球界トピックス
3月21日
オープン戦結果:C3−6T BW2−7D YB9−4M L2−1H F13−4Bu
神宮:ヤクルト0勝1敗
G 052412002 16
S 011000000 2
勝:ワズディン1勝0敗
負:前田0勝2敗
本:江藤2、岩村4

川相効果覿面、リリーフ陣揃って好投! ニックン、復帰戦で5安打の爆発!
V奪回へ最大のキーマンと目される名手・川相への嫌がらせとしか思えない黒田の電撃獲得で、より一層重苦しさを増した巨人だが、この日も追い打ちをかけるかの様に、左脇腹痛から復帰したばかりのニックンがショートのスタメンに入り、2番には「1番の打撃スタイルを変えるつもりは毛頭ない!」と暴言を吐いているガッツな貴公子・仁志、体調不良のソーサ元木までもがDHで出ているにも拘わらず、名手・川相はベンチに追いやられる絶望的な布陣となった。0−0で迎えた2回、巨人は一死満塁の場面でガッツな貴公子・仁志が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振! 打球はスタンドにこそ届かなかったものの、左中間を深々と破る走者一掃の先制タイムリー二塁打となると、続く江藤が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ豪快な2号2ランを叩き込み、この回、一挙5点。ヤクルト先発・前田は信じられない程の大乱調で、3回には2点、4回にも4点を失う有様。これだけ打たれても前田を代えようとしなかった若松監督の意図に、川相不在と言う歪んだ状態に満足させておき、ペナントを優位に戦おうと言う狡猾な企みが隠されていた事に果たして気付いたのか否か、若大将・原監督はその裏から、ようやく名手・川相を守備につかせたものの、またしても三遊間ではなく、守備固めで入る可能性が極力低いセカンドに回される不可解な起用。巨人先発・ワズディンは和製オジーと称される程の安定した守備力を誇る川相が起用されない事に理不尽さを感じずにはおれず、2回に岩村に4号ソロを浴びると、続く3回には真中のセンターフライを川相不在で守備のリズムを崩した今夜の松井さんのエラーで出してしまった事に落胆し、稲葉にセンターオーバーのタイムリー二塁打を浴びて、2点目を献上するピリッとしない投球を続けていたが、川相がバックについた途端に息を吹き返したかの様にキレを取り戻し、前の打席で被弾した岩村に対しては川相の所へ打たせる頭脳的投球で抑えるなど、4,5回をピシャリ。一方、川相投入により、前田を引っ張り続ける意味がなくなった若松監督は5回から寺村にスイッチするも、粘り強さの戻った巨人は阿部のタイムリーですかさず1点を追加。続く6回にはニックンが二塁ベースに当たる幸運なタイムリー。続く名手・川相はファールで粘った末、体勢を崩しながらもライト方向へ弾き返す職人芸を見せたものの、セカンド・浜名のジャンピングキャッチに阻まれて、無念の凡退。しかし、この後もヤクルトの守乱につけこんで、2点目を追加。その裏から巨人のマウンドにはワズディンから代わって三浦が登場。ここまでオープン戦ではピリッとしない内容が続いていた三浦だが、バックに川相がいるとあって伸び伸びとした投球を展開。一死から、岩村のショートゴロに打ち取りながら、ニックンの緩慢な守備により内野安打としてしまうも、続く度会を5−4−3と川相を絡めるゲッツーで仕留める頭脳的投球でこのピンチをあっさりと脱出。7回にはルーキー・石川、8回にはアルモンテ、9回には酒井がそれぞれ1回ずつをきっちり抑えて、正に、川相効果が随所に発揮された形で逃げ切りに成功した。しかし、若大将・原監督ご贔屓のニックンが復帰早々いきなり5安打6打点と分かり易い活躍を見せた事により、分かりにくい活躍を見せた川相がますますないがしろにされる危険性は高まっており、巨人のV奪回へ灯った黄信号が青へと変わる日はまだまだ遠い様だ。
水島の呪い、ついに炸裂! 寺原、最終テスト失敗で開幕一軍赤信号!
恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカベン パロ野球編」で岩鬼信者に仕立て上げられ、あろう事か開幕投手に祭り上げられるなど、完全に弄ばれているルーキー・寺原が、この日の西武戦で7回から3番手として登板。今までは水島新司に怒りをぶつける形での力投が逆に奏功し好投に繋がったものの、今回は開幕投手に祭り上げられた事であからさまに怒る事も出来ずに空回り。不振のカブレラに一発を叩き込まれるなど、2回を投げて3安打2失点と打ち込まれた。正に、恐るべしは水島の呪い。ここまで開幕一軍の決断を下さずにきた王さんは「すんなりいかんよ。いい経験になったんじゃないか」と結論は口にしなかったものの、開幕ベンチに入れると、今年一年、水島新司に弄ばれ続けると察知した模様で声のトーンは明らかに下がっており、開幕二軍の可能性が高まってきた。これに対して、昨年のゴールデンルーキー・山田は水島新司からは完全に見向きもされない状態で調整に集中出来たのか、先発マウンドに上がって5回を6三振無失点の好投を展開。開幕ローテ入りをほぼ手中にした。
完全復活目前!? 岩下、開幕一軍の可能性も!
難病「急性骨髄性白血病」を克服し、完全復活を目指す岩下がこの日の中日戦でついに一軍のマウンドに復帰。7回二死から、この日、既に2ホーマーを放っている好調・福留相手にワンポイントとして登板した岩下は見事にセカンドフライに打ち取り、きっちりと役目を果たした。既に、二軍のマウンドには4度立っている事もあって「特別な感慨はなかったが、ファンの拍手が有難かった。ワンポイントは○か×。アウトに出来て良かった」と満足そうな笑みを浮かべた岩下に対して、石毛監督は「あとは田村との競争になるだろう」と左のワンポイント要員として、開幕一軍の可能性を残している事を示唆した。