球界トピックス
7月11日
フレッシュオールスターゲーム/長野:全イ12勝24敗5分
W 110001010 4
E 010010000 2
全ウ…藤川(神)−有銘(近)−○横松(広)−久本(中)−相木(サ)−S杉内(ダ)
全イ…真田(巨)−江尻(日)−帆足(西)−●秦(湘)−平本(ヤ)−長崎(ロ)
本:前田新(中)、小田(日)、藤本(神)
真田、失意のデビュー戦の後遺症で2失点! 藤本、決勝アーチでMVP!
全イの先発は7日に一軍デビューを遂げたばかりの極道ルーキー・真田(巨人)。しかし、デビュー登板で信奉してやまない名手・川相を一瞬たりともバックに置いて貰えず、ヘッポコ内野陣に足を引っ張られて屈辱的KO劇を喫した事によるとてつもない精神的ダメージを引きずっている真田は初回、先頭の川崎(ダイエー)にセカンドへの内野安打を許すと、調子ぶっこいた阪神ファンの支持を受けて、あわやオールスターファン選出されそうになった藤本(阪神)にはライト前へ弾き返されて、無死一、三塁のピンチ。何とか二死までは持っていった真田だったが、竜太郎(オリックス)にショートへのタイムリー内野安打を浴びて、先制点を献上。続く2回には先頭の前田新(中日)にレフトスタンドへソロアーチを叩き込まれて、2点目を献上。一方、全ウ先発の藤川(阪神)に対して、全イはその裏、内川(湘南)のヒット,中島裕(西武)の四球で二死二、三塁のチャンスを作ると、細川(西武)がレフト前にタイムリーを放ち、内川が生還。二塁走者の中島裕も一気に本塁をついたものの、レフト・竜太郎の好返球の前に憤死し、1点止まり。3回以降、しばらく膠着状態となったが、2−1の儘、迎えた5回裏、全イは全ウ3番手・横松(広島)から、小田(日本ハム)が右中間スタンドへソロアーチを叩き込み、試合は振り出しに。しかし、追い付かれた全ウは直後の6回、全イ4番手・秦(湘南)から藤本が右中間スタンドへ一軍に定着している格の違いを見せつける一発をぶち込んで、勝ち越し成功。再び追う展開となった全イは7回、全ウ5番手の相木から先頭の十川孝(巨人)が左中間を破る二塁打。一死後、前の打席で同点アーチを放っている小田がレフト前にしぶとく落として、一、三塁と絶好のチャンス。しかし、ここでソーサ元木の舎弟・山田(巨人)がファーストゴロゲッツーに倒れる最悪の展開でチェンジ。直後の8回、全イのマウンドには球界を代表するノーコン投手・平本(ヤクルト)が登場。平本は期待に違わず、いきなり先頭の藤本を歩かせると、二死三塁となった所で竜太郎にセンターへのタイムリー二塁打を浴びて、ダメ押しとなる4点目を献上。リードを広げた全ウは水島新司の呪いによる左太腿痛で出場辞退した寺原(ダイエー)に代わっての出場となった杉内(ダイエー)を投入。パ・リーグ新人王レース大本命…と目されながら、ここまで大きく期待を裏切っている杉内だったが、流石に二軍相手では力の差を見せつけ、内川,福川(ヤクルト)から三振を奪うなど、3人でピシャリと締め括り、ゲームセット。尚、MVPには決勝アーチを含む2安打3出塁2得点の藤本が選ばれ、賞金100万円をゲット。優秀選手にはタイムリー2本を放っただけでなく、同点を阻止する好返球など攻守に活躍した竜太郎,2イニングを無失点に抑えた相木,先制アーチの前田新,一時は同点となる一発を含む2安打の小田の4人が選出された。
ダイエー、またも故障者! 大道、左手甲の亀裂骨折が発覚!
後半戦に巻き返しを図りたいダイエーだが、またもや故障者が発生。3日のオリックス戦で左手に死球を受けた大道が骨折していた事が判明したのだ。当初、打撲と診断されていた事でその後も試合出場を続けていた大道だが、一向に痛みが引かない為、10日に福岡市内の病院で再検査を受けた所、「左手第5指中手骨亀裂骨折」と診断が下され、この日、出場選手登録を抹消された。骨折をしていたにも拘わらず、8日には2ホーマーを放つなど活躍していた大道のリタイアでダイエーは更なる苦境に立たされる事になった。