球界トピックス

12月9日 マスターズ・リーグ:東京6−2名古屋


 稀代の名二塁手「猛牛」千葉茂氏、自宅で急死!
「猛牛」の愛称で親しまれた元巨人の名二塁手・千葉茂氏がこの日の朝、東京都新宿区の自宅で死去した。9時半頃、なかなか起きて来ない千葉氏を起こしに香澄夫人が部屋を訪れた時には既に、息を引き取っていたとの事で死因は不明。千葉氏は1週間前のOB会にも出席しており、前日も元気そのものだったと言う。享年83歳だった。愛媛県出身。中高年の盲信的信者にとっては、巨人の背番号「3」と言えば、名手・川相を初めとする藤田政権残党殲滅政策等、嫌がらせのみに知謀を発揮するヘッポコ采配で鳴らした茂雄だが、その茂雄の前に12年もの間、「3」をつけていたのが千葉氏。1938年、松山商から巨人入りした千葉氏は、ドン川上氏,青田昇氏らと共に、巨人の第2期黄金時代を形成。元々は外野手だったが、三原修氏が抜けた後にコンバートされ、史上に残る名二塁手として活躍。しぶとい右打ち,ファールで粘っての四球,堅実なバントと、まるで名手・川相を彷彿とさせる玄人好みのプレイでファンを魅了し、7度のベストナインを獲得。1959年には近鉄の監督に就任したが、この時、近鉄は千葉氏の愛称「猛牛」に因み、マスコット名を「パールス」から「バファロー」(後に「パファローズ」)に変更したと言う逸話も。1980年には野球殿堂入りを果たしている他、カツカレーを発明した男としても有名だ。通算成績は1512試合で打率.284 1605安打 96本 691打点 155盗塁。尚、この千葉氏の死に対して、茂雄は「忘れられないのはV9が終わって監督に就任した時に『これからは育成の時代だ。いい選手を育ててくれ。俺達は勝ち負けを問わない』と、いつも前向きに励ましてくれた事です」と思い出を語ったが、実際には「育成を放棄して、既に出来上がった選手の引き抜きばかり行ってまで勝ちに行く」と言う千葉氏の助言から背き続けていた事を露呈したに過ぎなかった。


 影のMVP・阿部、4000万円増! ソーサ元木はダウン提示に保留!
正捕手として日本一に貢献した阿部が、この日、東京・神田錦町の球団事務所で契約更改交渉を行った。リード,打撃共に昨年から急成長を見せ、マッスル千代の富士が故障で離脱した時には堂々と3番打者を務めると、8月には3度のサヨナラ打を放つなど勝負強さを発揮し、影のMVPとも評された活躍に球団側は4000万円アップの7800万円(推定)を提示すると、阿部は満足の一発サイン。満面の笑みを見せた阿部とは対照的に、名手・川相を差し置いて出場しながらヘッポコエラーを連発した事で1000万円ダウンの1億1000万円(推定)を提示されたソーサ元木は保留。また、大台1億を目指し、2度目の交渉となった春風亭半ケツも前回同様8000万円(推定)の提示を不服として保留した

 呪いのアイテム再び! 「詐欺師ローズカツ弁当」発売へ!
7日に正式に契約を結んだ元横浜の詐欺師ローズだが、これに伴い、球団営業部が「詐欺師ローズカツ弁当」の発売を目論んでいる事が明らかになったロッテの弁当の対象となった選手は悉く退団や故障に見舞われており、不吉極まりない呪いのアイテムとして恐れられている今季も小坂が開幕早々、骨折で前半戦を棒に振るなど、呪い旋風を遺憾なく発揮。昨年、首位打者に輝いた事で「フクーラ弁当」も検討されていたが、呪いの存在を無視出来ない事にようやく気付いたか、計画は見送られていた。そんな背景がありながら、「詐欺師ローズカツ弁当」発売に動き出したと言うのは、日本球界を「格好の金ヅル」と考えている詐欺師ローズは呪い効果で少し痛い目を見た方がいいと言う事なのだろうか? はたまた、「小坂弁当」が地味過ぎて売れ行きがイマイチだった事で、「ハタハタ石井弁当」以来のヒット商品としての期待を賭けているのか!? 球団側の目論見はどうあれ、詐欺師ローズが呪いパワーに対抗出来るのか、早くも注目を浴びている。

 ガッツ、大台3億到達! 落合に並ぶ球団史上最高額!
今季、首位打者のタイトルを獲得したガッツが契約交渉に臨んだ。3時間を超えるロング交渉となったが、話し合っていたのは年俸面ではなく、2004年からの札幌移転に伴う説明会の開催やファンサービス充実の要求と言った事項。年俸の方は1億2000万円アップの3億円(推定)と言う最強右打者・落合博満氏に並ぶ球団史上最高額を提示され、あっさり一発サイン。更に、球団側はタイトル料として100万円を現金で手渡したとの事。交渉後の会見でガッツは「タイトル料が幾らという細かい話じゃなく、数字だけでなく、チームを引っ張って頑張った事など、全てを含めて最高の評価をして戴いた。球団の気持ちが伝わってきたので本当に嬉しい」と大満足。しかし、チームが今季5位と低迷した事には不満タラタラで「来季は個人の事よりも、まず勝ちたい。優勝の為に自分が最大限のパフォーマンスを発揮して貢献したい」と来季の優勝を誓った。

 新人王・石川、3倍増に納得の一発サイン!
今季、セ・リーグの新人王に輝いた石川が、この日、東京・新橋の球団事務所で初の契約更改交渉に臨んだ。石井一(ドジャース)の亡命により、苦しい台所事情となった中、開幕からチームで唯一、先発ローテを守る安定した投球内容で12勝を挙げた事を高く評価する球団側は2600万円アップの3900万円(推定)を提示。これに対して、石川は「幾らでも最初からサインするつもりだった。(金額は)想像通り」と納得の表情を浮かべて、一発サインとなった。来季は2年目のジンクスとの戦いとなるが、「プロ1年目が一番良かったと言われない様にしたい」と気持ちを引き締めていた。