球界トピックス

4月10日


東京ドーム:巨人1勝1敗
S  000000023  5
G  200000000  2
勝:五十嵐亮1勝0敗1S
負:チョコ1勝1敗
S:高津4S
本:宮本1、池山1
 
名手・川相、悪夢のフル欠場で貯金消滅! 継投失敗で屈辱の逆転負け!
前日、最後の最後に川相が登場した事により辛うじて勝ちを拾ったにも拘わらず、この日もV奪回へ最大のキーマンと目される名手・川相はベンチに幽閉され、試合前から重苦しいムードが漂う巨人は初回、ヤクルト先発のルーキー・石川に対して、先頭の清水がセンター前ヒットで出塁。更に、送らずに強攻策に打って出たガッツな貴公子・仁志もレフト前に弾き返して、一、二塁となった所で何とマッスル千代の富士が送りバントを敢行。しかし、世界に君臨しうるテクニックを誇る名手・川相ですら未だに連日のバント練習は欠かさないと言うのに、日頃、ロクにバント練習などしていないマッスル千代の富士はハイテク人工芝の力をもってしても打球を殺せずに投手前にまともに転がるヘッポコバントをかましてしまい、清水は三塁で封殺。開幕10戦目にして早くもクリーンアップに出来もしないバントをさせてしまった事で険悪なムードと化したベンチの様子を見て、川相不在では一発に賭けるしかないと言う思いを強くした今夜の松井さんは激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、レフトフェンスにワンバウンドでぶち当たるタイムリー二塁打となり、1点を先制。更に、キャンプから一、二軍に別れ別れになってしまっていたスパーリングパートナーの小田がようやく一軍に昇格した事でご機嫌の破戒僧・清原はショート右へのゴロ。宮本が好捕し、一塁へ転送するも、何故かペタジーニが一塁ベースに入っていないと言う大チョンボ(何故か記録はヒット)でこの間にマッスル千代の富士がホームイン。なおも一死一、二塁と追加点のチャンスだったが、江藤,ソーサ元木と倒れて二者残塁と川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く2回には二死から清水,ガッツな貴公子・仁志の連打で二、三塁としたものの、ここで前の打席で屈辱のバントを命じられたマッスル千代の富士がショートゴロに倒れて二者残塁とまたも川相不在の弊害を露呈相次ぐ拙攻に川相不在を痛感させられ落胆の色を隠せない巨人先発・ワズディンは直後の3回、先頭の浜名にレフト前へ弾き返されると、ファーストの破戒僧・清原との呼吸が合わずにボークを犯してしまい、むざむざ二進を許す有様。二死三塁となった所で宮本に対して、川相不在により守備のリズムを崩している阿部がインターフェアーをかまして、ピンチを広げたものの、稲葉を何とかセカンドゴロに打ち取って、チェンジ。巨人は4回、一死からヒットで出た阿部をワズディンが送ったものの、清水はショートゴロに倒れて無得点とまたまた川相不在の弊害を露呈。続く5回にも一死からマッスル千代の富士がヒットを放つも、今夜の松井さん,破戒僧・清原と打ち上げてマッスル千代の富士は一塁に釘付けとまたまたまた川相不在の弊害を露呈ワズディンは川相不在の不安感に苛まれ、度々ピンチを迎えながら、7回まで無失点投球を展開したものの、川相不在を補う為に初回からペース配分無視の全力投球モードを続けていた事で既に疲労困憊。すると、7回裏、若大将・原監督は先頭打者となるワズディンに対して、名手・川相…ではなく斉藤を代打に起用。しかし、斉藤はあえなく凡退し、士気を削がれた清水,ガッツな貴公子・仁志もあっさり倒れて、三者凡退。8回からワズディンに代わり、マウンドに上がったチョコだが、当然ながら川相不在とあって不安感一杯。先頭の真中にヒットを浴びると、昨年僅かに1ホーマーの宮本にレフトスタンドへ1号2ランを叩き込まれ、あっと言う間に同点にされる始末。続く9回には先頭の岩村に二塁打を浴びる大ピンチ。ここで代えるべきは投手ではなく三遊間であるにも拘わらず、若大将・原監督はチョコからジョーベ博士にスイッチ。しかし、これまた川相不在で不安感一杯のジョーベ博士は寿司職人ラミレスに三遊間を破られると、一死後、代打・池山に左中間スタンドへ1号3ランを叩き込まれて、一気に3点のビハインド。その裏、満を持して登場したヤクルト守護神・高津に対して、先頭の江藤がレフト前ヒットを放ったものの、ソーサ元木,阿部と淡泊な打撃であえなく凡退。ジョーベ博士の打順を迎えた所でいよいよ名手・川相の登場か…と思いきや、出てきたのはヒットマン後藤。しかし、ヒットマン後藤はライトフライに倒れて、江藤は一塁に釘付けとまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈した形でゲームセット名手・川相が悪夢のフル欠場に終わり、敗れるべくして敗れた巨人は一夜にして貯金が消滅。マッスル千代の富士にバントさせると言うナインの反感を買いかねない奇策を打ちながら、継投失敗による逆転負けと言う最悪の展開。謎の新助っ人・クレスポがいよいよ翌11日に来日し、ますます川相がないがしろにされる可能性が増している事から、チームは内紛状態に陥りかねない状況で、早くもV奪回へ最大の危機を迎えようとしている

 ゼブラ今岡、劇的サヨナラ弾! 谷中、5安打完封!
甲子園:阪神2勝0敗
C  000000000  0
T  000000001× 1
勝:谷中2勝0敗 負:玉木1勝1敗1S
本:ゼブラ今岡3

 小笠原、6回10Kの快投でプロ初勝利!
ナゴヤドーム:中日1勝1敗
YB 010000100  2
D  12001000×  4
勝:小笠原1勝0敗 負:ゲーリー川村0勝1敗 S:ギャラード3S
本:相川1、福留2

 延長11回、松中、サヨナラ弾! 飯島、プロ初勝利!
福岡ドーム:ダイエー1勝1敗1分
Bu 10020000000  3
H  10000000201× 4
勝:飯島1勝0敗 負:前略・三澤興一0勝1敗
本:松中3

 1安打完封負け! ロッテ、開幕9連敗!
千葉マリン:ロッテ0勝2敗
F  100001011  4
M  000000000  0
勝:ミラバル2勝0敗 負:シコースキー0勝1敗
本:DTクローマー1

 垣内、先制タイムリー! ミャオ、7回零封の好投!
西武吹き抜けドーム:西武2勝1敗
BW 000000000  0
L  00020000×  2
勝:ミャオ1勝1敗 負:金田0勝1敗 S:豊田2S


 ミラバル、パーフェクト目前で夢断たれる! 代打・吉鶴、執念の一打!
日本ハム先発・ミラバルは当たりの止まっているロッテ打線が相手とは言え、初回から打たせてとる投球で8回まで僅か3三振ながら、一人の走者も出さないパーフェクトの快投を展開。4−0と半ば勝敗は決しており、ミラバルのパーフェクトなるかに興味が注がれた9回裏、ロッテは先頭の塀内に代わり、打撃専念の為、今季から外野転向の吉鶴を投入。何とか不名誉な記録を阻止したい吉鶴は初球のカーブを叩くと、これがショートの右を破って、センター前に抜けるヒットとなり、ミラバルの夢を粉砕。大記録を断たれたミラバルだったが、動揺する事なく、落ち着いた投球で後続3人を打ち取り、1安打完封で2勝目をマーク。パーフェクトは逃れたものの、相変わらず、打線の沈黙ぶりは深刻なロッテはとうとう開幕9連敗となった。
 札幌移転問題で真っ向対立! 円満解決目指し、承認は持ち越しに!
この日、東京・内幸町のコミッショナー事務局でパ・リーグ理事会が開かれ、日本ハムは、〈1〉東京ドームを巨人と併用している事から生じる日程編成上の不具合,〈2〉首都圏に6球団が集中しているフランチャイズの過密化、の2点を解消すべく、2004年から本拠地を札幌に移し、地域密着型の球団経営を目指したい旨を報告。これに対して、先んじて札幌の準フランチャイズ化を進めてきた西武・小野代表は「今日に至るまで一度も説明がなかった」と日本ハムに強い不快感を露わにし、「札幌を特定球団の保護地域にするより、これまで通り保護地域外に置くべき」と移転に反対の意向を貫いた。結局、日本ハム,西武,札幌市の間で協議を行った上での円満な解決が求められる事で意見が一致。理事会の後で開かれたプロ野球実行委員会でも正式な議題とはならずに意見交換を行うに留まり、承認は次回以降に持ち越される事になった。