球界トピックス

3月10日
オープン戦結果:H7−5C S7−6F D2−2M T3−3Bu YB6−6BW


札幌ドーム:西武0勝0敗2分
G  002003000  5
L  220100000  5
本:破戒僧・清原3
 
名手・川相、サヨナラ負けの危機を救う超美技! 初打席は三たびお預け!
まるで茂雄暗黒采配を彷彿させるかの様な若大将・原監督の名手・川相への無体な扱いが続き、重苦しいムードに包まれている巨人だが、この日も2番には「1番の打撃スタイルを変えるつもりは毛頭ない!」と暴言を吐いているガッツな貴公子・仁志、ショートには体調不良のソーサ元木、緊急事態でもないと言うのに何故かサードにはヒットマン後藤が入ると言う訳の分からないオーダーが展開され、名手・川相はまたもベンチに追いやられる始末。すると、初回から早速その弊害が露呈。川相不在で不安感一杯のヒゲ入来はいきなり二死一、二塁のピンチ。それでも、ベンちゃんをサードゴロに打ち取り、ようやくチェンジかと思いきや、川相を差し置いて出場のヒットマン後藤が一塁へ大悪送球の2点タイムリーエラーをやらかして、あっと言う間に先制点を献上。川相不在の弊害を改めて思い知らされ失意のヒゲ入来は続く2回には高木浩,小関とタイムリーを浴びて、計4失点と惨憺たる内容。一方、西武の先発は茂雄に対する接待投球以来、コンディションが悪化の一途を辿っていた霊感投手・松坂悪いのは茂雄なのだが、リベンジの仕様もないと矛先を巨人に向けて怒りをぶつける霊感投手・松坂は初回から3回までにマッスル千代の富士,今夜の松井さん,破戒僧・清原,江藤,阿部と5者連続三振を奪い取る鬼気迫る投球を展開。しかし、この後、ソーサ元木に粘られてヒットを許してからリズムを崩し、二死二、三塁となった所でガッツな貴公子・仁志に2点タイムリー二塁打を浴びて、2点差に…。しかし、4回、巨人2番手の桑田も小関にスクイズを決められて、点差は3点とまたも広がってしまう。投げても投げても鬱憤が晴れないのか、6回に入ってもまだマウンドに立ち続ける霊感投手・松坂だったが、これに対して、巨人は一死二塁から、今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球あわやスタンドインと言うセンターフェンス直撃のタイムリー二塁打となると、続く破戒僧・清原も川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ2試合連続の3号2ランを叩き込み、一気に試合は振り出しに戻った。続く7回、一死からソーサ元木に対して、代打のコールがされたが、名手・川相…ではなく、またしても斉藤。前日同様、ここで凡退しては、チームが崩壊しかねないと言うとてつもないプレッシャーを背負わされた斉藤は必死の形相で出塁したものの、後続が断たれて、結局、この回は無得点。その裏から斉藤に代わって、ようやく名手・川相がショートの守備で登場すると、この回からマウンドに上がったアルモンテは絶大な安心感から伸び伸びとした投球でピシャリと締める好投。更に、8回から登場のジョーベ博士も小気味いい投球で西武打線を翻弄。5−5の儘、迎えた9回、2人出れば、川相に回ると言う事で何とかしたい巨人は二死走者なしから江藤が執念のヒットで繋いだものの、阿部があえなくレフトフライに倒れて万事休す。川相のオープン戦初打席は三たびお預けとなる最悪の展開。その裏、無死一塁のピンチで小関の打球はあわや左中間真っ二つのサヨナラタイムリー二塁打…と思いきや、これを名手・川相が華麗なジャンピングキャッチでダブルプレーとする超ファインプレー! このスーパープレーに活力を与えられたジョーベ博士は最後の打者・金村弟を打ち取って、サヨナラ負けこそ免れたものの、またしても遅過ぎた川相投入により、巨人は勝てる試合をむざむざ逃す結果となってしまった執拗に川相を打席に立たせる事を阻止する若大将・原監督の意図は一体どこにあるのか!? ライバル対策としての徹底した川相隠しなのか、はたまた単なる嫌がらせなのか!? 今後もV奪回へ最大のキーマンの処遇は注目される所だ。

 岩下、奇跡の復活へ第一歩! 8ヶ月ぶりの実戦登板、4球でピシャリ!
難病「急性骨髄性白血病」からの復活を目指す岩下が、この日、藤井寺球場で行われた教育リーグの近鉄戦に約8ヶ月ぶりとなる実戦登板。「サーパスで幾ら投げても意味はない」と夫人を連れてくる事すらせず、岩下自身は特別な感慨を持って臨んだ試合ではなかったが、ファンは違った。奇跡の復活への第1歩を見届けようと、300人ものファンが駆け付けたのだ。6回にマウンドに登場したに岩下に大きな歓声と拍手を送られる。これには「投げる前に『頑張れ』と歓声や拍手が起きたのが、とても嬉しかった。体の中が熱くなって、グッと来るものがありました」と感激した岩下は星野をファーストゴロ,続く内匠をセカンドゴロと僅か4球で仕留めると、お役御免で退いた。一方、近鉄もその裏、同じく難病(脳腫瘍)からの復活を遂げた盛田を投入する粋な計らいを見せた。同じく地獄を見て、岩下の心境を誰よりも理解出来る盛田は「スタートラインに立つ事は大変だったと思うが、一軍に上がらないと意味がない。そこで結果を出してこそ完治したと言えるんです」と檄を送る。一軍復帰こそ真の復活である事は岩下も百も承知だ。「今日が始まりなんです。投げる事でお世話になった人へ恩返しをしたい」。MAXは僅かに127kmと、発病前には遠く及ばなかったが、復活への確かな一歩を踏み出した。