球界トピックス

８月１７日
第84回全国高校野球選手権：興誠４−８遊学館　広陵７−２中京　尽誠学園12−５佐久長聖　帝京17−７福井

---

２番スタメンで静かに燃える名手・川相	追い込まれながら、三塁線を破る二塁打	ベンチの喝采に塁上で渋く応える川相
鋭い眼光で山本昌にプレッシャーをかける	第２打席ではセンター前へ痛烈なヒット	隙あらば二塁を狙わんとする名手・川相

ナゴヤドーム：中日８勝14敗
Ｇ　　０００３００１００　　４
Ｄ　　０００１０００００　　１
勝：上原15勝３敗
負：山本昌４勝６敗
Ｓ：河原４勝２敗Ｓ
本：今夜の松井さん33、福留14
　名手・川相、２番スタメンで会心の２安打！　今夜の松井さん、先制３ラン！
前日、名手・川相が悪夢のフル欠場に追い込まれた事で屈辱のサヨナラ負けを喫した巨人。主力が次々とリタイアしていき、前夜の死球の影響で阿部までが欠場を余儀なくされると言う緊急事態の中、五体満足な大戦力・川相がいつまでもないがしろにされる事でチームの雰囲気は陰鬱となる一方。この絶体絶命の危機を打開する為にやらなければいけない事にようやく若大将・原監督も気付いたか、２番の適性の欠片もないインケツ続きのニックンを３番に降格させ、名手・川相を守備位置こそセカンドながら、２番の聖域でスタメン起用。これにより、試合前から意気上がる巨人は初回、中日先発の山本昌に対して、一死から名手・川相がカウント２−１と追い込まれながら、三塁線を痛烈に破るスタンディングダブル。しかし、プロ入り初の３番となったニックンは平凡なライトフライと相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮。これで士気を削がれた今夜の松井さんもセカンドゴロに倒れて、川相は二塁に釘付け。その裏、巨人先発・上原に対して、中日は一死からボンジュール大西がレフト前へ弾き返すと、二死後、立浪が歩いて一、二塁。しかし、ここで名手・川相に一声かけられて、落ち着きを取り戻した上原の渾身の投球の前に谷繁はセンターフライに倒れて、二者残塁。２，３回と両軍三者凡退に終わる投手戦の様相を呈してきた試合だが、０−０の儘、迎えた４回、巨人は先頭の名手・川相がセンター前へ会心のヒットで突破口を開くと、続くニックンが２度も続けて川相の作ったチャンスを無駄にしては無事には帰れないとばかりにライト前へ弾き返し、無死一、二塁のチャンス。ここで今夜の松井さんが川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりにライトスタンドへ豪快な３３号３ランを叩き込み、一気に３点を先制。６連勝中と勢いに乗る中日はその裏、先頭の福留がライトスタンドへ１４号ソロを放ちつと、更に、立浪，谷繁の連打の後、渡辺が送って、一死二、三塁と一打同点のチャンス。しかし、ここで名手・川相に一声かけられて、落ち着きを取り戻した上原の渾身の投球の前にピンキー井上はファーストフライに倒れると、森野が敬遠された後、代打・関川もセカンドゴロに倒れて、二者残塁。中日は５回には二死二塁、６回には二死二、三塁とチャンスを作りながら、絶妙のタイミングで上原の緊張をほぐす名手・川相の存在の前にどうしても、あと一本が出ず、悉く無得点。一方、中日２番手・紀藤の前に当たりが止まっていた巨人だが、７回からマウンドに上がった中日３番手・山井に対して、四球を選んだ斉藤を二塁に置いた場面で、上原がレフトフェンスを直撃するタイムリー二塁打を放ち、貴重な４点目を追加。その裏、ニックンが引っ込み、名手・川相がついに聖域へ回ると、これに気を良くした上原は中日打線を翻弄。そして、土壇場９回、満を持してマウンドに上がった守護神・河原も和製オジーたる堅実無比の守備力を誇る名手・川相が聖域ショートを守っていると言うこの上ない安心感に生き生きとした投球を展開。簡単に二死を取ると、最後は代打・神野を見逃し三振に斬ってとり、３人でピシャリと抑えてゲームセット。持ち味を十二分に発揮出来る２番でスタメンに入った名手・川相の活躍により、勝つべくして勝った巨人のマジックは１つ減って３１。繋ぐべき男が繋ぎ、打つべき男が打ち、投げるべき男が投げる理想的な展開での勝利にチームのムードは最高潮に達しつつある巨人だが、これを持続する為にも名手・川相の聖域でのスタメン起用が続く事を祈るばかりだろう。