球界トピックス

12月22日


 中村の裏切り行為に激昂! 米メディア、怒涛のバッシング攻勢!
メッツと基本条件で合意に達していながら、急転、近鉄残留を決めた中村だが、この影響でニューヨーク中が怒りに震えている。中村はメッツ入りを拒否した理由として、日本球団に対する交渉が完結していない段階での合意情報のリークに不信感を覚えたとしているが、これに対して、メッツのホーウィッツ後方担当副会長は「あれ(メッツのHPでの合意情報)は公式発表ではないのに…」と戸惑いを隠せず、ニューヨーク・タイムズ紙も21日付の記事で「メッツの公式HPは大リーグ機構と契約した記者が独自に書いているものなのに、球団によって発表されたものと中村は勘違いしている」と中村の誤解を指摘。また、22日付に至っては、米各紙が一斉に中村バッシングを開始。ニューヨーク・タイムズ紙が「怖じ気づいたらサードは守れない。メッツ関係者もそれ(メジャーに怖じ気づいた事)が中村が残留を決めた理由と考えている」としたのを初め、ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙は「(中村の獲得失敗に)メッツはそれ程、打ちのめされていない。(中村のスイングではメジャーで通用しないと言う見方で)獲得に難色を示していた関係者もいたと、中村を獲らないで正解だったと言わんばかりに皮肉ると、ニューズデー紙も「(ヤンキース入りの決まった)今夜の松井さんは未知数だが、1つだけ分かっているのは彼は『中村ではない』事だ。名声や高額年俸を棒に振る可能性があるにも拘わらず、名手・川相の必要性を訴える為に命を懸けて亡命を決意したと松井さんを引き合いにして、暗に中村をシメており、メッツの球団関係者に至っては「日本に対する『裏切り者』のイメージはパールハーバー以来の衝撃だ」とまで言い放つ始末。61年も前の事だと言うのに、未だにアメリカ国民の心に根強い怨念として残っている真珠湾攻撃の話を持ち出す辺り、アメリカ側の怒りの大きさが分かると言うものだ。しかし、当の中村は事の大きさを分かっているのかいないのか、この日は阪神競馬場でのうのうと競馬観戦を堪能していた。