球界トピックス

4月13日



初球をいとも簡単に決める驚異の職人技

世界記録へ19個と迫る堅実無比のバント

大観衆の拍手を背に悠然と戻ってくる川相

東京ドーム:巨人3勝1敗
D  000002000  2
G  01010010×  3
勝:上原2勝1敗
負:紀藤0勝1敗
S:河原1勝0敗3S
 名手・川相、堅実無比の職人技で今季初犠打! 今夜の松井さん、決勝二塁打!
11日にペタジーニのヘッポコエラーに助けられ、辛うじて勝ちを拾ったものの、名手・川相がネクストバッターズサークルに送られながら戻される屈辱を受け、ナインの首脳陣への不信感が高まりつつあるにも拘わらず、この日もV奪回へ最大のキーマンと目される名手・川相がベンチに幽閉され、試合前から重苦しいムードが漂う巨人は初回、二死からマッスル千代の富士がライト前ヒットで出塁するも、試合前に行われたFA権取得共同記者会見により、精神的ストレスが鬱積している今夜の松井さんが空振り三振に倒れて、マッスル千代の富士は一塁に釘付けと早くも川相不在の弊害を露呈。しかし、続く2回、破戒僧・清原のサード強襲内野安打,江藤のレフト線二塁打で無死二、三塁とすると、ここでソーサ元木が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、センターフェンス手前まで飛ぶ犠飛としては十分の当たりとなり、破戒僧・清原が先制のホームイン。なおも一死三塁のチャンスに阿部のショートゴロで川相不在では一つでも先の塁を狙うしかないと焦った三塁走者・江藤が飛び出して、タッチアウトとなる始末。更に、上原も三振に倒れて、結局、1点止まりと川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く3回にはまたも二死からマッスル千代の富士が左中間突破の二塁打で出るも、試合前に行われたFA権取得共同記者会見により、精神的ストレスが鬱積している今夜の松井さんが空振り三振に倒れて、マッスル千代の富士は二塁に釘付けとまたまた川相不在の弊害を露呈。4回には破戒僧・清原,江藤の連打で一、三塁とした後、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振したソーサ元木のセンターへの犠飛と言う2回のVTRを見ている様な形で2点目をあげ、なおも一死一塁だったが、阿部,上原と倒れて、1点止まりとまたも川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く5回には昨年までは茂雄の嫌がらせによりロクに対戦させて貰えなかった事で怒り心頭の清水が山本昌からのプロ初安打。ここでガッツな貴公子・仁志を迎えた所で、悪太郎・堀内氏は「仁志は(2番として)強引過ぎていけませんね」,江川氏も「仁志は2番(のタイプ)じゃないですもんね。だから(史上最高の2番打者を擁しながら、仁志を2番に置くのは)無理がありますよ」とこぞって、「2番・仁志」を批判。更に、江川氏が「ここはバントでしょう。3点取ったら試合は決まりますよ」と語る中、仁志は相変わらずの強引な打撃でどん詰まりのセカンドゴロに倒れ、清水は二進。これに対して、悪太郎・堀内氏は「結果的には進塁打を打った様な形になりましたけど、ここは(バントで)3点目(をきっちり狙いに行くべき)ですよ。3点の境に勝敗が決まりそうだと言う試合の流れなんですね。そういう所を読んで(仁志のバントに不安があるならば、名手・川相をピンチバンターとして使ってでもバントを)やらないといけませんね」と名手・川相の重要性を主張。続くマッスル千代の富士が歩いて一、二塁となった所で、試合前に行われたFA権取得共同記者会見により、精神的ストレスが鬱積している今夜の松井さんは3打席連続三振。続く破戒僧・清原がレフト前に弾き返して満塁としたものの、江藤があえなくセカンドフライに倒れて、三者残塁とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈川相不在とあって、初回からペース配分無視の全力投球モードで無失点で切り抜けてきたものの、飛ばし過ぎの影響で既に疲労困憊の巨人先発・上原は直後の6回、先頭の谷繁をショートゴロに打ち取るも、これを川相と違い、安定感に欠けるソーサ元木が一塁へ悪送球(記録は何故かヒット)。これで川相不在の重さを改めて痛感した上原は谷繁に二盗を許して、一死二塁となった所で、井端にセンターオーバーのタイムリー二塁打を浴びて、ついに1点を献上。更に、二死後、福留にセンター前タイムリーを浴びて、試合は振り出しに。2−2で迎えた7回裏、巨人は一死からガッツな貴公子・仁志がレフト前ヒットで出ると、代わった岩瀬からマッスル千代の富士が死球を食らい、一死一、二塁。ここで試合前に行われたFA権取得共同記者会見により、精神的ストレスが鬱積している今夜の松井さん川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、左中間を深々と破るタイムリー二塁打となり、勝ち越しに成功。一塁が空いた事で破戒僧・清原が敬遠され、満塁となったものの、江藤,ソーサ元木と倒れて三者残塁とまたまた川相不在が故のツメの甘さを露呈。直後の8回、江藤に代わって名手・川相…ではなくソーサ元木がサードに回り、ショートには名手・川相…ではなくニックンが起用されるなど、この日もフル欠場に終わるのでは?と嫌なムードが漂ったが、その裏、先頭の阿部がセンター前ヒットで出塁すると、ついに名手・川相が代打で登場120%バントと警戒されている場面ながら、名手・川相は初球をいともあっさりと転がす芸術的な犠打を決めて、世界記録へあと19個と接近。これに対して、悪太郎・堀内氏は「大したもんですね。難しいですよ。僕らがやったって緊張しますよ、こういう所は…。守備体形もバントの体形を敷いてくる訳ですから、プレッシャーかかると思いますけどね。でも、この人にかかるとホント簡単にやるでしょ。これが職人なんですよと大絶賛! 更に、実況アナも「犠牲バントでこれだけ多くのお客さんが拍手を送ってくれると言うのは川相選手が積み重ねた野球人生は本当に間違ってなかったんだと思いますねぇ」と絶賛の嵐。堅実無比の職人技に大観衆が酔いしれる中、清水が内野安打で繋いだものの、ガッツな貴公子・仁志は相変わらずの強引な打撃で空振り三振。そして、右手に死球を食らって退場したマッスル千代の富士に代わって3番に入っていた斉藤の代打・福井もあえなく空振り三振に倒れて無得点と、川相の犠打は2番としてクリーンアップの前で決めてこそ真に生かされると言う事をまざまざと見せつけた。土壇場9回、名手・川相はその儘、守備につく…と思いきや、何とベンチへ下げられた事で2度と川相に頼れないと言う絶望的な状況でマウンドに上がった2番手・河原はいきなり先頭の福留にヒットを浴びたものの、詐欺師ゴメスを空振り三振に斬ってとると、続く立浪を4−6−3のゲッツーに仕留めて、辛くも逃げ切りに成功。しかし、この日も名手・川相の起用が遅れ、12残塁と言う拙攻を展開しており、まだまだ課題が残されている状況に変わりはない。この日も相変わらずの職人技を見せつけた川相の一刻も早い2番スタメンでの起用が待たれる所だろう


 木村一、プロ初アーチが決勝3ラン!
広島:広島3勝2敗
S  000000020  2
C  04121000×  8
勝:高橋1勝1敗 負:ホッジス2勝1敗
本:木村一1、緒方2,3、新井2、ペタジーニ5

 石井タクロー、決勝犠飛! 横浜、粘りの逆転勝ち!
甲子園:阪神4勝1敗
YB 000001101  3
T  020000000  2
勝:木塚1勝0敗 負:伊達0勝1敗 S:斎藤タカシ3S
 

 ペドラザ攻略も空転! 森、痛恨の決勝エラー!
西武吹き抜けドーム:西武1勝1敗
H  00010002003  6
L  00001000200  3
勝:吉田1勝0敗 負:森0勝1敗
本:井口3、古屋1、ベンちゃん4

 具、6回零封! 今村、プロ初セーブ!
GS神戸:オリックス2勝0敗
M  000000000  0
BW 00130000×  4
勝:ヤーナル2勝2敗 負:加藤0勝3敗 S:今村1S
 

 大砲3門揃い踏み! 初スタメン、鷹野も3安打!
大阪ドーム:近鉄1勝1敗
F  000011100  3
Bu 02235000× 12
勝:小池3勝0敗 負:下柳1勝2敗
本:中村4、トム2、ローズ6、ジュビロ野口1


 今夜の松井さん、FA権取得共同記者会見! 結論については白紙を強調!
この日、FA権を取得した今夜の松井さんが試合前に東京ドーム内で異例の共同記者会見を行ったが、「実感が湧かないが、9年間、一生懸命やってきた結果だと思う。基本的には行使するつもりだが、(メジャーか残留かの結論は)今の所は白紙」と結局、今までと何ら変わらない発言でお茶を濁した格好。巨人について「10年間ずっとお世話になってきて、チームを愛しているし、これからも少しでも力になれる様にと思っている。その気持ちを一番に考えたい」とは語ったものの、残留に傾いているのかと問われると「シーズン中なので何とも言えない。(今季の成績が判断材料になるのかも)その時になってみないと分からない」と答えるに留まっており、依然として、メジャー移籍の可能性は消しきれない状態だ。結論を出す時期については、「まだ考えていない。色々な方に迷惑がかからない様に出来るだけ早い時点で決断したいが、皆さんの前に発表するのはシーズンが終わってから。シーズン中は個人の事でチームの足並みを乱したくない」とコメント。一方、前日、電話で松井さんと話したと言う土井球団代表は「昨日は電話で『これからも頑張ろう』とだけ伝えた。巨人軍としては残留して貰いたいと言う方針は変わらないが、きっちり具体的な話し合いをするのはシーズン終了後にしたい」と話した。

 加藤、4回4失点KO! 純血オーダーも拙攻三昧で開幕11連敗!
山本監督は「打てず、守れないなら、その練習をしろ。あの2人のせいでチームがどれだけ迷惑しているか。日本人をばかにしちゃいかん」と猛烈批判し、大ブレーキとなっているボーリック,メイの両助っ人をスタメンから外し、佐藤を4番に入れる苦肉のオーダーを展開。しかし、初回に3四球で掴んだ二死満塁のチャンスに早川が凡退。続く2回にも二死二、三塁としながら、サブローが凡退と拙攻続き。そうこうしているうちに1,2回と3人ずつで抑えていた先発・加藤が3回に捕まり、塩崎の犠飛で先制点を献上。直後の4回、二死満塁と一打逆転の場面でまたもやサブローが倒れて、無得点。流石にがっくり来たか、その裏、加藤は進藤,三輪のタイムリーで3点を失い、ついにKO。余裕のオリックスは6回で先発の具を下げ、7回から今村を投入。これに対して、ロッテは残り3回を1安打に抑え込まれての完封リレーを喫し、とうとう開幕11連敗で日本記録に王手をかけた。新4番の佐藤も3タコに終わり、残塁も10と川相不在の巨人も顔負けのチグハグな攻撃。先発投手も仕事を果たせず、一向に光明が見えて来ない状態だが、果たして、この儘、日本記録に並んでしまうのか!?

 矢野、左肩脱臼で退場! チーム合流まで早くても2週間!
快進撃を続ける阪神で、好リードで投手陣を引っ張り、打率.370と打撃でも貢献してきた矢野だが、この日、9回一死一、三塁から、石井タクローのライトフライでタッチアップを図った三塁走者・相川のハリケーンミキサーを食らって左肩を強打し、その儘、担架で運ばれて退場となるアクシデントに見舞われた。大阪市内の病院で検査を受けた結果、「左肩鎖間接脱臼」との診断。幸い、骨には異常なかったものの、3日間は絶対安静で、チーム合流は早くても2週間はかかる見込みとの事だ。これにより、SAMの緊急昇格が決定。当面はSAMと吉本を併用していく模様で、あくまでボン野村に出番は回って来ないらしいが、司令塔の離脱により、快進撃も止まりかねないと星野監督は顔を曇らせた。

 水口、左脇腹肉離れで全治1ヶ月! 代役・高須が2安打2打点の活躍!
この日、水口は初回の打席でファウルを放った際、左脇腹に違和感を訴え、2回の守備から高須と交代。大阪市内の病院で診察を蹴った結果、「左脇腹肉離れ」で全治1ヶ月と想像以上の重傷である事が判明した。しかし、代役を務めた高須が三塁打を含む2安打2打点と活躍。前田の一軍昇格も決まるなど、セカンド候補は腐るほど控えている為、水口も復帰後、レギュラーが約束されているとは言いきれない状況で、うかうかしてはいられないだろう。