球界トピックス

11月14日


日米野球第4戦 札幌ドーム:全日本3勝1敗
全 米 000015000  6
全日本 001031000  5
[米]ローレンス−○ロペス−ショーエンワイス−ガニエ
[日]●弓長(L)−石井(S)−森(L)−小林雅(M)
本:中村(Bu)2、ジオンビー2、ボンズ3
 
ボンズ、怒りのグランドスラム! 全日本、川相不在で屈辱的大惨敗!
4年前の日米野球でメジャーを震撼させる驚異のテクニックを見せつけた名手・川相(巨人)あろう事か茂雄の陰謀によりメンバーから外れた事で連日連夜、残塁地獄を形成する怒涛の拙攻三昧に一級品の戦いが見たいファンからは猛抗議が殺到。これを収める為にも、急遽、名手・川相を緊急登録するか…と思いきや、この日も川相不在と言うファンをないがしろにした「全日本」などと名乗るのはおこがましいベストとは程遠いスタメンとなった。これにより、試合前から重苦しいムードに包まれた全日本先発・弓長(西武)は川相不在の不安感から、京都の花札屋に買収された鈴木一朗(マリナーズ),アロマー(メッツ)と連打を浴びて、無死一、三塁と早くもピンチ。しかし、続くウィリアムズ(ヤンキース)のファーストゴロで飛び出した鈴木一朗が三本間に挟まれ、憤死。依然として制球の定まらない弓長は二死後、ジオンビー(ヤンキース)に死球を食らわせ、満塁とピンチを広げたものの、バレル(フィリーズ)を何とかセカンドゴロに打ち取り、辛くもこのピンチを脱出。その裏、全米先発・ローレンス(パドレス)に対して、全日本は先頭のエセネオエセ松井が歩いたものの、清水隆(巨人)はあわやゲッツーのセカンドゴロ。更に、中村(近鉄),今夜の松井さん(巨人)も倒れて、清水は一塁に釘付けと早くも川相不在の弊害を露呈。続く2回には、一死から、ガッツ(日本ハム),小久保(ダイエー)の連打で一、二塁とするも、ベンちゃん(西武)はサードゴロ、清水将(ロッテ)はライトフライに終わり、二者残塁とまたも川相不在の弊害を露呈。続く3回には、エセネオエセ松井の四球,清水隆のヒットで無死一、三塁のチャンス。ここで中村はショートゴロゲッツーと言う最悪の展開に終わるも、この間にエセネオエセ松井が返り、しみったれた形で先制点をゲット。一方、川相不在の不安感が拭えない弓長に対して、2回二死一塁、3回一死一、三塁、4回二死一、三塁と毎回走者を出しまくりながら、あと一本が出ない全日本以上の拙攻ぶりを展開していた全米だったが、5回、二死からジオンビーがライトスタンドへ2号ソロをぶち込んで、試合は振り出しに。しかし、その裏、全日本は先頭の清水将がライト線へ二塁打を浴びせると、エセネオエセ松井のセカンドゴロで一死三塁となった所で清水隆が前進守備のセカンド・アロマーの左を破るタイムリーを放ち、勝ち越しに成功すると、続く中村が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ2試合連続の2ランを叩き込み、この回、3点目。更に、四球で出た今夜の松井さんがすかさず二盗を決めるも、カブレラ,ガッツと内野ゴロに倒れて、松井さんは二塁に釘付けと川相不在が故のツメの甘さを露呈。直後の6回、相変わらず、川相不在を痛感させられる展開に落胆の色を隠せない弓長は先頭のチャベス(アスレチックス)に弾き返されると、一死後、エクスタイン(エンゼルス)に四球を与え、鈴木一朗にはセンター前ヒットを浴びて、満塁のピンチ。二死後、ウィリアムズには押し出しの四球を与えて、ついにKO。ここで代わった石井弘(ヤクルト)も川相不在の上、いきなり満塁でボンズ(ジャイアンツ)を迎えるという絶対絶命の危機に顔面蒼白で甘い球を投げ込むと、ボンズは当然、これを見逃す事なくライトスタンドへ豪快な3号グランドスラムを叩き込み、一気に逆転に成功。その裏、全日本は一死からベンちゃんの四球、清水将のヒットで一、三塁とすると、ここでピルジンスキー(ツインズ)が捕逸を犯し、ベンちゃんは労せずしてホームイン。なおも一死二塁と一打同点のチャンスだったが、エセネオエセ松井,清水隆と倒れて、清水将は二塁に釘付けとまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。続く7回には二死からカブレラがセンター前ヒットを放つと、代走・石井タクローが川相不在では強引に先の塁を狙うしかないとばかりに二盗,三盗を決めたものの、代打・ゼブラ今岡(阪神)はサードへの凡フライに終わり、石井タクローは三塁に釘付けとまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。続く8回には二死から清水将がセンター前へ弾き返すも、エセネオエセ松井はサードゴロに倒れてチェンジ…と思いきや、これをチャベスが大きく弾いて、一、二塁。ここで代わった全米の切り札・ガニエ(ドジャース)に対して、松田さんは四球を選んで満塁としたものの、続く中村はショートゴロに倒れて、三者残塁とまたまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。土壇場9回には一死から死球を食らった石井タクローがまたも二盗を決めて、一打同点のチャンスを作るも、最後は小久保がライトライナーに倒れて、またまたまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈する形でゲームセット。この日も11残塁と怒涛の拙攻三昧で川相不在を象徴付ける無様な試合を演じ、敗れるべくして敗れた全日本は一流同士の対決を見に来たファンをまたしても裏切る事となった。ただでさえ、今夜の松井さんの亡命決定により、日本プロ野球の危機が叫ばれている中、これを打破する為にも今からでも名手・川相を緊急登録して、聖域でのスタメン起用が望まれる所だ。尚、MVPには逆転満塁弾のボンズが文句なしの受賞となり、賞金30万円をゲット敢闘賞には豪快な2ランを浴びせた中村が選ばれた

 若田部、FA移籍第1号! 生涯・横浜を宣言!
チームの勝ち頭でありながら、ダイエー球団の低評価に幻滅し、FA宣言した若田部が、この日、福岡市内のホテルで横浜・大堀球団社長らと入団交渉を行い、し、年俸1億円+出来高(推定)の3年契約で合意残留を前提にせずにFA権を行使した6人の中でトップを切って、移籍先が決定した。神奈川(鎌倉)出身の若田部は「野球人生の最後に、地元でお世話になった人達の前でプレーしたかった」と横浜で野球人生を全うする事を宣言。背番号は今季限りで引退した野村の「21」を譲り受ける事になった。 

 伊藤、年俸1000万円で現役続行へラストチャンス!
ヤクルト本社職員への転身を迫られるなど、事実上の戦力外通告を受けていた手術マニアの伊藤の現役続行が急転、決定。この日、球団と話し合いの場を持った伊藤は改めて引退勧告を受けたものの、現役続行への熱い想いをぶちまけた。球団内部でも同情論が多かった事も手伝い、今季の年俸8000万円から1000万円(いずれも推定)にまで大幅ダウンされる事も受け入れる形で、ラストチャンスを与えられる事に。交渉後の会見で伊藤は「(引退は)覚悟していたが、1年しっかりやれ、と言われて嬉しかった。迷惑をかけた人に恩返しをしたい」と復活を誓った