネから指令が下されていたのではないか?と勘繰られたが、松田さんが田村亮子と婚約を交わすなど、全日本代表監督としては五輪的に無視出来ない存在となってしまった事もあり、実に12年ぶりの訪問が実現した。鈴木一朗(マリナーズ)の国外逃亡以来、マスコミの扱いも小さくなる一方のオリックス陣営はここぞとばかりに茂雄の下へ殺到。茂雄と絡む事でマスコミへの露出を狙っているのか、選手ばかりか、コーチ,スタッフ陣までサインを求める有様でプライドもクソもあったものではなかった。とりあえず、来訪を余儀なくされた要因の松田さんを見ようとした茂雄だったが、下手にいじられては危険と察知した石毛監督の指令か、松田さんはフリー打撃には参加せず仕舞い。肩透かしを食らった茂雄は「彼はチームの看板だし、シーズンでは中心打者としてチームを引っ張っていくでしょう。五輪? まだ、この時期ですからこれから検討していきたいですね、エヘヘヘ〜」と社交辞令を済ませると、今度はブルペンへ。マック鈴木を見たかった様だが、ここでも下手にいじられては危険と察知した石毛監督の指令か、マック鈴木はノースロー調整。それでいながら、石毛監督は「マックはジャパンのユニホームを着る選手になります。メジャーの体格で日本人の器用さを持っている。化けると言うより、化け物になりますよ」と、ちゃっかりマック鈴木の全日本入りをプッシュした。悉く肩透かしを食らわされた茂雄は来た以上はどうしても誰かしらをいじりたいらしく、練習終了後まで居座ると、特打を始めた塩谷に着目。謎の擬音と英語交じりの訳の分からないアドバイスをかまし、塩谷を混乱の渦に巻き込んだ。