球界トピックス
10月26日
東京ドーム:巨人1勝0敗
L 000000001 1
G 00400000× 4
勝:上原1勝0敗
負:霊感投手・松坂0勝1敗
本:清水1、破戒僧・清原1、カブレラ1
上原、川相不在で逆ギレパワー炸裂! 完全無策一発依存野球で4連敗を回避!
4連敗必至と言う川相不在を前提にした下馬評を否定しきれないチームの雰囲気はこの上なく陰鬱と言う絶対絶命の危機に立たされた巨人。これを打破すべくシリーズ対策合宿中、絶好調ぶりをアピールしてきた名手・川相が当然、スタメン出場すると思われた。しかし、2番ショートの聖域には合宿中、攻守に渡って精彩を欠くインケツぶりを遺憾なく発揮していたニックンが入り、セカンドにはガッツな貴公子・仁志、サードにはヘッポコ守備の江藤、そして、ファーストには満身創痍の破戒僧・清原が入ると言う悪夢の川相後回しオーダーがシリーズ早々に炸裂。これにより、試合前から重苦しいムードに包まれた巨人の先発・上原は川相不在のマウンドに不安感一杯。これに対して、西武は初回、先頭のエセネオエセ松井がいきなり初球を叩いて、センター前ヒット。一気に畳みかけたい所だったが、小関はキャッチャー前へのヘッポコバントをかまし、エセネオエセ松井は二塁で封殺。続く宮地も初球にセーフティ気味のバントを仕掛けるもファール。一転、強攻策に切り替え、ファールで粘ったものの、最後は空振り三振に倒れて、二死。カブレラが歩いて、一、二塁となるも、ベンちゃんのセンター前へ抜けるかと思われた打球はガッツな貴公子・仁志の絶妙なポジショニングに阻まれて、セカンドゴロに終わり、二者残塁。一方、西武先発の霊感投手・松坂に対して、巨人は清水,ニックン,マッスル千代の富士と立て続けに内野ゴロに打ち取られ、あえなく三者凡退と早くも川相不在の弊害を露呈。いきなり川相不在の重さを痛感し、落胆の色を隠せない上原に対して、西武は直後の2回、先頭の平尾が左中間フェンスを直撃する二塁打。ここでシリーズ同様の戦い方をしたいが為に7番と言う異例の打順に組み込まれた霊感投手・松坂は強攻策に出るも、どん詰まりのライトフライに倒れて、一死。続く伊東のセカンドゴロで平尾は三塁へ進んだものの、高木浩は粘りながらもライトフライに倒れて、結局、無得点。その裏、巨人は先頭の今夜の松井さんが見逃し三振に終わると、破戒僧・清原もショートゴロと凡退。しかし、塁に残す事により、痛めている左太腿へ更なるダメージを与えようと画策したエセネオエセ松井が一塁へ悪送球。続く阿部が死球を食らって、一、二塁となったものの、江藤はどん詰まりのレフトフライ、ガッツな貴公子・仁志も中途半端なスイングで空振り三振に倒れて、二者残塁とまたも川相不在の弊害を露呈。相変わらずの拙攻ぶりに完全にナインへの信頼感を失った上原は直後の3回、最早、頼れるのは自分だけとばかりに三者三振の快投を演じると、その裏、先頭打者として(2番打者としてこれ以上ない手本が身近にいるにも拘わらず、何も吸収していないどこぞのインケツパワー頼りの男と違い)手本にしていると言う名手・川相同様の食らい付くバッティングで三遊間を破る執念のチーム初安打。ここで清水が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ2ランを叩き込み、2点を先制。更に、ニックンのヒット,マッスル千代の富士の四球で無死一、二塁となったものの、今夜の松井さんの打席で最悪の三振ゲッツー。しかし、続く破戒僧・清原が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドの看板の更に上を越える2ランを放ち、この回、一挙4点をゲット。直後の4回、西武は二死から平尾が四球を選ぶと、伊原監督は早くも霊感投手・松坂を見限り、代打・貝塚を投入。貝塚はショートの頭上を越えるヒットを放ち、一、三塁とチャンスを広げたものの、伊東はサードフライに倒れて、二者残塁。その裏、西武のマウンドには2番手・ミッチーが登場。4点のビハインドと言う苦しい展開での登板となったが「最後まで…、希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ」「伊原監督……!! 野球がしたいです……」と伊原監督と涙ながらに会話を交わしたミッチーの伝家の宝刀・ムネオボールに対して、巨人はあえなく三者凡退とまたまた川相不在の弊害を露呈。自らが引き寄せたいい流れを川相不在が故の無様な拙攻で断ち切る訳にはいかない上原は直後の5回、コーチャーズボックスからの球種伝達が禁止事項になったのをいい事に狂った様にフォークを連投し、エセネオエセ松井,小関を連続三振に斬って取るなど、三者凡退の好投を展開。その裏、巨人は一死からニックンが右中間突破の二塁打を放つと、二死後、今夜の松井さんが歩いて、一、二塁。しかし、川相不在の上、左太腿のダメージにより、走りたくない為に一発しか頭にない破戒僧・清原は強引なスイングで空振り三振に倒れて、二者残塁とまたまたまた川相不在の弊害を露呈。続く6回にも西武3番手・後藤の前に淡泊な攻撃で三者凡退とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。川相不在が故に立ち上がりから全力投球を余儀なくされ、疲労の色が見え始めた上原に対して、西武は直後の7回、先頭の平尾がセンター前に弾き返すと、続く大友も痛打。しかし、この痛烈なライナーは破戒僧・清原の守備範囲で、飛び出した平尾も戻れずにゲッツーとなるハードラック。ここで伊東に代わり、代打で投入された金村弟だったが、昨年、恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカベン パロ野球編」で山田太郎の三冠王を支援する為に八百長を演じさせられると言う悪夢の呪いを受けてから陥った大スランプの影響か、あえなく空振り三振に倒れ、結局、無得点。その裏、巨人は一死から清水の四球,ニックンのヒットで一、二塁。マッスル千代の富士のショートゴロの間にそれぞれ進塁し、一塁が空くと、西武バッテリーは今夜の松井さんを敬遠する満塁策で、この日2ランを放っている破戒僧・清原との勝負を選択。不気味な笑みを見せて打席に入った破戒僧・清原だったが、結局、空振り三振に倒れて、三者残塁とまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。流石にヤバいと察知した若大将・原監督は8回から破戒僧・清原をベンチへ下げて、江藤をファーストに回し、そして、ついにサードの守備に名手・川相を投入。7回途中から右ふくらはぎに違和感を覚え、途中降板の危機に立たされた上原だったが、和製オジーと称される堅実無比の守備力を誇る名手・川相がバックにいると言う絶大な安心感に落ち着きを取り戻し、先頭の高木浩にこそ不運なヒットを許したものの、後続3人をピシャリと断ち切り、この回も無失点。何とか一矢報いたい西武は土壇場9回、先頭のカブレラがレフトスタンド最前列へ詰まりながらも一発を叩き込んだものの、川相がいる事で平常心であり続ける上原はベンちゃん,平尾と打ち取ると、最後は大友を名手・川相の所へ打たせる頭脳的投球で締め括り、完投勝利。名手・川相の投入により、辛くも逆転負けの危機を免れ、とりあえず、シリーズ4連敗と言う最悪の展開だけは回避出来た巨人だが、完全無策一発依存の野放し野球は相変わらず。全くナインを信用しない上原の逆ギレパワーが奏功したから良かったものの、結局、奪った点は3回の2ラン2本のみと言うタイムリー欠乏症は深刻を極める状態で今後の展開に大きな課題を残す結果となったと言っていい。それが分かっているのか、巨人ナインはとても先勝したとは思えない重苦しい足取りで球場を後にしており、この絶体絶命の危機を脱する為にも、名手・川相のスタメン起用が待たれる所だろう。