球界トピックス
5月11日
1−0からの2球目を痛打する名手・川相 |
鋭い打球で三遊間を破る同点タイムリー |
お立ち台でファンの声援に堪える川相 |
東京ドーム:巨人2勝4敗
T 000400020 6
G 00300412× 10
勝:上原5勝2敗
負:ムーア4勝2敗
本:ニックン4、アリアス12、悠久の若虎8、濱中4、清水4
名手・川相、今季初のフル出場! 値千金の同点タイムリーヒット!
前日、V奪回へ最大のキーマンと目される名手・川相の投入が遅れ、好投の桑田を見殺しにする形で首位獲りに失敗した巨人だが、この日はソーサ元木が試合前の練習で右手を打撲した影響から、名手・川相が7番ながらもサードで今季3度目のスタメン出場。これにより、試合前から意気上がる巨人の先発・上原はバックに川相がいると言う絶大な安心感から、初回を三者凡退。続く2回には二死からホワイトに二塁打を浴びるも、続く濱中を名手・川相の所へ打たせる頭脳的な投球を見せて楽々とピンチを脱出。その裏、阪神先発・ムーアは川相の前に走者を出しては大変だとばかりに鬼気迫る投球で福井,ガッツな貴公子・仁志を連続三振。二死走者なしで打順は7番と言う本領を発揮しようもない場面で回ってきた川相は得意のおっつけるバッティングで痛打するも、ライト前へ抜けるか言うこの打球をアリアスがダイビングキャッチした上、川相を出してはチームに火がついてしまうとばかりに必死のムーアも全力疾走でカバーリングに入って、間一髪アウト。しかし、続く3回、川相との対決で精神力を激しく消耗した余波で制球を乱したムーアから阿部が四球を選ぶと、上原が送って、一死二塁。ここで清水が一塁線を痛烈に破るタイムリー三塁打を放ち、1点を先制。更に、続くニックンがレフトスタンド3階席の更に上を越す特大4号2ランをぶち込んで、3点目。しかし、直後の4回、この3点で気が緩み、心に一瞬の隙が覗いた上原に対して、阪神は先頭の藤本がセンター前へ弾き返すと、一死後、アリアスがレフトスタンドへ12号2ラン,悠久の若虎・桧山がライトスタンドへ8号ソロと連続アーチで同点。更に、二死後、濱中がバックスクリーン左へ4号ソロを叩き込んで、一気に勝ち越しに成功。失意の上原だったが、ベンチで川相に喝を入れられると、サードへ打球を集める頭脳的投球を取り戻すなど、4回の内容を引きずらずに5,6回をピシャリ。その裏、巨人は一死から福井が浅井のインターフェアーで出ると、続くガッツな貴公子・仁志のショートゴロを捌いた藤本が二塁へ悪送球。ボールが転々とする間に、それぞれ進塁して、二、三塁と絶好の場面で名手・川相が登場。いかに警戒されようとも100%バントを決められる男だけにここはスクイズか…と思いきや、強行策に打って出た名手・川相の火の出る様な打球は三遊間を痛烈に破るタイムリーとなって、代走・十川孝が同点のホームイン。この一打に掛布氏は「(スタメンでない時も)ベンチにいながら、ゲームの流れに乗ってゲームに参加していると言う感じがしますね」と大絶賛。更に、中畑氏も「レギュラーの時代と同じ練習量をきっちりこなしてますよ。いつ声が掛かっても自分は行けますよ、と言う無言のアピールをしてますね、この選手は…」と大絶賛。ここで川相効果で流れが大きく変わるのを恐れたショート・藤本は二塁走者・仁志とクラッシュする実害のない(クラッシュしなくても仁志は生還出来なかったとジャッジされた)走塁妨害をかます事により若大将・原監督の抗議を誘って、一旦、試合を止める狡猾な作戦を展開。しかし、川相の作った流れはこんな戯れ言で止める事など出来ず、なおも一、三塁のチャンスに阿部が川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりに高いバウンドでファーストの頭上を越えるタイムリー二塁打を放ち、勝ち越し。更に、上原に代わる代打・村田が川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりに詰まりながらもライト前にしぶとく落とす執念の2点タイムリーを放ち、ムーアをKO。続く7回には阪神3番手・星野から、先頭のニックンが右中間突破の二塁打で出ると、続くマッスル千代の富士は何とバントの構え。しかし、大きくインコースに食い込んできた球をよけようとするも、バットを経由して体にぶち当たって、しばしの間、昏倒。ただでさえぶつけまくられている中、またもビーンボール紛いの投球を受けた事に怒ったのか、はたまたバントを指示した(?)若大将・原監督に怒ったのか、マッスル千代の富士はまるで川相が乗り移ったかの様にファールを連発する執拗な粘りを見せた末に左中間を深々と破るタイムリー二塁打を放ち、8点目を追加。しかし、粘る阪神は直後の8回、巨人3番手・岡島に対して、二死一、二塁とチャンスを作るとホワイトが右中間突破のタイムリー二塁打を放ち、2点差。なおも二死二塁の場面でこの日、一時は勝ち越しとなる一発を放っている濱中を迎えたものの、岡島は困った時の川相頼みとばかりにサードへ打たせると、名手・川相は難しいバウンドながら軽く捌く和製オジーの名に恥じない安定したプレーを見せて、このピンチを脱出。すると、その裏、巨人はヒットの阿部を二塁に置いて、清水がライトスタンドへ4号2ランを叩き込み、再び4点のリード。土壇場9回、セーブのつかない場面ながらも登板した守護神・河原はバックに川相がいると言う安心感から3人でねじ伏せて、ゲームセット。名手・川相が今季初のフル出場を果たし、勝つべくして勝った巨人は再び阪神に0差と肉薄。お立ち台に上った名手・川相は若大将・原監督が翌日、自分をスタメン起用をしない可能性を示唆して、さり気なく挑発めいた皮肉をかましたが、試合後のインタビューで若大将・原監督も「やっぱり、川相! あの辺のしぶとさ…。たまにしかスタメンってのはないんですけど、その中で非常にいい仕事をしてくれた。阿部のあのヒットも川相が出したと言ってもいいくらい…。村田も気持ちだけですよね。何とかしようと気持ちが結果として出たと言う点では、川相のあのヒットと言うのはかなりチームに勇気をもたらしたんではないかと思いますね」とチーム全体に火をつけた名手・川相の職人ぶりを大絶賛しており、ソーサ元木がケガした事もあって、右の安藤相手でもスタメン起用される可能性は僅かながら残されているが、果たして!?
【名手・川相のスーパーヒーローインタビュー】 朝倉、2試合連続完投! 井端、決勝タイムリー! 代打・浜名、サヨナラヒット! 小山田攻略で4連勝! ミンチー姉さん、力投虚し! バルデス、サヨナラ打! エセネオエセ松井、2試合連続サヨナラアーチ! 小池、2回4失点KO! ローズ、2打席連発も空砲!
−−−いやぁ、いい仕事をしました!
そうですね、1本だけ出ましたね(笑)。
−−−いい所で出ましたよねぇ! あの時に川相さん、見てましたらね、随分狭い三遊間でしたよ。
実は、あんな所狙ってなかったんですけどね…。本当はおっつけようと思っていたんですけど
たまたま入ってくれたもんでね…、いい具合にヒットゾーンに飛んでくれたんで、まぁ、ラッキーでしたね。
−−−今、ケガ人続出でチームも苦しいんですが、川相さんもスターティングメンバーでやっぱり燃えてましたか?
今日は元木がケガしたんで、急遽だったんですけどね。でもまぁ、本当にいい所でね、いい仕事が出来て良かったです。
−−−勿論、あの場面では20年選手と言う事は忘れてましたね?
(笑)、いやぁ、そんな事考えてないですね。
(ここで一旦、阿部のインタビューを挟み)
−−−若い川相さんにも一言。明日は首位攻防戦、いかがですか?
そうですねぇ、(若手は活躍した翌日には出して貰えるけど、僕は茂雄の圧力もあったりで冷遇されているし
明日の先発は右腕・安藤が予想されているので)僕は先発で………、多分、出ない(と言うか出して貰えない)
と思いますけど、他の人に頑張って貰います。
横浜:横浜1勝5敗
D 142100000 8
YB 101000000 2
勝:朝倉4勝1敗 負:山田2勝3敗
本:詐欺師ゴメス6
長崎:ヤクルト3勝4敗
C 000100000 1
S 000000002× 2
勝:五十嵐亮3勝0敗1S 負:高橋2勝4敗
本:求道者・前田6
福岡ドーム:ダイエー6勝1敗
M 000000000 0
H 000000001× 1
勝:岡本1勝0敗 負:ミンチー姉さん1勝6敗
西武吹き抜けドーム:西武5勝2敗
BW 0000200000 2
L 2000000002× 4
勝:森2勝2敗 負:今村1勝3敗2S
本:エセネオエセ松井6
大阪ドーム:近鉄2勝5敗
F 133000020 9
Bu 003021010 7
勝:ミラバル5勝0敗 負:小池3勝2敗 S:井場1勝1敗6S
本:ガッツ12、ローズ14,15、吉岡6