球界トピックス

1月10日


 上田利治氏,関根潤三氏ら、5名が野球殿堂入り!
この日、東京都文京区の野球体育博物館にて、競技者,特別両表彰委員会が開かれ、野球殿堂入りの5名が新たに選出された。まず、(選手としてだけでなく指導者としても)引退後5年以上経過した者が対象となる競技者表彰からは選手としては僅か3年で引退しながら、阪急(オリックス),日本ハムで20年間の監督生活を務め、3度の日本一,5度のリーグ優勝を経験するなど、通算1322勝を挙げている上田利治氏(65)がトップ当選。上田氏は「選手としては活躍してないが、監督として少しでも長くやらせて貰った事に賛同して戴いたと思う。今になっても熱中出来、夢中になれる野球に出合えて幸せです」と喜びのコメントを残した。また、投手として65勝をマークしただけでなく、外野手転向後には1137安打を放ち、投手,野手、それぞれの部門でオールスターファン投票選出を果たした史上唯一の選手・関根潤三氏(75)も選出。名手・川相(巨人)も将来的には確実視されている競技者表彰での殿堂入りだが、その決定方法は10人連記の記名投票で有効投票数の75%(今回は207票)が必要となり、上田氏は225票,前回は次点に終わった関根氏も212票を獲得しての殿堂入りとなった。一方、引退後17年以上経過した者,野球の発展に貢献した者が対象となる特別表彰からは1970年から昨年まで昨年7月に死去するまで、32年に渡り、広島のオーナーを務めた故・松田耕平氏が選出。万年Bクラスだった独立採算型の市民球団を育て上げ、1975年の初優勝以来、6度のリーグ優勝(うち日本一3度)を達成。1990年にはドミニカ共和国に「カープ・ベースボール・アカデミー」を設立した事なども評価された。また、昨年から2年間の時限立法として設けられた特別表彰の「新世紀枠」には、1871年に教師として来日し、日本に初めて野球を伝えたとされているアメリカ人の故・ホーレス・ウィルソン氏,軟式野球ボールの原型となる少年野球用ゴム球を開発した故・鈴鹿栄氏の2名が選出。これで殿堂入りは合計149人となった。

 ゴーグル、メジャーとの交渉難航! 横浜復帰の可能性を示唆!
伊良部クラゲ(阪神),吉井(オリックス)とメジャーからの出戻りブームの今オフだが、メッツを自由契約になったゴーグルも日本球界に出戻りとなる可能性が出てきた。この日、横須賀市内にある横浜ベイスターズ・総合練習場で自主トレを行ったゴーグルは「15日までに交渉に進展がなければ、その時点で(メジャーは)諦める。(国内なら)横浜に帰るのが一番いいと思っている」と、メジャー断念の際は2年ぶりの古巣復帰を示唆。これに対して、横浜・笹川チーム運営部長は「オファーがないとなれば、検討する」と獲得に前向きな姿勢を見せた。