球界トピックス

5月10日 YB−D(横浜):雨天中止


東京ドーム:巨人1勝4敗
T  001012120  7
G  100100000  2
勝:井川6勝1敗
負:酒井1勝1敗
S:岡島1S
本:福井2、アリアス11
 川相不在で中継ぎ陣完全崩壊! 桑田、粘りの力投も報われず!
勝ち越した方が首位となる首位攻防3連戦。この日の阪神の先発は左腕・井川とあって、井川キラーの名手・川相は当然スタメンか…と思いきや、病み上がりのガッツな貴公子・仁志,ヘッポコバントを繰り返すニックン,背中を痛めている上、今季は井川から無安打に抑え込まれるなど、左腕を全く打てていないソーサ元木,そして、福井と言った内野陣で構成される徹底した川相後回しオーダーが炸裂。これにより、試合前から重苦しいムードの巨人は初回、先頭の清水がストレートの四球を選ぶと、ニックンが珍しくバントを決めて、一死二塁。マッスル千代の富士はショートゴロに倒れたものの、今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、左中間を深々と破るタイムリー二塁打となり、1点を先制。なおも二死二塁のチャンスだったが、ソーサ元木はセンターフライに倒れて、松井さんは二塁に釘付けと早くも川相不在が故のツメの甘さを露呈。直後の2回、巨人先発・桑田は先頭の悠久の若虎・桧山にヒットを浴びると、続くホワイトには球審の微妙なジャッジに悩まされて四球を与え、無死一、二塁のピンチ。しかし、逆境に燃える桑田はバントを仕掛けてきた濱中を空振りさせると、大きく飛び出した悠久の若虎・桧山を阿部が刺して、まず一死。濱中にはセンター前ヒットを浴びて、再び一、二塁とされたものの、吉本をサードゴロ、井川を空振り三振に斬ってとり、このピンチを脱出。その裏、巨人はガッツな貴公子・仁志,福井と連続四球で無死一、二塁。ここで阿部はファール,空振りと連続ヘッポコバントで追い込まれ、やむなく強攻策に出るもセンターフライ。しかし、バントはおろか進塁打も打てない阿部にトサカに来たガッツな貴公子・仁志は強引にタッチアップを決めて、一死一、三塁。桑田が三振に倒れた後、福井が二盗を決めて、二、三塁としたものの、清水は空振り三振に倒れて二者残塁とまたも川相不在の弊害を露呈。直後の3回、桑田は先頭のゼブラ今岡にセンターオーバーの二塁打を浴びると、関本に犠打を許した後、片岡を歩かせて、一死一、三塁のピンチ。ここでアリアスを2−3から空振り三振にとると、スタートをきっていた片岡も一、二塁間に挟んで、ピンチ脱出…と思いきや、川相不在で呼吸が合わないのか、ガッツな貴公子・仁志が片岡を深追いし過ぎた上、仁志からの送球をソーサ元木が落球。二死ながら、一、三塁のピンチを残してしまった所で悠久の若虎・桧山にセンター前にポトリと落ちるタイムリーを浴びて、1−1の同点に。追い付かれた巨人はその裏、ニックン,マッスル千代の富士,今夜の松井さんと三者三振の体たらくでまたまた川相不在の弊害を露呈。直後の4回、先頭の濱中にレフト線へ二塁打を浴びたものの、逆境に燃える桑田は吉本,井川と打ち取ると、ゼブラ今岡を歩かせた後、関本を空振り三振に斬ってとり、このピンチを脱出。その裏、巨人は二死から福井が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ2号ソロを叩き込み、勝ち越しに成功。直後の5回、阪神は先頭の片岡が歩くと、アリアスが三遊間を破って、無死一、二塁。逆境に燃える桑田は気力の投球でこの日2安打を許している悠久の若虎・桧山を見逃し三振に斬ってとったものの、ホワイトに左中間を破られて、一塁走者・アリアスは本塁で刺したとは言え、片岡の生還を許し、試合は再び振り出しに。ここで濱中を敬遠して、一塁を埋めると、代打にミスタースナイパー・坪井が出てきた所で、これまた敬遠する大胆な満塁策を敢行すると、これが奏功。井川に代打を送る訳にいかない阪神はその儘、井川を打席に送るも、見逃し三振に倒れて、三者残塁。その裏、既に100球以上投げている桑田からの打順と言う事で名手・川相がようやく代打で登場川相は1−2からの4球目を痛打するも、これがショートの真正面をつくハードラックで無念の凡退。二死後、ニックンがショートへの内野安打で出たものの、マッスル千代の富士はファーストゴロに倒れて、結局、無得点。その裏から、当然、名手・川相がショートに入って、打席が終わったばかりのニックンの所にピッチャーが…と思いきや、2番手・酒井は9番に入って、名手・川相はベンチへ下げられると言う信じられない展開。2度と川相に頼れないと言う絶望的な状況に傷心の酒井は先頭のゼブラ今岡にレフト前へ弾き返されると、二死後、アリアスにレフトスタンドへ11号2ランを叩き込まれて、勝ち越し点を献上。川相不在で完全に意気消沈の巨人はその裏、あっさり三者凡退。直後の8回、3番手・チョコが一死から浅井に三塁線を破られる二塁打を浴びると、井川に代わって登場の代打の神様・八木のセンターフライで二死三塁とされた所でゼブラ今岡を敬遠し、田中シュータとの勝負を選択。しかし、ここでチョコは痛恨の暴投を犯して、やらずもがなの1点を献上川相不在が故に開くべくして開いた点差にモチベーションは下がる一方の巨人はその裏、阪神2番手・福原に対して、代打・ヒットマン後藤,阿部,代打・クレスポと三者三振に倒れる有様。直後の8回、4番手のルーキー・石川はプロ初登板だと言うのに川相不在のバックを強いられて不安感一杯で二死一、二塁のピンチを迎えると、濱中に左中間を破られて、致命的な2点を献上。その裏も3人で攻撃を終了した巨人は土壇場9回、先頭の今夜の松井さんが右中間へヒットを放つも、ソーサ元木がセカンドゴロに倒れて最悪のゲッツーか…と思いきや、これをゼブラ今岡が弾いて、オールセーフ。無死一、二塁のチャンスとなったものの、ガッツな貴公子・仁志,ヒットマン後藤,阿部と淡泊な打撃で凡退し、二者残塁と最後の最後まで川相不在の弊害を露呈した儘、ゲームセット。川相不在が故にバックに足を引っ張られるなど、序盤から苦しい投球で必要以上に球数を放らされた桑田が5回での降板を余儀なくされたばかりか、折角、同点のうちに出てきた名手・川相が無為に下げられた事により、後続投手がメッタ打ちと敗れるべくして敗れた巨人は首位獲りのチャンスに三たび失敗し、阪神とのゲーム差は1と開いた。川相の必要性を認識しているナインの首脳陣への不信感は高まる一方で、V奪回へ一歩遠のいたと言っていいだろう。

 礒部、決勝犠飛! 大村、3安打4打点!
大阪ドーム:近鉄1勝4敗
F  002000000  2
Bu 00101206× 10
勝:パウエル2勝3敗 負:正田1勝1敗
本:田中幸5

 エセネオエセ松井、プロ入り初のサヨナラ弾!
西武吹き抜けドーム:西武4勝2敗
BW 000010000  1
L  000000011× 2
勝:森1勝2敗 負:萩原0勝1敗
本:犬伏1、エセネオエセ松井5