球界トピックス
10月27日
東京ドーム:巨人2勝0敗
L 000001021 4
G 10600020× 9
勝:桑田1勝0敗
負:ハンニバル0勝1敗
本:カブレラ2
桑田、川相不在で逆境パワー炸裂! カブレラ、2試合連発も空砲!
西武らしからぬミスと上原の逆ギレパワー、そして、最後の最後で川相が投入された事により、シリーズ4連敗と言う最悪の展開だけは回避出来た巨人。だが、川相不在による完全無策一発依存の野放し野球を炸裂させると言う悪い意味でシーズン同様の無様な試合展開にチームの雰囲気はこの上なく陰鬱と言う絶対絶命の危機に立たされた巨人。これを打破すべくシリーズ対策合宿中、絶好調ぶりをアピールしてきた名手・川相が当然、スタメン出場すると思われた。しかし、2番ショートの聖域には合宿中、攻守に渡って精彩を欠くインケツぶりを遺憾なく発揮していたニックンが入り、セカンドにはガッツな貴公子・仁志、サードにはヘッポコ守備の江藤、そして、ファーストには満身創痍の破戒僧・清原が入ると言う悪夢の川相後回しオーダーがまたしても炸裂。これにより、試合前から重苦しいムードに包まれた巨人の先発は桑田。1試合も無駄には出来ない短期決戦だと言うのに、逆境に強いからなどと言う理不尽な理由で川相不在のマウンドを強いられた桑田は初回、先頭のエセネオエセ松井を打ち取ると、続く小関もセカンドゴロ…と思いきや、これを川相不在で守備のリズムを崩したガッツな貴公子・仁志がお手玉(記録は何故か内野安打)。更に、宮地のファーストゴロをこれまた川相不在で守備のリズムを崩した破戒僧・清原が弾いたものの、バックアップに入った仁志からの送球を猛然とベースカバーに走った桑田が受け取り、二死二塁。予想通り、川相不在でガタガタの内野陣に落胆の色を隠せない桑田は続くカブレラの肘にぶち当てる死球。球界屈指の川相派・掛布雅之氏曰く「怒る様な死球ではない」と言うのに、カブレラは激昂し、マウンドへ詰め寄りかけると、これを見た破戒僧・清原がインネンをふっかけ、場内は一触即発ムード。しかし、いつ潰れてもいい玉砕精神で臨んでいる破戒僧・清原と第2戦の段階でまともに殺り合っても利はないと察知したカブレラは文句を言いながらも、渋々一塁へ。続くベンちゃんにも四球を与えて、二死満塁のピンチを迎えた桑田はリードの大きいカブレラを見て、二塁へ牽制するも、これを川相不在で守備のリズムを崩したガッツな貴公子・仁志がまたもジャッグルした上によそ見。この隙に一気に本塁をついた三塁走者・小関を見て、完全に油断していた仁志は慌てて本塁へ転送。15年前の伊原マジックの再現か!?と思われたが、阿部の好ブロックで間一髪アウトとなり、結局、この回、無得点。その裏、西武先発・ハンニバルに対して、巨人は一死からニックンがセンター前に弾き返すと、マッスル千代の富士のファーストゴロで二進。ここで今夜の松井さんが詰まりながらも左中間へのタイムリー二塁打を浴びせて、1点を先制。なおも二死二塁のチャンスだったが、破戒僧・清原はショートゴロに倒れて、今夜の松井さんは二塁に釘付けと川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く2回には淡泊な攻撃であっさり三者凡退とまたも川相不在の弊害を露呈。しかし、続く3回、前日の上原同様、先頭の桑田が川相不在の打線などアテにはならないとばかりにセンター前へ弾き返して、出塁。この桑田の執念の一打を無駄には出来ないと奮起した巨人打線は清水,ニックン,マッスル千代の富士,今夜の松井さんと5連続単打で3点を追加し、ハンニバルをKO。更に、代わった2番手・ミャオに対して、破戒僧・清原は空振り三振に倒れたものの、阿部がライト前へタイムリーを放ち、5点目。二死後、ガッツな貴公子・仁志が川相不在では何点あっても足りないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、右中間フェンスを直撃する2点タイムリー二塁打となり、この回、一挙6点をゲット。7点のリードがあっても、川相不在では安心出来ない桑田に対して、西武は宮地,カブレラと連打を浴びせて、無死一、二塁のチャンス。しかし、逆境に燃える桑田は続くベンちゃんをショートゴロゲッツーに打ち取ると、平尾を空振り三振に斬ってとり、このピンチを脱出。その裏、巨人は1番からの攻撃だったが、所詮、名手・川相が2番にいないとあっては、好打順となりえず、あえなく三者凡退とまたまた川相不在の弊害を露呈。続く5回、この回から西武のマウンドに上がった3番手・ミッチーはいきなり先頭の今夜の松井さんに死球を食らわせる不安な立ち上がり。しかし、ここでマウンドに駆け寄ってきた高木浩に「何が日本一だ!! 何が西武を強くしてやるだ!! お前はただの根性なしじゃねーか…。根性なしのくせに何が全国制覇だ…。夢見させる様な事を言うな!」と一喝された事で目が覚めたのか、破戒僧・清原,阿部と連続三振。続く江藤もセンターフライに終わり、今夜の松井さんは一塁に釘付けとまたまたまた川相不在の弊害を露呈。直後の6回、破戒僧・清原,江藤がベンチに下がり、いよいよ名手・川相が登場か…と思いきや、ファーストには斉藤,サードにはソーサ元木とまたもや川相後回し政策が発動。流石に、これにはガックリきた桑田に対して、西武は一死から小関,宮地の連打で二、三塁のチャンスを掴んだものの、カブレラのセカンドゴロの間に1点を返すのが精一杯。その裏、巨人は完全に立ち直ったミッチーの前にあえなく三者凡退とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。続く7回、西武は6点のビハインドがありながらも、セットアッパー・森を調整的にマウンドへ送り込むも、本来の役目である僅差での登板でない為の緊張感の欠如からか、ニックン,マッスル千代の富士と連打を浴びて、無死一、三塁。ここで今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、センターフェンスを直撃するタイムリー二塁打となり、ニックンが生還。川相不在では強引に1点を取りに行くしかないと焦ったマッスル千代の富士も本塁を狙うも、これは明らかに暴走で楽々タッチアウト。この間に松井さんが三塁を陥れると、続くソーサ元木が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、犠飛としては十二分のライトフライとなり、今夜の松井さんが9点目のホームイン。直後の8回、巨人は桑田から岡島にスイッチ。桑田程の強靱な精神力を持ち合わせていない岡島は川相不在で不安感一杯で、何とか二死をとったものの、代打・犬伏(土佐丸高校卒)に四球を与えると、続くカブレラには右中間スタンドへ2試合連続の2号2ランを叩き込まれる有様。更に、続くベンちゃんのキャッチャーフライを川相不在で守備のリズムを崩した阿部が落球したものの、打ち直しの痛烈なライナーがセンター正面に飛ぶツキに救われ、チェンジ。その裏、巨人は一死からガッツな貴公子・仁志が三塁線を破る二塁打。ここで岡島に代わり、いよいよ名手・川相が登場か…と思いきや、出てきたのは左門。その左門が四球で歩いた所で走塁センス溢れる名手・川相が代走か…と思いきや、出てきたのは鈴木。徹底した川相後回し政策に士気を削がれたか、清水,ニックンとポンポンと打ち上げて、二者残塁とまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。土壇場9回、この回からマウンドに上がった巨人3番手・チョコも川相不在で不安感一杯。これに対して、西武は先頭の代打・佐藤友がライトフェンス直撃の二塁打を浴びせたものの、野田,マクレーンの内野ゴロで1点を返すのが精一杯。最後は高木浩がセカンドゴロに倒れて、ゲームセット。川相不在で怒涛の拙攻拙守を展開しながらも、前日の上原同様、川相不在のバックをアテにしない桑田の投打に渡る執念の活躍で辛くも勝ちを拾った巨人だが、名手・川相が悪夢のフル欠場に追い込まれた事でナインはとても2連勝したとは思えない重苦しい足取りで球場を後にした。一向に士気の上がらない儘、敵地へ乗り込む事になり、この儘では3タテを食らって、舞い戻る事になりかねないと関係者は戦々恐々。この絶体絶命の危機を脱する為にも一刻も早い名手・川相のスタメン起用が待たれる所だろう。