球界トピックス

5月30日



鋭い眼光でルーキー石川を威圧する川相

基本に忠実なセンター返しを見せる川相

会心のヒットを放ち、西岡コーチとタッチ

第2打席では外角の厳しい球を捉える

関根潤三氏をうならせる職人技の右打ち

打球は右中間を襲う痛烈なヒット

神宮:ヤクルト6勝6敗
G  020130100  7
S  011120000  5
勝:S.M.チョー2勝0敗
負:石川3勝3敗
S:河原1勝1敗12S
本:ソーサ元木2、寿司職人ラミレス10、江藤5、今夜の松井さん12
 
名手・川相、会心の2安打! 今夜の松井さん、価値あるダメ押しアーチ!
前日、守護神・河原が初のリリーフ失敗でサヨナラ負けと言う衝撃的な結末で首位陥落した巨人だが、この日は21打席無安打の江藤が不振によりスタメンから外された事により、サードには永池が3年ぶりのスタメン出場。ファーストにはソーサ元木が、ショートには前日に続いて名手・川相が入ったものの、何故か本領を発揮出来ない6番に入り、2番には開幕当初から怒涛のチャンスブレイカーぶりを発揮した事に端を発する大スランプにより、トラウマを抱えているガッツな貴公子・仁志が入る不可解なオーダーが展開された。聖域ではないにせよ名手・川相がスタメンと言う事で試合前から意気上がる巨人は初回、ヤクルト先発・石川に対して、先頭の清水がライト前ヒットで出塁。ここで前日通りのオーダーならば、川相が堅実無比の職人技を披露し、世界記録へ一歩近付いた所だが、この日の2番・ガッツな貴公子・仁志は相変わらずトラウマに悩まされているらしく、ショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。続くマッスル千代の富士も倒れて、結局、3人で攻撃終了と川相を2番の指定席に置かなかった弊害が早くも露呈。しかし、続く2回、先頭の今夜の松井さんが歩くと、この日5番に入っているソーサ元木がレフトスタンドへ2号2ランを叩き込み、先取点をゲット。更に、名手・川相が初球から積極的なバッティングでセンター前へ会心のヒットで出ると、永池が三振に倒れた後、阿部が三遊間をしぶとく破って、一、三塁。ここで武田は意表をつくスクイズを仕掛けるも、惜しくもファール。やむなく強攻策に切り換えて、空振り三振に終わると、清水もセカンドゴロに倒れて、2点止まり。その裏、オープン戦紛いのオーダーであっても、前夜の劇的勝利で勢いに乗るヤクルトは一死から前夜のヒーロー・寿司職人ラミレスがレフトスタンドへ2試合連続10号ソロを叩き込み、1点差とすると、続く3回には4年目にして来日初スタメンとなるユウイチのプロ初打席初安打の後、石川がきっちり送って一死二塁。続く浜名のライト前ヒットで一、三塁とチャンスを広げた所でエンドランを指示された宮本がボール球に体勢を崩されながらもしぶとく当てるセカンドゴロを放ち、この間にユウイチが同点のホームイン。追い付かれた巨人は直後の4回、先頭のソーサ元木が四球で出塁。無死一塁と世界記録へ近付くには絶好の場面ながら、後ろがクリーンアップではなく永池とあっては送っても報われ難く、強行策に出るしかない名手・川相は得意のおっつけるバッティングで右中間へ弾き返す、関根潤三氏が思わず「うまい!」と声をあげてしまう職人技のヒットを放ち、チャンスを拡大。ここで永池はショートゴロゲッツーに倒れるも、この間にソーサ元木が返って、勝ち越しに成功。しかし、その裏、ヤクルトは二死から岩村がセンター前に弾き返すと、続く度会がレフト線へタイムリー二塁打を放ち、再び同点。直後の5回、巨人は一死から清水がライト前ヒットで出塁。ガッツな貴公子・仁志を迎えた所で若大将・原監督は何と絶不調が故にスタメンから下げた江藤を代打で起用すると、これが見事に的中江藤はレフトスタンドへ22打席ぶりのヒットとなる会心の5号2ランを叩き込み、三たび勝ち越しに成功。更に、マッスル千代の富士が左中間突破の二塁打を放つと石川の暴投で三進。ここで今夜の松井さんは会心のセンター前…と思いきや、松井さんシフトで二塁ベース後方にいたショート・宮本への真正面の打球となってしまったものの、この間にマッスル千代の富士が返って、石川をKO。粘るヤクルトはその裏、浜名,佐藤のヒットで一死一、二塁とすると、中井美穂の旦那・古田がライト前ヒット。一気に三塁を蹴った二塁走者・浜名に対して、マッスル千代の富士が本塁へ好返球。浜名は巧みなスライディングで阿部のタッチをかわしホームイン…と思いきや、球審はベースタッチをしていないと判断し、タッチアウトのジャッジ。脱兎のごとく飛び出した若松監督が猛抗議をかますも報われず、二死二、三塁と場面が変わったものの、勝利投手の権利まであと一人と迫っていた武田はここで無念の降板。代わって出てきたS.M.チョーに対して、寿司職人ラミレスはサードゴロに倒れてチェンジ…と思いきや、この日、インケツ続きの永池がまさかの後逸で一気に二者生還。1点差と迫られた巨人は6回、先頭の名手・川相の左中間への大飛球はレフト・寿司職人ラミレスに好捕され、無念の凡退。しかし、この川相の巨大なプレッシャーにより、激しく疲弊してしまったヤクルト2番手・河端に対し、代打・ヒットマン後藤,阿部が連続ヒット。慌てて若松監督はニューマンにスイッチすると、S.M.チョーはスリーバントも空振りして三振。続く清水もセカンドゴロに倒れて、二者残塁。その裏、二死一、二塁と一打同点のピンチを切り抜けた巨人は直後の7回、ヤクルト3番手・五十嵐亮に対して、二死から今夜の松井さんがライトスタンドへ2試合連続の12号ソロを叩き込み、貴重な1点を追加。この一打で流れを完全に引き寄せた巨人はジョーベ博士,岡島がパーフェクトリリーフを見せると、土壇場9回には前夜、悪夢を見た守護神・河原が登場。河原は前夜のショックが尾を引いているのか、先頭の代打・池山には両翼ならスタンドインかと言うフェンス手前まで飛ばされるセンターフライを浴びると、続く浜名にはストレートで今季初の四球を与えて、一発が出れば同点のピンチ。ここで河原は困った時の川相頼みとばかりにショートに打たせる頭脳的投球を見せると、川相は華麗に捌いて、6−4−3のゲッツーを完成させ、一瞬にしてゲームセット。名手・川相が会心の2安打と再三再四の好守でチームを引っ張り、不振の江藤が奮起の勝ち越し弾を浴びせ、主砲・今夜の松井さんが貴重なダメ押し弾を放ち、踏ん張りを見せた中継ぎ陣からバトンを受けた守護神・河原が好リリーフで締め括ると言う理想的な展開で勝つべくして勝った巨人は3連敗を阻止。阪神もサヨナラ勝ちを収めた為に首位奪回はお預けとなったものの、前日同様、川相がいる事による緊張感溢れる試合展開にナインは生き生きとした表情を見せており、今後も川相の積極的起用が望まれる所だろう


 延長10回、アリアス、サヨナラヒットで首位堅守!
甲子園:阪神10勝2敗
YB 0001000100  2
T  2000000001× 3
勝:金沢3勝0敗 負:木塚1勝1敗
本:濱中8,アリアス16

 左右の中継ぎコンビ名、「ロケットボーイズ」に決定!
石井,五十嵐亮の左右のセットアッパーのコンビ名を一般公募していたヤクルトだが、この日「ロケットボーイズ」に決まった事を明らかにした。「ロケットボーイ」と言えば、ペナントレースの真っ最中だと言うのに、織田裕二(阪神)が椎間板ヘルニアに苦しみながら主演を務めた連続ドラマ。それに引っかけてのこのコンビ名は、織田裕二のごとく殺人投球で破戒僧・清原(巨人)抹殺を目指して欲しいと言う強い願いが込められている様だ。