球界トピックス

12月25日 マスターズ・リーグ:名古屋1−4福岡


 今夜の松井さん、日本球界史上最高年俸! 来季のFA権行使を明言!
4番でフルイニング出場を果たし、初の首位打者を獲得した今夜の松井さんが東京・神田錦町の球団事務所で恒例のクリスマス契約更改交渉に臨んだ。下交渉において、来オフのFAによるメジャー移籍を阻止したい球団側は総額50億円の5年契約と言う破格の条件を提示していたが、松井さんがこれを頑なに拒否。観念した球団側はこの日、1年契約で1億1000万円アップの6億1000万円(推定)を提示し、一発サインとなった。2000年の鈴木一朗(当時オリックス)の5億3000万円(推定)を上回る日本球界史上最高年俸をゲットした松井さんは「(史上最高年俸は)あまりピンとこないが、責任感がより一層強まった。来年は三つのタイトルを取るのが目標。優勝の為にチームを引っ張っていきたい」と淡々とした口調で語った。また、注目されているFAに関しては「(来オフ)FA宣言はするつもり。この儘、巨人のユニフォームを着続けるか、アメリカに行ってみるか、二つに一つしかない。現時点では、全くの横一線です」とコメントを残した。

 新助っ人投手候補に元フィリーズのワスディン急浮上!
茂雄から受けたストレスに耐えきれず、ロイヤルズへ亡命したメイの穴を埋める新助っ人として、台湾の張誌家(チャン・ズージャ)投手が入団へ傾いたとされていた巨人だったが、21日にフィリーズを自由契約になったばかりのジョン・ワスディン投手(29)をこの日、コミッショナー事務局に身分照会した事が明らかになった。今季、ロッキーズ→オリオールズ→フィリーズと3球団を渡り歩いたワスディンは先発での登板機会に恵まれなかったものの、中継ぎ中心に44試合に登板したタフネス右腕で、コントロール主体のボールを長身から繰り出す粘りの投球が身上と言うミンチー姉さん(ロッテ)タイプとあって、日本球界では成功すると睨んでいる模様。以前からマークしており、筆頭候補としてリストアップされていたとの事だが、来シーズン中にFA権を取得する為、来日は難航すると思われ、獲得を断念しかけていた矢先、自由契約となった事で飛びついた格好で、年明けにも交渉を開始する予定。尚、現在の所、ワスディンとの交渉がまとまった場合、果たして、張誌家獲得に動くのかどうかは定かではない。

 島野氏、阪神行きを志願! 西川球団社長、慰留断念を示唆!
阪神・星野新監督がヘッドハンティングを画策している島野二軍監督が、この日、名古屋市内の球団事務所で3度目の契約更改交渉に臨んだ。既に、入団内定でスタッフを発表してしまっている上、ライバル球団をむざむざ戦力アップさせる訳にはいかない中日側は年俸吊り上げに続いて、3年契約を提示して、引き留めを図ったが、島野氏は「星野監督をサポートしていきたい。亡くなられた(星野監督の)奥さんから常々『ウチの人を日本一の胴上げをするまで頑張って欲しい』と言われていた。約束を実現したい気持ちになっている」と阪神へ移籍したい意向を示し、交渉は物別れに終わった。移籍阻止へ徹底抗戦の構えを見せていた西川球団社長だったが「最終的には本人の意思に任せるしかない。『貴方が決めて下さい』と伝えた。年明けの交渉が最後。(逃げられた場合)後任も考えないといけない」と阪神移籍を認める可能性を示唆した。

 石井一、メジャーへの思い再燃! 5年10億の提示を保留!
ゴーグル(メッツ),谷繁(中日),ハイツ田口(オリックス)と果敢にメジャー挑戦を仕掛けている中、数年前からメジャーメジャーとほたえていたにも拘わらず、ただ一人、テロにビビって、今オフのメジャー入りを断念した石井一が、この日、東京・新橋の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。一時は家族の事を持ち出して、生涯ヤクルト宣言をかまし、ヤクルト側の複数年契約を受諾する意向を見せていた石井一だが、いざ総額10億円(推定)の5年契約を提示されると、メジャーへの思いを蒸し返す一貫性のなさで、結局、これを保留「今回、残留して、翌年即FA移籍では球団に申し訳ない」などとほたえていたが、2年契約すら交わす気は毛頭ないらしく来オフ、FAでのメジャー移籍を目論むべく、単年契約を希望した。メジャー移籍の場合、球団には一銭も入って来ないFAよりはポステスィングシステムの方がマシと考える多菊社長は再び、今オフ中のポステスィングシステムによる移籍を容認する構えを見せており、その去就が注目される。

 銭ゲバ・メカゴジラ、2度目の交渉でサイン! 谷繁抹殺へ意欲満々!
例年通りの銭ゲバぶりで2年連続の保留をかましていたメカゴジラが、この日、2度目の交渉に臨み、2700万円アップの1億1000万円(推定)+出来高でサインした。来季のFAを視野に打診されていた複数年契約については「複数年で甘えが出るし、FA権を取ってみたい気持ちがある。どうなるか分からないが、来年のFAに向けて自分のレベルを上げたい」と拒絶したと言う。また、前日、中日移籍が決まった谷繁に対して、殺人タックル予告をしたメカゴジラだが、この日も「ベイスターズを築いてきた1人だから、凄く寂しいが、野球人としては敵になる訳だから、僕は彼を潰します」と改めて、殺人タックル敢行を示唆。更に「甘えたヤツは無言でドツく。対象は年下全員。本塁上でのタックルをしなかったり、ウチはいい子軍団過ぎる」と先輩特権を発動させて、チーム総掛かりでの谷繁潰しを強制する意向を示した。

 阪神、またまた補強に成功! 元オリックス・アリアスの入団内定!
星野新監督を迎え、FAで片岡をゲットし、波に乗る阪神は、更に、この日、オリックスを退団したアリアスとの交渉が合意に達し、入団が内定した事を明らかにした。これに対して、星野監督は「過去2年の実績を見れば分かる様に非常にパワーがある。FAで獲得した片岡と共に打線の軸になって引っ張って貰いたい」と大きな期待を寄せた。オリックスでは三塁を守っていたアリアスだが、片岡がサードに入る事で、来季はファーストで起用される模様で、食指を伸ばしていると思われたマルちゃん(元巨人)獲得の線は薄くなってきた。尚、この煽りを受けて、残留予定だったクルーズはお払い箱となり、退団する事が決定

 霊感投手・松坂、4000万円アップで一発サイン!
この日、霊感投手・松坂が所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。今季は好不調の波が激しく、両リーグ最多の15敗を喫したが、入団時から3年連続となる最多勝に輝き、沢村賞もゲットした事を評価した球団側は4000万円アップの1億4000万円(推定)を提示水島新司の呪いにより、今季も優勝を逃した為、査定が辛くなっており、希望額の1億5000万円には届かなかった霊感投手・松坂だが「いい部分の評価をたくさんして貰った。去年,一昨年とケガして、1年間先発ローテーションを守れなかったが、今年はそれが出来た。3年間やってきた事を評価してくれ、嬉しく思う」と一発でハンを押した。尚、4年目での1億4000万円はマッスル千代の富士(巨人)の1億2000万円を上回る史上最高額