球界トピックス
10月28日
上原、満場一致で3年ぶり2度目の沢村賞!
この日、都内のホテルで沢村賞の選考委員会が開かれ、セ・リーグ最多勝の上原が3年ぶり2度目の受賞を果たした。最も活躍した先発完投型の投手に贈られる沢村賞の選考基準は「15勝」「防御率2・50」「10完投」「200投球回」「150奪三振」「25試合登板」「勝率6割」と言った7部門が設けられているが、上原は完投数,防御率以外の5部門をクリア。セ・リーグ最多奪三振の井川(阪神),パ・リーグ最多勝&最多奪三振&最高勝率のパウエル(近鉄)らも候補に挙がっていたが、川相不在と言う絶望的な状況を何度となく背負わされながらの数字が高く評価され、5人の選考委員による満場一致で選ばれた。受賞の知らせを受けた上原は「全ての数字がトップクラスにないと取れない賞。一番栄誉のある賞だと思う。沢村賞の名に恥じない様に(日本シリーズも)全力でいきたい(が、川相不在とあっては、ひっくり返されかねないと思うと夜もおちおち眠れない)」と沈痛な面持ち。沢村賞受賞も手放しで喜べない程、川相後回し政策に心を痛めている様は巨人のチーム状況の悪さを物語っており、この絶体絶命の危機を打破する為にも名手・川相のスタメン起用が待たれる所だろう。
4年ぶりの恋人・新垣(九州共立大)、自由獲得枠での入団内定!
この日、ダイエーは今季の福岡6大学リーグで5勝,防御率0.00をマークするなど、大学球界屈指の右腕投手・新垣渚(九州共立大)を12球団のトップをきって、自由獲得枠での獲得を内定させた事を発表した。小川編成部長らが同大学にて入団交渉に臨み、契約金1億円+出来高5000万円,年俸1500万円(いずれも推定)で合意に達した模様。4年前の沖縄水産高時代からダイエーを志望していた新垣だったが、強行指名をかましたオリックスが競合抽選で交渉権を獲得してしまった事で入団を拒否し、大学進学を決意。責任を感じたオリックス・三輪田スカウト部長が投身自殺を図ると言う悲劇に見舞われ、苦しんだ時期もあったが、4年越しの願いが叶った事で「高い評価をして貰い、入団が内定して嬉しい。大学の4年間で培ったものを生かす為にケガなくやっていきたい。プロでは160kmが目標。ランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)の様に太く長く凄い球を投げたい」と笑顔で抱負を語った。