球界トピックス

6月16日



今世紀初の珍事! まさかのバント失敗!

川相に目もくれず二塁へ転送するバルデス

精根尽き果て、表情も虚ろなバルデス

甲子園:阪神5勝7敗
G  0000010201  4
T  1000000020  3
勝:河原2勝2敗12S
負:バルデス0勝1敗13S
 
名手・川相、究極無比の自己犠牲プレー炸裂!? バルデス粉砕で首位返り咲き!
前日、名手・川相が非効率極まりない起用をされた事で怒涛の拙攻拙守が炸裂しながら、完全無策一発依存の野放し野球がたまたまハマったに過ぎない結果オーライの展開で勝ちを拾ってしまった事で致命的なミスを曇らせてしまった巨人は、この日もショートには満身創痍のソーサ元木、そして江藤がスタメン落ちしたにも拘わらず、2番サードには若大将・原監督が仲人を務めてやったヒットマン後藤が入ると言う悪夢の川相後回しオーダーがまたもや炸裂これにより試合前からより一層重苦しいムードに包まれる事となった巨人は初回、阪神先発・織田裕二の前にあっさり三者凡退と早くも川相不在の弊害を露呈いきなり川相不在を痛感させられ落胆の色を隠せない巨人先発・上原に対して、阪神はその裏、二死から片岡が左中間突破の二塁打を放つと、続くアリアスが歩いて、一、二塁となった所で悠久の若虎・桧山が三遊間真っ二つのタイムリーを放ち、1点を先制。1点を追う巨人は直後の2回、先頭の今夜の松井さんが歩くと、送りバント失敗は叩かれまくるが、セーフティバント失敗ならさして叩かれないと言う狡猾なニックンの技を斉藤がパクり、これが結果的に犠打となった後、ソーサ元木も四球を選んで一、二塁。ここで阿部はセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開か…と思いきや、ボテボテとなったのが幸いし、走者はそれぞれ進塁したものの、一塁が空いた事でガッツな貴公子・仁志は敬遠されて、二死満塁。ここで上原はセンター前へ弾き返すも、予め浅く守っていた上坂のスライディングキャッチに抑えられ三者残塁とまたもや川相不在の弊害を露呈。3回も3人で倒れた巨人は続く4回、一死から斉藤がセカンド左への内野安打を放ち、ようやくチーム初安打。しかし、続くソーサ元木がライトライナーに倒れると、阿部の打席で川相不在では強引にでも先の塁を奪うしかないと焦った斉藤が二盗を敢行して無惨に刺される有様で結局、3人で攻撃終了とまたまたまた川相不在の弊害を露呈。5回も3人で倒れた巨人は続く6回、先頭の清水が一、二塁間を破るヒットで出塁。ここで名手・川相をピンチバンターで出せばいいものを、その儘、打席に入ったヒットマン後藤がピッチャー前へ小フライを打ち上げるヘッポコバントをかまして、清水は戻れずにゲッツーを食らう最悪の展開。しかし、続くマッスル千代の富士がライト前へ弾き返すと織田裕二の暴投で二進。ここで今夜の松井さんがライト前へタイムリーを放ち、ついに試合は振り出しに。更に、斉藤もライト前へ弾き返して、一、二塁とチャンスを広げたものの、ソーサ元木はどん詰まりのレフトフライに倒れて二者残塁と川相不在が故のツメの甘さを露呈川相不在の重さを思い知り、ペース配分無視の全力投球モードに切り換えた上原の前に走者を出しながらも追加点が奪えない阪神は7回、二死走者なしの場面で破戒僧・清原を抹殺するまではマウンドを降りたくないとゴネる織田裕二を星野監督が一喝して退け、ホワイトを代打に投入するも、レフトフライに倒れて、結局、無得点。直後の8回、この回からマウンドに上がった阪神2番手・福原に対して、巨人は先頭の清水がライト前ヒット。ここで今度こそ名手・川相をピンチバンターで登場か…と思いきや、その儘、打席に入ったヒットマン後藤がまたもやピッチャー前へまともに転がしてしまうヘッポコバントをかましてしまったものの、これを処理した福原が二塁へ大悪送球をかまして、オールセーフ。更に、送りバント失敗は叩かれまくるが、セーフティバント失敗ならさして叩かれないと言う狡猾なニックンの技をマッスル千代の富士がパクり、これが結果的に犠打となって、一死二、三塁。一塁が空いた事で今夜の松井さんは当然の様に敬遠されて、満塁となった所で斉藤が前進守備のセカンドの左をしぶとく破る2点タイムリーを放ち、勝ち越しに成功。なおも一死一、二塁のチャンスだったが、ソーサ元木,阿部とあえなく凡退し二者残塁とまたも川相不在が故のツメの甘さを露呈。しかし、その裏から斉藤がベンチに下がり、ヒットマン後藤がファーストへ、ソーサ元木がサードへ回り、ショートにはついに名手・川相が登場飛ばし過ぎの影響で既に限界寸前の上原だったが、バックに絶大な安心感を誇る川相が入った事により、息を吹き返し、3人でピシャリと抑える好投を展開。土壇場9回、巨人は二死から清水ガライトオーバーの二塁打を放つと、ヒットマン後藤のレフト前ヒットで一気に本塁を狙うも、レフト・濱中の好返球の前にタッチアウト。その裏、最早、川相の存在をもってしても、如何ともしがたい程、疲労困憊の上原は先頭のアリアスにセンターオーバーの二塁打を浴びると、悠久の若虎・桧山を歩かせた後、代打・田中シュータに犠打を許した所で、ついにKO。ここでようやく登場した守護神・河原だったが、てっきりこの回の頭から登板だと思っていたのに、若大将・原監督が上原の完投に拘ってしまったが為に、イニングの途中からの登板を強いられた事で勝手の違う展開に戸惑ったか代打の神様・八木にライトへの犠飛を打ち上げられると、続く矢野にはセンター前へ同点タイムリーを浴びて、試合は延長に突入。迎えた10回、早くも守護神バルデスを投入してきた阪神に対して、巨人は一死から今夜の松井さんが四球を選ぶと、途中から5番に入っていた名手・川相がバントを敢行。しかし、最近の後回し三昧で試合勘が大きく失われてしまっていたのか、バルデスの思わぬ俊敏な動きもあって、今夜の松井さんが二塁で封殺されると言う実に4年ぶりとなる世にも珍しいバント失敗このまさかのバント失敗は巨人ナインに計り知れないダメージを与えたと思いきや、実はそれ以上にダメージを受けていたのがバルデスだった川相のバントを封じると言う球界屈指の難関に挑むべく、後の事を考えもせずに投球,守備と持ちうる力の全てを注ぎ込み、目的を果たした事により、張り詰めていた緊張感が失われ、すっかり精魂尽き果ててしまっていたバルデスの棒球を見逃さずに捉えたソーサ元木の打球は左中間へのタイムリー二塁打となり、名手・川相が勝ち越しのホームイン。まさか、これは世界記録へ足踏みする事をも厭わず、バントの連続成功記録を止めてまで相手投手にダメージを与えて、次打者のタイムリーを導くと言う名手・川相の究極無比の自己犠牲プレーだったのではあるまいか!? 正に、恐るべきミスター・サクリファイス! この川相の決死のプレーに応えない訳にはいかないとばかりに河原は、その裏、球が走らないながらも気力の投球で3人でピシャリと抑え、逃げ切りに成功。名手・川相の究極プレーにより、延長戦を制した巨人は19日ぶりに首位返り咲き。しかし、序盤の川相不在時の拙攻三昧には依然として課題が残っており、手放しで喜んでいられないのが現状だ。この儘、首位をキープするには、どうしても川相の力が必要になるのは言うまでもなく、一刻も早い川相のスタメン復帰が待たれる所だろう。 


 石井タクロー、決勝アーチ! 好救援・竹下、2勝目!
福島:ヤクルト7勝5敗
YB 100001011  4
S  020000000  2
勝:竹下2勝0敗 負:藤井4勝2敗 S:斎藤タカシ10S
本:石井タクロー3

 詐欺師ゴメス、逆転2ラン! 広島、今季2度目の5連敗!
広島:広島6勝6敗
D  002001032  8
C  100000010  2
勝:山井3勝0敗 負:鶴田2勝3敗
本:キムタク3、詐欺師ゴメス14

 井口、同点弾&決勝打! 近鉄、10連勝でストップ!
大阪ドーム:近鉄5勝6敗1分
H  010000311  6
Bu 302000000  5
勝:吉田4勝0敗 負:吉田0勝1敗 S:ペドラザ1勝1敗11S
本:川口2、中村21、井口8

 塩谷、先制打含む4打点! 粘投・金田、2勝目!
東京ドーム:日本ハム9勝4敗
BW 000000104  5
F  000000001  1
勝:金田2勝4敗 負:ミラバル7勝3敗
本:シェルドン6、塩谷2、ガッツ18

 潮崎、3回4失点KO! 西武、9連勝でストップ!
秋田:ロッテ3勝8敗1分
L  102000000  3
M  01300001×  5
勝:小林宏4勝3敗 負:潮崎5勝2敗 S:小林雅1勝1敗9S
本:エセネオエセ松井14


 求道者・前田、左足首前距腓靱帯損傷! 前半戦の復帰は絶望的か!?
やはり、この男はケガからは逃れられない運命なのか!? この日、リハビリ三羽烏の一角・求道者・前田が試合前のシートノック中にボールを踏んで転倒し、左足首を捻挫。既に、6番ライトでのスタメンが発表されていたが、急遽、浅井との交代を余儀なくされ、その儘、救急車で市内の病院へ直行した。レントゲン検査を受けた結果、幸い骨には異常がなかったものの「左足首前距腓靱帯損傷」との診断。17日に再検査を受ける予定だが、前半戦の復帰は難しいと見られており、山本監督は登録抹消する方針を示唆した。チームはこの日で5連敗と低迷している中、精神的支柱の一人である求道者・前田の離脱はとてつもなく大きなダメージとなりそうだ。