球界トピックス

1月26日


 横浜の株式譲渡、正式に承認! TBS、放送媒体初の筆頭株主へ!
この日、東京・内幸町のホテルで開かれたオーナー会議において、横浜ベイスターズの筆頭株主がマルハからTBSへと変更される事が正式に承認された。放送媒体が日本のプロ野球球団の筆頭株主になるのは初めてのケース。株式の譲渡比率も正式に発表され、マルハが所有していた70万の球団株全てをTBSに47万株、関連会社のBS―iに23万株と分配譲渡された事により、筆頭株主のTBSは67万株(51.54%)を保有する事になり、以下、40万株のニッポン放送,23万株のBS―iと続く。本拠地及び球団名に変更がない事から「球団の同一性が保たれれば、加盟料は発生しない」(川島コミッショナー)と、譲り受け球団の加盟料30億円は免除されたものの、これに関する野球協約36条の6はセ・リーグ全球団及び西武,ダイエーの計8球団の賛成により、協約の中に条文を残す事で合意今回のケースは、一旦は実行委員会でニッポン放送への譲渡を認めてしまったと言う手落ちもあり、あくまで特例と言う事になった。

 ナベツネ、永久追放・池永氏の復権を提案!
口を開けば、イカレ発言のナベツネがオーナー会議で株式譲渡に関するコミッショナー対応の不手際に、またまた執拗に批判加盟料30億円の撤廃(ないしは減額)案について、パ・リーグ4球団が賛成し、中でも強く訴えるオリックス・宮内オーナーに対して「あんたの所はそんなに球団を売りたいのか!」と激昂するなど、相変わらずの大暴れ。しかし「テレビ会社がプロ野球と言うものを再認識して国民的支持を集める様、努力する事は非常にいい事」とTBSの球団経営参入には歓迎の意を表明。一方、パ・リーグから強く要望された交流試合については「セ・リーグから要望はない。僕も6分の1だから自分からは言わない」と、消極的な姿勢を見せた。また、何を思ったか、突然、1970年に「黒い霧事件」で永久追放処分となった元西鉄の池永正明氏に対する名誉回復の措置を提案。珍しく、まともな提案をしたナベツネだったが、会議終了間際と言う間の悪い展開でロクに審議して貰えなかったと言う。一貫して八百長の事実を否定し続けながら、永久追放処分が解かれない池永氏の復権については、1985年以降、西鉄OBが中心となって署名運動を展開し、1998年にはコミッショナー事務局に嘆願書を提出。昨年、マスターズリーグで福岡のメンバーとして出場するなど、上昇機運。ナベツネは、次回、7月のオーナー会議で再び提議する意向を示しており、ナベツネの強い影響力を考えれば、永久処分が解かれる可能性も見えてきた

 カリメロ、藤井投手の墓前で45歳まで現役宣言!
この日、カリメロは佐賀・唐津市内の中学校でダイエー・小久保ら7選手と共に「藤井将雄少年野球教室」に参加。その名の通り、一昨年10月、他界したダイエー・藤井将雄投手の意思を受け継いだ野球教室において、ダイエー在籍時、藤井投手を弟分として可愛がっていたカリメロは「出来るだけ長く、45歳まで現役をやるつもり。それが藤井に対しての恩返しだと思うから」と宣言した。野球教室の前にも、藤井投手の墓前で手を合わせながら「元気を貰った。天国で見ているから、不甲斐ない事は出来ない。現役で毎年ここに来て藤井に報告したい」と語るなど、決意の固さを表明。給料泥棒の汚名払拭へ背水の陣で臨んでいるカリメロは、あと7年どころか、今季の段階で引退の危機に追い込まれているが、オフの一貫したトレーニングにより、大幅な減量に成功。心配される左肩痛の状態も、かかりつけの病院で綿密なチェックを受けた結果、問題なしと診断されるなど、順調な仕上がりを見せている。

 左:45歳まで現役続行へ意欲満々のカリメロ