球界トピックス

10月4日



大声援に感極まり目頭を覆うハタハタ石井

ヒゲ入来の真っ向ストレート勝負に激振

最後の打球を盟友・川相が大事にキャッチ

松井さんから花束を受け取るハタハタ石井

ナインの胴上げで4度宙を舞う

スタンドのファンに応えるハタハタ石井

横浜:横浜7勝21敗
G  300000011  5
YB 000000010  1
勝:桑田12勝6敗
負:ホルト6勝10敗
本:今夜の松井さん47,48、清水14
 
桑田、6回零封で防御率トップ返り咲き! 今夜の松井さん、2発で三冠へ猛追!
結果オーライの優勝を決めたとは言え、西武偵察陣の前で川相不在が故の怒涛の拙攻拙守と言う醜態を晒しまくり、早くもシリーズ4連敗の呼び声も高いとあって、チームの雰囲気はこの上なく陰鬱と言う絶対絶命の危機に、これを打破すべく当然、名手・川相がスタメン出場と思われたが、2番ショートの聖域にはインケツ続きのニックンが入り、セカンドにはガッツな貴公子・仁志、サードにはヘッポコ守備の江藤、そして、ファーストには満身創痍の破戒僧・清原が入ると言う悪夢の川相後回しオーダーがまたしても炸裂。これにより、試合前から重苦しいムードに包まれた巨人は初回、横浜先発・ホルトに対して、先頭の清水がセンター前ヒットで出塁。ここで本来ならば、名手・川相がきっちり犠打を決めて、世界記録へ前進する所だが、実際に聖域に居座っているのはバントの下手さっぷりには定評のあるニックン若大将・原監督も送りたいのはやまやまながら、下手に打ち上げて、やむなく強攻策を指示。ここでニックンは止めたバットに当たるピッチャーゴロと言う相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮したものの、中途半端なバッティングで打球が死んだのが奏功し、清水は二塁へ。続くマッスル千代の富士がレフトフライに倒れて、二死となったものの、ここで首位打者から陥落して、三冠獲りへ黄信号の今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへ47号2ランを叩き込み、2点を先制。更に、破戒僧・清原,阿部,江藤の3連打で3点目をあげ、なおも一、二塁のチャンスだったが、ガッツな貴公子・仁志は空振り三振に倒れて、二者残塁と早くも川相不在が故のツメの甘さを露呈。一方、巨人の先発は人斬り抜刀斎(中日)に僅差で抜かれて、防御率トップ返り咲きを狙う桑田。いかに逆境に強いと言っても、よりにもよって、1点もやれない状況で川相不在のマウンドを強いられると言う逆境中の逆境を強いられた桑田はいきなり先頭の石井タクローにセンター前へ弾き返される不安な立ち上がり。ここでペース配分無視の全力投球モードに切り換えた桑田はマイケル,メカゴジラといずれも詰まらせてライトフライに打ち取ると、古木をセカンドゴロに抑えて、このピンチを脱出。直後の2回、巨人はあえなく三者凡退とまたも川相不在の弊害を露呈相変わらずの拙攻ぶりに辟易とする桑田に対して、横浜はその裏、二死から田中一がセンター前に弾き返したものの、続く中村はライトフライに倒れて、無得点。直後の3回、巨人は先頭のマッスル千代の富士がセンター前ヒットで出たものの、今夜の松井さん,破戒僧・清原と連続三振を喫すると、阿部もセカンドゴロに終わり、マッスル千代の富士は一塁に釘付けとまたまた川相不在の弊害を露呈川相不在の重さを随所に渡って痛感させられ、落胆の色を隠せない桑田に対して、横浜はその裏、一死から石井タクローがレフト前ヒットで出ると、すかさず二盗を仕掛けるもこれが失敗。続くマイケルもショートゴロに倒れて、結局、3人で攻撃終了。直後の4回、巨人はあえなく三者凡退とまたまたまた川相不在の弊害を露呈またしても川相不在の重さをまざまざと見せつけられ、愕然とする桑田に対して、横浜は先頭のメカゴジラにがライト前ヒットを放つも、続く古木がセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。ロドリゲスもセカンドゴロに倒れて、結局、無得点と川相不在の巨人を見るかの様な拙攻続き。直後の5回、巨人は二死からマッスル千代の富士,今夜の松井さんが連続四球を選ぶも、続く破戒僧・清原はショートライナーに倒れて、二者残塁とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、破戒僧・清原がベンチへ下がり、江藤がファーストへ回り、空いたサードには名手・川相か…と思いきや、出てきたのは川中これだけ川相不在が故の醜態を晒しながら、まだ使ってくれない事に茫然自失の桑田はただでさえ飛ばし過ぎの影響で疲労が見え始めてきた事もあって、多村,田中一に連打を浴びて、無死二、三塁の大ピンチ。ここでワンヒットでも浴びようものなら、9回を投げきっても人斬り抜刀斎に追い付かないと言う状況にも拘わらず、川相をバックに置いて貰えない絶体絶命の逆境に追い詰められた桑田だが、ピークに達した逆境パワーで小川,中根の代打攻勢を連続三振に斬ってとると、ここまで2安打を浴びている石井タクローをレフトフライに打ち取り、このピンチを脱出。直後の6回、巨人は二死からガッツな貴公子・仁志がライト前に弾き返すと、すかさず二盗を決めるも、桑田は空振り三振に倒れて、仁志は二塁に釘付けとまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、横浜は一死からライト線へヒットを放ったメカゴジラが二死後、二盗を決めたものの、ロドリゲスはレフトフライに倒れて、メカゴジラは二塁に釘付けとまたまたまたまたまた川相不在の巨人を彷彿させる拙攻を展開。直後の7回、巨人は清水,ニックンと簡単に倒れて、あっと言う間に二死。ここで途中から代走で出ていた鈴木に代わり、名手・川相が登場か…と思いきや、出てきたのは斉藤。しかし、斉藤は力ないセンターフライに倒れて、結局、三者凡退とまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈流石にヤバいと察知した若大将・原監督はインケツ続きのニックンを引っ込め、名手・川相をショートの聖域にようやく投入。この回から桑田に代わり、マウンドに上がったヒゲ入来は先頭の多村にこそレフト前ヒットを浴びたものの、川相がバックにいると言う絶大な安心感から冷静さを失わず、田中一,相川と打ち取り、二死。ここでこの日が引退試合となっている将棋伝道師・ハタハタ石井が代打で登場。12球団からの本塁打へライトチャンスとなったハタハタ石井に対して、横浜ファンは勿論の事、巨人ファンまでが大声援。感極まって涙が止まらず、なかなか打席に入れないでいたハタハタ石井に最後の一花を添えてあげたい気持ちも多分にあったであろうヒゲ入来は真っ向ストレート3球勝負。これに対して、「どりゃ〜!」と渾身のスイングで打ち返したハタハタ石井だったが、打球はスタンドまでは遠く届かず、同い年の名手・川相のグラブへ収まるショートフライ。引退会見の時から「一発かまして、快挙達成でもしたら未練が残るし、途中で失速する様な打球で終わりたい」と漏らしていたハタハタ石井だが、かつての盟友である名手・川相に「後は頼む」とばかりに最後の打球を託した事で、一片の悔いもない様な爽やかな笑顔を見せ、大きな拍手に包まれながら、ベンチで颯爽と引き上げた。すっかり石井劇場となった横浜スタジアムだったが、直後の8回、その余韻を打ち砕くかの様に横浜3番手・竹下から、先頭の今夜の松井さんがライトスタンドへ弾丸ライナーで突き刺さる48号をぶち込んで、引退間際のハタハタ石井とは対照的な全盛期の主砲のパワーを見せつけ、4点目を追加。ハタハタ石井の引退を飾る為にも、何とか一矢報いたい横浜はその裏、一死からマイケルが右中間突破の二塁打を放つと、二死後、古木が一、二塁間の深い所へ内野安打。ガッツな貴公子・仁志からの若干逸れた送球をファースト・ヒットマン後藤が弾く間にマイケルが返って、ようやく1点。土壇場9回、先頭打者として打席に入った名手・川相はショートゴロに倒れたものの、執拗に食らい付く打撃の前に竹下は精魂尽き果て疲労困憊。ここで清水が川相の粘りを無駄にする訳にはいかないとばかりにライトスタンドへ14号ソロを叩き込み、貴重な5点目。ただでは凡退しない名手・川相の渋い働きに大矢明彦氏は「苦しい時、本当に川相がこういう風にやって欲しいと言うベンチの期待通りにやってくれましたね。貴重な選手ですよ」と大絶賛。その裏からマウンドに上がったアルモンテは一死から田中一にライト前ヒットを浴びたもの、続く相川を名手・川相の所へ打たせる頭脳的投球でゲッツーに取り、ゲームセット。名手・川相の活躍で辛くも逆転負けの危機を脱し、勝つべくして勝った巨人だが、川相不在時の怒涛の拙攻三昧は相変わらずで、依然として少しのミスが致命傷になりかねない短期決戦・日本シリーズ4連敗の可能性が拭えないとあって、ナインは一様にすっきりしない表情。この重苦しい雰囲気を脱する為にも一刻も早い名手・川相のスタメン復帰が待たれる所だろう。尚、試合後、ハタハタ石井の引退セレモニーが開かれ、マウンド付近でハマのチンピラ・三浦と今夜の松井さんの両軍選手会長が花束を渡すと、ベンチへ戻ってきたハタハタ石井を横浜ナインが総出で胴上げ。一旦はベンチ奥へ引き上げたハタハタ石井だったが、一向に止まない「ハタハタ石井コール」に再びグラウンドへ現れると、外野フェンス手前まで駆け寄り、深々と一礼。相次ぐ故障と戦いながら、一心不乱に野球に打ち込み、ファンの脳裏に深い記憶を植え付けた近来稀に見るサムライ選手の13年間に渡る現役生活はこれにて幕を閉じられた


 緒方、追撃&決勝弾! 黒田、完投で2年連続10勝!
広島:広島11勝12敗2分
S  001100000  2
C  00020004×  6
勝:黒田10勝9敗 負:藤井10勝9敗
本:稲葉8、ペタジーニ39、緒方22,23、キュラソ星人27、求道者・前田20

 メイ、決勝二塁打! 小林雅、31連続SP!
GS神戸:オリックス12勝15敗
M  103100100  6
BW 001400000  5
勝:小林宏7勝4敗 負:山本0勝2敗 S:小林雅2勝1敗35S
本:フクーラ9