球界トピックス

５月２１日

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久々の聖域に意欲満々の名手・川相	難しい高めの球もあっさり決める川相	打球を殺して、一塁線へ転がす職人技
第２打席でも匠の技をたやすく決める	三塁線への絶妙な芸術的バントが炸裂	仕事をこなし、颯爽と引き上げる川相

甲子園：阪神４勝４敗
Ｇ　　０００００００６０　　６
Ｔ　　０２１００００００　　３
勝：カリメロ３勝４敗
負：織田裕二５勝２敗
Ｓ：河原１勝０敗９Ｓ
本：濱中６
　名手・川相、ついに聖域でスタメン出場！　驚異の芸術的バント連発で首位堅守！
この日も完全無策一発依存の野放し野球復活へ最大のキーマンと目される破戒僧・清原をスタメンから外した若大将・原監督はついに茂雄との全面戦争を決意したのか、ニックンが左太腿に張りを訴えた事で２番ショートの聖域に今季初めて、名手・川相を起用。好調・斉藤も右脇腹を痛めてスタメンに入れず、江藤をファーストに回して、サードには１割打者・クレスポを入れなくてはならない苦しいオーダーとなったものの、川相がいる事で試合前から意気上がる巨人は初回、先頭の清水がライト前ヒットで出ると、ここで名手・川相はバントしにくい新ストライクゾーンを攻められながら、いともあっさりと一塁線へ転がす芸術的な犠打を決めて、世界記録へあと１８個と接近。しかし、ようやく訪れたと思われた抹殺の機会だと言うのにベンチを暖めている破戒僧・清原に怒り心頭の織田裕二は清原が出てくるまでマウンドを降りる訳にはいかないと気迫の投球でマッスル千代の富士，今夜の松井さんを打ち取り、このピンチを脱出。折角、バックに川相がいると言うのに絶不調の巨人先発・カリメロは初回、二死から２人の走者を出して、一、二塁のピンチ。ここで好調・悠久の若虎・桧山を迎えるも、名手・川相に絶大な信頼感を置くカリメロはショートに打たせる頭脳的な投球でこのピンチを脱出。しかし、依然として調子の上がらないカリメロは無死一、三塁とまたまた走者を背負う苦しい展開。何とか二死までもっていったものの、ここでゼブラ今岡に一、二塁間をしぶとく破られ、先制点を献上。更に、続く斉藤にもライト前へのタイムリーを許して、２失点。一塁走者のゼブラ今岡も一気に三塁を狙ったものの、川相がいる事でリズムに乗っている江藤の好判断の前にタッチアウト。２点を追う巨人は直後の３回、先頭の阿部が左中間突破の二塁打を放つも、打席に入っても冴えないカリメロはヘッポコバントをかまして、阿部は三塁で憤死。続く清水がライト前に弾き返した所で名手・川相は走者一、二塁と言う難しい場面でのバントをそこしかないと言う所に見事に転がす堅実無比の職人ぶりで世界記録へあと１７個と接近。しかし、破戒僧・清原が出てくるまでマウンドを降りる訳にはいかないと怒り心頭の織田裕二の気迫の投球の前にマッスル千代の富士は空振り三振に倒れて二者残塁。自らのバント失敗でチャンスを潰した事で落胆の色を隠せないカリメロに対して、阪神はその裏、濱中がレフトスタンドへ６号ソロを叩き込み、３点目を追加。その後もピリッとしないカリメロは４回に一死二塁、５回に一死一塁、６回にも二死二塁と毎回の様にピンチを背負いながらも、要所要所でショートに打たせてピンチを脱する頭脳的な投球で粘りを見せるも、織田裕二の気迫の投球に巨人打線も反撃の糸口が掴めず、３−０の儘、試合は７回裏に突入。ここらで走者を溜めれば、破戒僧・清原が出てくるかもしれないと色気を出す余裕が出てきていた織田裕二だったが、高いテンションを維持してきたが故に、川相との３度の対決で身体の方は激しく消耗していた事には気付いていなかった。これに対して巨人は、川相に回せば、何とかしてくれるとばかりに気合いの入っている代打・斉藤，阿部が連打を浴びせて、無死一、二塁。ここで若大将・原監督は織田裕二に更なるダメージを与えるべくカリメロに代わって破戒僧・清原…ではなくヒットマン後藤を代打起用。てっきり破戒僧・清原が出てくると思っていたのに、計算が狂って呆然とする織田裕二に対して、何とか川相まで繋ぎたいと必死のヒットマン後藤はセンター前にタイムリーを放ち、ようやく１点。更に、清水がストレートの四球で歩いて、無死満塁となった所で名手・川相の打席を迎えたものの、ここで若大将・原監督は何を血迷ったのか、満身創痍のソーサ元木を投入。いざと言う時に必ずやる男・川相を退けてまで打席に入った事でここで凡退しては内紛勃発は避けられないと悲壮感たっぷりの面持ちのソーサ元木はレフト前へ詰まりながらもポトリと落とす２点タイムリー二塁打を放ち、織田裕二をＫＯ。代わった福原に対して、マッスル千代の富士は川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、犠飛としては十分のセンターフライとなり、清水が勝ち越しのホームイン。更に、今夜の松井さんが歩くと、二死後、クレスポに代わってようやく出てきた破戒僧・清原も歩いて満塁となった所で、斉藤が川相効果で作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりにライト前へ２点タイムリーを放ち、この回、６点。続く阿部も歩いて、またまた満塁となったものの、ヒットマン後藤はレフトフライに倒れて三者残塁と川相不在が故のツメの甘さを露呈。もう２度と川相に頼れない状況に陥った巨人はその裏、チョコ−ジョーベ博士と繋いで、９回から守護神・河原にバトンタッチする必死のリレーで辛くも逃げ切り、ゲームセット。不調ながらもバックに川相がいる事を支えに投げ続けたカリメロの粘りと、結果的には川相に繋がらなかったものの川相に繋ぐべくチャンスを築いた打線の粘りで逆転を納め、首位を死守した巨人だが、若大将・原監督の「直接的な活躍をした次の日はスタメン」方程式によれば、「同点タイムリー」と言う直接的活躍のソーサ元木がスタメンに復帰し、「再三再四に渡る好守に絶妙な２犠打」に加えて、ナインのメンタル面を支えた間接的大活躍の名手・川相が干される危険性も十分に考えられ、首位の座に安穏とあぐらをかける日はまだまだ遠そうだ。