球界トピックス
11月21日
星野監督、直接出馬で中村と初交渉! メジャー待ちで結論は保留!
この日、近鉄からFA宣言した中村が大阪市内のホテルで阪神との入団交渉を行った。ペタジーニを奪われた事で、中村争奪戦において巨人にだけは負けられない阪神側からは野崎球団社長に加えて、星野監督が直接出馬。総額20億円以上(推定)の4年契約を用意していた阪神だったが、「基本的にはロングタイム(長期契約)」と言う中村の総額36億円(推定)の6年契約の要望を了承。星野監督は「関西のスターだし、関西に残って関西を沸かそう。どうしても関東に押され気味なので、お前の力が必要」と説得したとの事。「関西」を持ち出す事で巨人にさえ行かなければ、近鉄残留でも構わない様にも聞こえるが、そんなつもりは毛頭ない筈だ。むしろ、この台詞は近鉄ファン、パ・リーグファンが「パ・リーグのスターなので、パ・リーグに残ってパ・リーグを沸かそう。どうしてもセ・リーグに押され気味なので、お前の力が必要」と活用したい所だろう。尤も、そのパ・リーグは水島の呪いに取り憑かれているとあっては、説得力は皆無に近いのだが…。交渉後の会見では「いい話し合いが出来た。凄く高く評価して貰った」と満足気に語った中村は、メジャーからのオファーが予想されている事から、結論を保留したものの、12月上旬に再び交渉の座につく方針を明らかにするなど、国内では近鉄,巨人以上の好感触を得た模様だ。
これに対して、星野監督は「中村の野球に対する情熱は伝わってきた。あとは時期を待つしかない」とコメントを残した。
高井(東北)に指名挨拶! 背番号「16」用意も微妙な心境変わらず!
「巨人以外ならノンプロ行き」と実質上の巨人逆指名を打ち出していた高校No.1左腕・高井(東北)を強行指名し、近鉄との競合の末、交渉権を獲得したヤクルトの丸山編成部長らが、この日、指名挨拶の為、東北高を訪問。指名直後は「気持ち的には曇り」と複雑な表情を浮かべていた高井に対して、丸山編成部長は会うなり、「お目出とうございます。待っていますヨ」と言う若松監督のメッセージが添えられた交渉権確定の当たりクジをプレゼント。「球団は即戦力と期待している」と高い評価を下しており、昨年まで石井一久(現ドジャース)がつけていた背番号「16」を用意している事を明かした。これを受けた高井は「自分でもまだ先が見えないし、両親と話し合って決めたい。とにかく若松監督にお会いして、監督が見たヤクルトの事を聞いてみたい。『16』はいい番号だが、荷が重い」と、依然として、気持ちが晴れていない様子だった。