球界トピックス

11月20日 マスターズ・リーグ:名古屋2−6東京


 高校No.1左腕・高井(東北)、近鉄との競合の末、交渉権獲得!
この日、東京・新高輪プリンスホテルでドラフト会議が開かれた。巨人以外なら社会人行きを示唆していた高校球界No.1左腕・高井雄平投手(東北)に対して、日本ハムは直前になって回避したものの、近鉄,ヤクルトの2球団が強行指名。抽選の結果、残りクジを引いた若松監督が見事に当たりクジを引き当て、交渉権をゲットした。今後の去就が注目される高井だが「(巨人の前に強行指名された事で)気持ち的には曇りです。 自分を指名して戴き、光栄に思うが、今後はじっくり考えたい。プロ野球は凄い所なので、誰とでも対戦したいです」と複雑な表情を浮かべた。しかし、巨人でなくとも、在京セなら妥協範囲と言う情報もあり、ヤクルト・丸山編成部長は21日にも交渉を行う予定だ。

 ヤクルト入り内定のマック鈴木を2巡目で強奪!
若松監督らの前で行った投球テストに合格し、ヤクルトからの指名が内定していた元ロイヤルズのマック鈴木だが、オリックスが2巡目で指名し、まんまと交渉権を獲得。これに対して、マック鈴木は「ヤクルトに行くつもりでテストを受け、3巡目で行く様な話を聞いていた。今は何を言っていいか分からない。代理人を通してどういう評価か、どういう球団か、話を聞く。今は何も決められない」と、予期せぬ事態に指名直後は動揺を隠せなかったが、ドラフト後、東京都港区のオリックス本社にて、石毛監督,岡添球団社長らの指名挨拶を受けてからは表情も和らぎ、「かなり高い評価をして戴いた。オリックスはアメリカナイズされた球団で、自分にとっていい環境。実家が神戸と言う事もあり、前向きに考えたい」と好感触を得た模様。しかし、米4球団からもオファーがある事を明かし、慎重な姿勢は崩さず、オリックス入りをするにしても、将来のメジャー復帰容認を要求する可能性も示唆した

 全球団最多の9人を指名! 星野監督、上々のドラフトにご満悦!
大量20人を放出する粛清人事が繰り広げられた阪神は12球団最多の9選手を指名。これに自由獲得の杉山(龍谷大),江藤(専修大)の2投手を加え、順調に行けば、大量11人のルーキーが入団する事になる。5巡目で鈴木(王子製紙)をロッテに持って行かれた以外は、ほぼ構想通りだったと言う星野監督は「まあまあじゃないの。(遠山ら)左投手がそれだけユニフォームを脱いだ(と言うか粛清で脱がせた)んだから補強しなきゃいけないのは方針通り」と左腕投手5人の指名にご満悦。Bクラス脱出へ即戦力重視の方針となった事については「早く高校生をたくさん指名(し、育成に力を入れる余裕の)出来るチームになりたいね」と語った。    

 永川(亜細亜大)、仮契約第1号! 背番号は「20」に決定!
自由獲得枠での広島入りが決まっていた永川勝浩投手(亜細亜大)が全球団のトップを切って、仮契約を結んだ。ドラフト後、苑田、宮本両スカウトの訪問を受けると、当初の予定通り、規定上限の契約金1億円+出来高5000万円,年俸1500万円で合意。背番号が北別府投手コーチの現役時代につけていた「20」に決定した永川は交渉後の会見で「凄い番号を戴けた。カープに貢献したいと思う。直球で勝負出来る投手になりたい。真っすぐに強い打者と、力と力の勝負がしたい」と抱負を語った。