球界トピックス

1月15日 マスターズ・リーグ:東京2−6福岡


 いてまえ打線、更なる強化政策! 元日本ハム・トム獲得へ!
V2及び悲願の日本一を狙う近鉄だが、日本ハムから解雇されたトムの獲得を図っている事が明らかになった。メジャー復帰を狙うギルバートに逃げられ、現在、近鉄の助っ人野手はローズのみ。そのローズとも親交が深い元二冠王のスラッガー・トムに対して、梨田監督は「DH専任なら30本塁打は期待出来る」と以前から狙っていた模様だが、当初はギルバートの穴埋めとして、ショートの出来る助っ人を探していた事から保留していた。しかし、結局、めぼしい人材が見つからず、山程抱えている小粒な日本人ショート候補で補う方針を固めた事により、DH候補の模索へ切り替わった為、トム獲得の意向を示したのだ。昨年、トムは右膝痛の影響で僅か34試合の出場に留まり、お払い箱にされたが、その実績は十分で故障も完治しているとの事。トム本人も日本でのプレーを強く希望しており、条件が噛み合えば、入団の可能性は高いと見られている。

 鹿取ヘッドが一喝! M.T.チョン、徹底抗戦を断念!
王さんに対する極度のコンプレックスからアジア系外国人の弾圧を図った茂雄の非道なやり口により、飼い殺された事を深く恨み、球団のダウン提示を不当なものとして、巨人で唯一、契約更改を済ませていないM.T.チョンに対して、ジャイアンツ球場へ自主トレを視察に訪れた鹿取ヘッドコーチが「2勝しかしてないんだから、ダウンは当然。早くすっきりさせるようにして貰いたい」と激昂。「現状維持は譲れない。納得いくまでサインはしない。キャンプは自費でもいいし、調停にもつれ込んでも構わない」と徹底抗戦の構えを見せていたM.T.チョンだが、今年も首脳陣に嫌われて飼い殺されてはかなわないと察知したのか「現在も代理人が球団と契約交渉中だけど…、分かりました」と、早期決着の意向を固めた。

 マルハ、横浜球団株全てを譲渡! TBSが正式にオーナー会社に!
この日、東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪ねた横浜・中部オーナーは、マルハが53.8%保有していた横浜ベイスターズの球団株を全てTBS及びTBS関連のBS−iに譲渡し(譲渡金額は未定)、球団経営から撤退すると申請。 これにより、これまで15.8%の株式を保有していたTBSが筆頭株主となる事に確定。横浜・大堀球団社長は「(22日の実行委員会、26日のオーナー会議で)承認され次第、出来るだけ早く臨時株主総会を開いて速やかに(オーナーを)交代する事になる」とコメントを残した。尚、30億円の加盟料発生を避ける為に球団名やフランチャイズ等は従来通りとなる模様。

 若田部,坊西、いずれも上積み勝ち取れずに白旗!
この日、福岡ドーム内の球団事務所で若田部が2度目の契約更改交渉に臨んだ。僅か6勝とローテの柱としての期待を大きく裏切った事で球団側は前回同様、1200万円ダウンの5800万円(推定)を提示。前回はあまりに事務的な対応に「人間同士の交渉とは思えない」と怒りを露わにしていた若田部だったが、この点だけは解消された事で上積みなしにも渋々サイン。一方、前回の交渉では「捕手はどこの球団も必要としている特殊なポジション。ここまで評価を落とされると納得出来ない」と移籍志願とも取れる爆弾発言を残した坊西も3度目の交渉において、協約の減額制限一杯である25%ダウンとなる2700万円(推定)でついに白旗を上げた。これでダイエーは、ようやく全選手の契約更改が終了した。