球界トピックス
12月5日 マスターズ・リーグ:福岡6−0名古屋
サッチー、ついに脱税容疑で逮捕! ノムさん、無念の辞任発表!
ついにXデーがやって来た。この日、かねてより脱税容疑をかけられていたサッチーが、ついに東京地検特捜部に逮捕され、頑なに否定し続けてきた容疑を認めたのだ。潔白の可能性を信じて久万オーナーは3度に渡ってノムさんの続投を宣言していたが、サッチー逮捕の報を受け、阪神電鉄本社で開かれた緊急幹部会で結論を出し、ノムさんへ辞任勧告。東京の自宅で待機していたノムさんは西宮まで呼び出され、甲子園球場内の阪神球団事務所で野崎球団社長と共に、異例とも言える深夜の緊急辞任会見を行い「こういう状況ではとても来季も指揮を執る訳にはいかない。ファンにも申し訳ない。来季の監督は辞任させて戴く事にしました。3年間最下位に終わり、私の力では立て直せなかったのは心残りで残念です」と無念の表情を見せた。後任人事としスキャンダルによる退任と言う大きなイメージダウンからの巻き返しを図る為に、電鉄本社内から「是非、クリーンな人物を」と言う声が強まり、ここにきて、新たに中村元監督が急浮上してきた。典型的な「いい人」の中村氏はノムさんとは対照的に選手の好き嫌いを起用に反映させない公平ぶりが球団内部で高く評価されており、1990年から1995年途中までの長期政権を担った実績も買われている模様。依然として、岡田二軍監督,木戸ヘッドコーチの内部昇格案は時期尚早の声が強く、中村氏に断られた場合、前オリックス監督の仰木さんが本命に挙げられていると言う。また、仰木さんと並んで候補として挙げられていた前中日監督の星野氏だったが「オレが阪神の監督? ない、ない」とやんわり否定した。
ヒゲ入来、大幅アップに納得の一発サイン! ルーキー阿部も3倍増!
投手陣が崩壊した巨人において、ローテを守り、チーム最多の13勝をマークしたヒゲ入来が、この日、契約更改交渉に臨んだ。13勝したとは言え、上原と違って相手投手が二線級だっただの、重要な試合で勝っていないだの、4敗しかしないと言っても途中降板が多く、最後まで投げいれば10敗はしていただのと、言いがかりをつけられていた事で、微増に留まり、ヒゲ入来の保留は必至との噂もあったが、蓋を開けてみれば、球団側は5700万円アップの9000万円(推定)を提示。これにはヒゲ入来も「パニック状態。倍増くらいと思っていたのに、予想以上に評価して貰えた」と納得の一発サインとあっさりカタがついた。また、ルーキー捕手ながら、127試合に出場した阿部も約3倍増となる2500万円アップの3800万円(推定)と高い評価。W杯に出場した事による上積みはなかったが、阿部は「参加出来ただけで勉強になった」と気にする事なく、一発サインとなった。一方、茂雄のヘッポコ継投に振り回されたと言う同情すべき点はあるものの、防御率6.85と中継ぎとしては失格と言わざるをえない不本意な成績に終わった河本組長は協約の減額制限ギリギリの25%ダウンとなる3000万円減の9000万円(推定)を提示されたが、何も言い返せる材料がなく、渋々サインした。
片岡、条件引き上げにも保留! ノムさん失脚で入団微妙か!?
この日、阪神は日本ハムからFA宣言している片岡と大阪市内のホテルで3度目の交渉を行った。皮肉な事にサッチー告発Xデーと重なってしまい、ノムさんが辞任すると言う最悪の展開が、阪神入りに傾きつつあった片岡の決意に悪影響を及ぼす事を恐れた阪神は前回の総額10億(推定)の4年契約から、総額12億(推定)の5年契約と条件を引き上げたが、結局、結論は先送りとなった。「聞かない訳にはいかなかった」とサッチーの脱税容疑に関する経過を説明された片岡は「数字では誠意を見せて貰った。(ノムさんとはマンツーマン交渉で)一度お会いした事もあるし、(心境の変化は)全くないとは言えない」と微妙なコメント。尚、4回目の交渉は挙式を控える片岡の都合により、16日以降の予定となっている。
藤井、悪夢の40%ダウンも渋々一発サイン!
史上7人目の代打逆転満塁サヨナラ弾を放ちながら、茂雄のラストゲームやダイエーのローズ敬遠策とかぶってしまったが為に全く取り上げて貰えない悲劇に会った藤井が、この日、契約更改交渉に臨んだ。悲劇の一発を含む今季3本の満塁弾を放ち、王さんの通算満塁弾に王手をかけるなど、少ない出番で派手な活躍を見せたにも拘わらず、球団側は協約の減額制限25%を遙かに下回る40%ダウンとなる2000万円減の3000万円(推定)を提示。次々と主力に逃げられ、一部のルーキーには契約金を支払わないなど、人件費は抑えめで余裕があるにも拘わらず、この渋チンぶりに引退も脳裏に浮かんだ藤井だったが「(王さんの通算満塁弾記録に)並ぶのが目標。ファンが求めているからユニフォームを着る事にした」と、無念の一発サインとなった。