球界トピックス
11月10日 マスターズ・リーグ:札幌6−0福岡 大阪0−8名古屋
日米野球第1戦 東京ドーム:全米0勝1敗
全日本 005100200 8
全 米 000010003 4
[日]○上原(G)−藤井(S)−五十嵐亮(S)−小山田(C)
[米]●ペニー−ウルフ−フェターズ−ショーエンワイス
本:ゼブラ今岡(T)、ハンター、カブレラ(L)
川相不在で怒涛の残塁地獄! 全米ナイン、茂雄の嫌がらせ三昧に失望!
4年前の日米野球でメジャーを震撼させる驚異のテクニックを見せつけた名手・川相(巨人)があろう事か茂雄の陰謀によりメンバーから外れた事で全日本ベンチは試合前から重苦しいムードに包まれたが、当の茂雄はいけしゃあしゃあと始球式に登場。和製オジーと謳われる名手・川相の堅実無比のフィールディングと、コリンズの世界記録を打ち破らんとする芸術的バントを楽しみに海を渡ってきたにも拘わらず、その期待を無惨に裏切られて怒り心頭の全米ナインは、前日の世界の王さんの始球式には敬意を表し、大きな拍手を送っていたが、所詮、小さな島国でのカリスマでしかない茂雄の存在には何の感慨もなく、むしろ川相を幽閉しながら、よくも顔を出せたものだと、すっかりしらけムード。そんな不穏な空気の中、プレーボールとなった初回、全米先発・ペニー(マーリンズ)に対して、先頭の清水隆(巨人)が内野安打で出塁。本来ならば、ここで名手・川相が芸術的な犠打をいともあっさり決め、全米の度肝を抜く所だが、川相不在とあっては自ら先の塁を奪うしかないとばかりに清水隆が二盗に成功。しかし、石井タクロー(横浜)に続いて、ズル休み首位打者の福留(中日)と連続三振。今夜の松井さん(巨人)もどん詰まりのピッチャーゴロに倒れて、清水は二塁に釘付けと早くも川相不在の弊害を露呈。その裏、全日本の先発マウンドに上がったのは上原(巨人)。上原は試合の勝ち負けなど二の次で、全米ナインからユニフォームや道具をくすねる事で頭が一杯のせいか、川相不在の不安感を覚える事もなく、昨年、京都の花札屋に買収されて国外亡命を果たした鈴木一朗(マリナーズ)をサードへのファールフライに打ち取るなど、三者凡退に抑える好投を展開。直後の2回、全日本はガッツ(日本ハム),岩村(ヤクルト)と連続三振を喫するなど、あえなく三者凡退とまたも川相不在の弊害を露呈。味方打線の拙攻ぶりにようやく川相不在を痛感し始めた上原はジオンビー(ヤンキース)にこそ痛打されたものの、ボンズ(ジャイアンツ),ハンター(ツインズ),ヒンスキー(ブルージェイズ)と立て続けに三振を奪うシーズン,日本シリーズ同様に川相不在のバックをアテにしない三振奪取モードを展開。直後の3回、全日本は先頭のゼブラ今岡(阪神)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ一発を叩き込み、先制点をゲット。更に、阿部(巨人),清水隆と連打を浴びせると、石井タクローのピッチャー正面のバントをペニーとキャッチャー・ロデューカ(ドジャース)が譲り合った事で内野安打となり、無死満塁。ここでズル休み首位打者・福留の凡フライが今度はレフトのボンズ,ショートのロリンズ(フィリーズ)が譲り合って、真ん中に落ちる幸運なタイムリーとなり、阿部が2点目のホームイン。依然として無死満塁と言う場面で打席に入った今夜の松井さんはファースト・ジオンビーを強襲するタイムリー二塁打を放ち、2点を追加。続くカブレラ(西武)も川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、犠飛としては十二分のセンターフライとなり、石井タクローが5点目のホームイン。更に、二死後、岩村の内野安打,ゼブラ今岡の四球で満塁となった所で全米はペニーを諦め、2番手としてウルフ(フィリーズ)を投入。これに対して、阿部はレフトフライに倒れて、三者残塁と川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く4回には先頭の清水隆が歩くと、牽制悪送球で二進するも、石井タクローのショートゴロで川相不在とあっては強引にでも先の塁を狙うしかないと焦ったか、無謀にも三塁へ突っ込み憤死。二死後、今夜の松井さんが歩かされ、一、二塁となった所でカブレラのどん詰まりのフライがライト前にポトリと落ちる幸運なタイムリーとなり、石井タクローが返って、6点目。続くガッツが歩いて、満塁となったものの、岩村はサードへのポップフライに倒れて、またもや三者残塁とまたも川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く5回にはあえなく三者凡退とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。川相を幽閉すると言うこの上ない重罪を犯しながら、平然と始球式を行い、試合が始まれば解説席でくつろぎながら「エヘヘヘ〜」とご満悦の茂雄に、一級品のプレーを見せるなど勿体ないとすっかりやる気が削がれて沈黙していた全米打線だったが、川相不在をカバーする為に飛ばし過ぎた影響から球の力が落ちてきた上原に対して、その裏、一死からハンターが左中間スタンドへ1号ソロを叩き込むと、ヒンスキー,ロデューカの連打で一、二塁のチャンス。しかし、茂雄の愚行により、士気が上がらないのか、ロリンズ,鈴木一朗と淡泊な打撃で凡退し、結局、1点止まり。直後の6回、全日本は先頭の代打・エセネオエセ松井稼(西武)がライト前ヒットで出るも、ズル休み首位打者の福留はセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。続く今夜の松井さんの大飛球もセンターの守備範囲で結局、3人で攻撃終了とまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、全米は一死からウィリアムズ(ヤンキース)が右中間突破の二塁打を放つも、茂雄に対するやりきれない気持ちが一向に拭えないボンズ,ジオンビーは覇気なく、連続三振。直後の7回、全日本は先頭のカブレラが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへソロアーチをぶち込んで、貴重な7点目を追加。更に、ガッツ,代打・中村(近鉄)の連打でウルフをKOすると、3番手・フェターズ(ダイヤモンドバックス)に対して、二死一、三塁となった所で松田さん(オリックス)がセンター前にタイムリーを放ち、8点目。更に、エセネオエセ松井がショートへの内野安打を放ち、満塁となったものの、ズル休み首位打者の福留はショートゴロに倒れて、3たび満塁の走者が残塁とまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、全日本は上原から藤井(ヤクルト)にスイッチするも、やはり、川相不在とあって不安感一杯。茂雄の嫌がらせに全米のモチベーションはどん底状態だと言うのに、二死からロデューカにレフト前へ弾き返されると、続くロリンズにもレフト線へ痛打される有様。しかし、これで一気に三塁を蹴ったロデューカは本塁憤死となり、結局、無得点。直後の8回、全日本は先頭の今夜の松井さんがまたも歩かされると、二死後、中村のヒット,ゼブラ今岡の四球でまたもや満塁のチャンス。しかし、ここで阿部はセカンドゴロに倒れて、三者残塁とまたまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。続く9回には全米4番手・ショーエンワイス(エンゼルス)に対して、松田さん,ズル休み首位打者の福留のヒットで一死一、二塁のチャンスを作るも、ここで今夜の松井さんはレフトフライ。川相不在では一つでも先の塁を狙うしかないと焦って大きく飛び出した二塁走者のエセネオエセ松井は戻れずゲッツーを食らい、結局、無得点とまたまたまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、モチベーションが上がらない事にも気付かずいい気になっている茂雄にほとほと頭に来た全米は全日本4番手・小山田(広島)に対して、リー(マーリンズ),ハンターの連打で二、三塁とすると、チャベス(アスレチックス)のタイムリー内野安打でリーが生還。更に、ピルジンスキー(ツインズ)のショートゴロの間にハンターが返ると、エクスタイン(エンゼルス)が歩いて、一死一、二塁。こんな時に川相がいてくれたらと言う思いを打ち消せない全日本バッテリーはすっかり動揺し、続くジョーンズ(ツインズ)の打席で阿部が捕逸を犯し、走者はそれぞれ進塁。そして、ジョーンズのファーストゴロの間にピルジンスキーが生還し、この回、3点目が入ったものの、最後はスパイビー(ダイヤモンドバックス)がライトフライに倒れて、ゲームセット。茂雄の嫌がらせにやる気のない全米相手に勝ちを拾ったとは言え、満塁のチャンスを4度も逃すなど、14残塁と言う怒涛の残塁地獄を形成し、川相不在の大きさを痛感させられる結果となった。全日本と全米の対決がこんな無様な内容とあっては五輪で野球が消されようとしているのも無理のない話だが、アテネ五輪の日本代表本部長と言う立場にありながら、茂雄はそんな事にはまるで気付かず、表面上、快勝を収めた全日本にすっかりご満悦。野球の魅力を世界に見せつけ、五輪の公式競技として残したいならば、今からでも名手・川相を登録メンバーに入れるべきだが、この様子では到底実現する気配はなさそうだ。尚、MVPは6回を1失点に抑えた上原が受賞。敢闘賞には一発を含む2安打のハンターが選ばれた。
パ・リーグ東西対抗:静岡:東軍5勝9敗2分
西 軍 010100121 6
東 軍 010000203 6
[西]寺原(H)−岩隈(Bu)−赤堀(Bu)−若田部(H)−萩原(BW)
[東]ミッチー(L)−小林雅(M)−正田(F)−伊集院光の弟子・金村(F)−清水直(M)
本:小久保(H)1,2、カブレラ(L)1,2
小久保、2発4安打4打点の猛打でMVP!
日米野球が行われている裏で、静岡県営草薙球場にてパ・リーグ東西対抗戦がひっそりと開催された。西軍が2回、東軍先発・ミッチー(西武)に対して小久保(ダイエー)の一発で先制すると、その裏、東軍はすかさずカブレラ(西武)がアーチを描き、同点。4回に勝ち越した西軍は7回には、またも小久保にソロアーチが飛び出し、リードを2点差に広げるも、東軍はその裏、負けじとカブレラがこの日2本目のホームランを放つなど、試合は再び振り出しに。突き放したい西軍はまたまた小久保のタイムリー等で3点のリードを奪い、土壇場9回裏に突入。しかし、粘る東軍は萩原(オリックス)を攻め立て、5安打を集中。田中幸(日本ハム)のタイムリーでついに同点に追い付き、試合は6−6の引き分けに終わった。尚、MVPには2ホーマーを含む4安打4打点と爆発した小久保が選ばれ、100万円をゲットした。
九州のバースではない内之倉、現役引退を表明!
同じ九州(鹿児島)出身だからと「之」しか合っていないのに、「九州のバース」山之内としょっちゅう間違われた悲運の男・内之倉隆志捕手(30)が今季限りでの現役引退を表明した。先月の段階で球団は来季の戦力構想に入っていない事を通達し、トレード要員として移籍先を模索していたが、持病の足首の状態が悪い事から内之倉自身が引退を申し入れた模様。1990年に内野手としてドラフト2位で入団した内之倉は捕手への転向を図るも、伸び悩んでいるうちに入団してきたJ.マッケンジーが高く厚い壁として立ちはだかり、出場機会に恵まれない儘、無念の引退となった。プロ12年間での通算成績は118試合で、打率2割1分6厘、11打点、2本塁打。
新助っ人・スクルメタ投手の獲得を発表!
この日、ダイエーは来季の新助っ人としてロイヤルズ傘下の3Aオマハ等に所属していたマット・スクルメタ投手(30)の獲得を発表。スクルメタは今年は3Aで40試合に登板、8勝1Sをマーク。メジャー経験は2000年、エクスポズ,パイレーツにおいての14試合のみだが、2勝をあげている。因みに、投手にしては珍しいスイッチヒッターだが、DH制のパ・リーグにおいては、殆ど価値をもたらす事はないだろう。