球界トピックス

12月19日


 外国人同時4人出場へ拡大! 選手会からの反発は必至!
この日、東京・内幸町のコミッショナー事務局でプロ野球実行委員会が開かれ、経営者側の強い希望で以前から懸案事項となっていた外国人選手枠について検討。その結果、「投手2人,野手2人」までだった一軍出場登録を「投手3人,野手1人」ないしは「投手1人,野手3人」とする事を可能とした上、同時出場は3人(投手1人,野手2人)までと言う現行ルールを来季から「投手1人,野手3人」の4人へと拡大する事が決定された。しかし、これについては日本人選手の働きの場が失われるとして、労組・プロ野球選手会が断固反対の姿勢を示しており、反発があるのは間違いないと思われる。また、横浜の身売り問題で検討されていた加盟料問題だが、12日に川島コミッショナーが掲げた「(球団名、本拠地,フロント等が変更されず、球団の同一性を保つ)条件が守られるのであれば、加盟料は発生しない」と言う見解が認められ、野球協約改正について、コミッショナー事務局が改正要綱案をまとめる事で一致。来年1月22日に開催予定の次回で結論を出す方向となった。

 星野新監督、初仕事! 片岡との交渉に直接出馬!
前日、阪神の新監督として就任会見を行ったばかりの星野監督が初仕事として、日本ハムからFA宣言している片岡との4度目の交渉に直接出馬した。交渉は1時間半に渡ったが、20日に最終決断を下す意向を示している片岡は「(星野監督に)1度はお会いしたかったので嬉しかった。まだ迷っているが、明日、はっきりした答えを出します」と、この場での結論は保留。星野監督は「苦しんでいるタイガースを一緒に再建しようと伝えた。現場の責任者として、誠意だけは伝わったと思う。一番いい返事が貰える事を信じている」と手応えを感じた模様だ。

 下柳、2度目の交渉! 300万円の上積みで年内決着!
昨年、日本球界初の代理人同席での交渉を行った下柳が代理人の上杉弁護士を同席させ、2度目の契約更改交渉に臨んだ。初回交渉では死神ボールでビビらせて鈴木一朗(マリナーズ)を国外へ追いやったにしては物足りない数字と判断した球団側の現状維持提示に保留した下柳だが、300万円の上積みを勝ち取り、1億4300万円(推定)でサインした。昨季は越年交渉となったばかりか年俸調停にまでもつれ込んだとあって「年内決着でホッとした。ここまで8勝,9勝ときているから、来季は10勝したい」と安堵の表情を浮かべた。

 水口、無謀な大台狙いで保留! 助っ人2投手は再契約が合意!
リーグ優勝したにも拘わらず、保留者続出の近鉄契約更改だが、この日は水口が交渉に臨んだ。渋チン提示が続いていた中で3600万円アップの8600万円(推定)とまずまずの評価と思われたが、無謀にも倍増の1億円を狙っている水口は「評価のされ方に違いがあった。僕も歩み寄るが、球団も歩み寄ってくれる筈…」と2時間粘った末に、結局、保留。一方、2度目の交渉となった岡本は前回から300万円の上積みを勝ち取り、4000万円アップの7300万円(推定)でようやくサイン。また、この日、契約更新が微妙と言う事から自由契約にしていたバーグマン,パウエルの両助っ人投手との再契約がいずれも年俸倍増の1年契約で無事、合意に至った事が明らかになった。