球界トピックス

1月9日 マスターズ・リーグ:福岡2−3大阪


 「元祖守備職人」オジー・スミス氏、資格取得1年目で殿堂入り!
日本球界で守備職人の代名詞と言えば、名手・川相(巨人)だが、その堅実ぶりが故に冠せられた「和製オジー」の由来であるオジー・スミス氏(47)がメジャーの野球殿堂入りを果たした。引退から5年が経ち、初めて選出資格を得たスミス氏は75%の得票数が必要な中、472人中433票、実に91.7%を獲得する文句なしの選出。19年の現役生活で3割を越えたのは僅かに1度、通算打率も.262と平凡だが、守備だけで金が取れる男・スミス氏は13度に渡るゴールドグラブ賞に輝き、遊撃手では史上最多の通算8375捕殺を記録するなど、文字通りの守備職人で、どんな打球も魔法の様にグラブに吸い込んでしまう事から「オズの魔法使い」として名を馳せた。殿堂入りの報を受けたスミス氏は「殿堂入りするのは一般にボールを場外へ運ぶ様な選手。私の殿堂入りが守備でチームに貢献すする選手に道を開く事に繋がればと思う」と喜びを顕わした。また、和製オジーの名手・川相は「嬉しい事ですね。僕も守備の評価を高めてきたと思うし、それぞれの分野で評価される事は大切な事だと思いますから…」とコメントを残した。

 ヤクルト、米コミッショナーへ石井一の入札額受諾を通達!
ポスティングシステムによる獲得可能選手として公示された石井一に対して、メジャー5球団が入札に参加した末、ドジャースが約15億円で落札したと米ロサンゼルス・タイム紙にて報じられたが、この日、ヤクルトはメジャー側の最高入札額を受諾する旨、日本のコミッショナー事務局を通して、米コミッショナー事務局へ通達。多菊社長は「(入札金額は報道された)その通りではないが、それに近い金額。球団名が(ドジャースとはまだ)分からないので(額を)言う訳にはいかないが、評価としては妥当な金額だと思う」とコメントを残した。また、落札球団がドジャースである事が濃厚である事を聞かされた石井一は「希望を言ったらキリがないが、ノートレードがいい」などと、トレードは日常茶飯事のメジャーにおいて、相変わらずのワガママぶりを見せつけた。

 ハイツ田口、阪神拒否でカージナルス入りを表明!
オリックスからFA宣言し、去就が注目されていたハイツ田口が、ついにカージナルス入りを表明。この日、帰国したハイツ田口は大阪市内のホテルで阪神・星野新監督との対談を行い、入団交渉を受けたが、これを断り、メジャー挑戦の意向を伝えた。交渉後の会見でハイツ田口は「阪神さんにはお断りしました。戴いたオファーはどこよりもいい条件で評価も勝る所はなく、何度も心が揺れ動いたが、この儘、日本で現役引退した時に後悔しないのか?と言う気持ちが大きかった」とメジャー行きを選択した理由を語った。一方、フラれた格好となった星野監督は「夢には勝てない。正直言って残念だが、彼の体は一つしかない。男は人生常に夢追い人でなければならない。私も追っている。同じ野球人として応援してやりたい」と無念の表情。カージナルスから提示されている年俸50万ドル(推定)+出来高の3年契約で合意する予定のハイツ田口は鈴木(マリナーズ),新庄(ジャイアンツ)に続く3人目の日本人メジャー野手となりそうだ。尚、これで今オフFA宣言した11選手の所属先は全て決定した。

 新助っ人投手・ワズディンの獲得を発表!
茂雄の嫌がらせ政策によるストレスの影響で逃げられたメイの穴を埋める助っ人を探していた巨人だが、この日、前フィリーズのジョン・ワズディン投手(29=188cm,90kg 右投げ右打ち)の獲得を正式に発表した。契約金を含む年俸220万ドル(推定)の1年契約で背番号は中日に人的補償で引っこ抜かれた平松がつけていた「25」に決定。ワズディンはメジャー通算258試合に登板し、31勝29敗3S 防御率5.07の実績。昨年は主に中継ぎ中心で44試合に登板だったが、巨人側はメイに代わる先発ローテ投手として期待を賭けている長身から繰り出す150km近い速球とスライダー、絶妙の制球力が売り物だと言う。今月下旬に来日する予定で、その際に正式契約を結ぶ模様だ。