球界トピックス

12月17日


 中村、3度目の交渉! メジャー含めて、年内の完全決着を宣言!
近鉄からFA宣言した中村が、この日、大阪市内のホテルで阪神の3度目(中村曰く4度目)の交渉を行った。いつまで経っても煮え切らない中村の態度に「最早、巨人でさえなければいい!」とぶちまけるなど、業を煮やしていた星野監督も直接出馬したが、今後に控える近鉄との2度目の交渉を終えるまでは国内球団の絞り込みをしない方針を示唆していた中村は、その言葉通り「メジャー,近鉄,阪神の3つの球団をテーブルの上に並べて一気に考えたい。年内には結論を出したい」と結論を保留。とは言え、メジャーはオファーのあった5球団の中から、突如の大幅上乗せを図ったメッツにほぼ絞り込んだとの事。この日までに国内球団の絞り込みを要求していた星野監督は、メジャーを含めた上での年内決着と言う中村の意向に「一気に決めるというなら、それでいい。納得している」と、幾分、溜飲を下げたものの、「中村には辟易としている」と言い放ち、交渉後に設けられた中村夫妻との食事会も欠席するなど、内心は穏やかではない様だ。

 フクーラ、微増に納得いかず! 名手?川井,藤田も次々に保留!
この日、昨年の首位打者・フクーラが千葉マリンスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉を行った。呪いの弁当が幸いにも製作中止となった事でプレーに集中出来たフクーラは2年連続の3割をマークしたものの、得点圏打率が.247と大きく落ち込んだ事で球団側は1200万円アップの1億2000万円(推定)と言う微増提示。これに対して、保留したフクーラは「(提示額を見て)一瞬固まった。自分が思っていた額が高かったかな」と複雑な表情。一方、中継ぎだけでなく、ローテの穴を埋める存在としてフル回転し、チーム2位の51試合に登板した名手?川井も1200万円アップの3000万円(推定)を不服として保留。また同じく中継ぎとして、史上2人目となる入団以来5年連続の50試合登板を果たした藤田も750万円ダウンの6750万円(推定)と言う減俸提示に「成績からすれば当たり前」と言いながらも、ハナから印鑑を持参しておらず、保留となった。

 礒部、1400万円ダウンもあっさり白旗! 大村も2度目で渋々サイン!
昨年の日本シリーズでの大ブレーキを今季まで引きずったかの様な不振を極めた礒部が契約更改交渉に望み、1400万円ダウンの7600万円(推定)で一発サイン。昨年は12球団トップの得点圏打率.417をマークするなど、無類の勝負強さを発揮し、恐怖の5番打者として優勝に貢献したが、今季は右足の故障の影響もあったとは言え、昨年の勝負強さが見る影もなく、得点圏打率は.243、打点は僅かに30と落ち込んだとあっては、白旗を上げるしかなかった。A級戦犯である事を自覚しているのか、礒部は「チームが優勝出来なかった原因は僕にあるし、反省をきっちりしたかったので、最初から言われた数字で(ハンを)押そうと思っていた。来年は打率3割にこだわりたい」と汚名返上の巻き返しを宣言。一方、2度目の交渉となった大村は200万円の上積みを勝ち取り、800万円ダウンの7600万円(推定)で、渋々陥落となった。