球界トピックス

11月21日


 激震! メイ、まさかの電撃退団! 投手陣再建へ大ピンチ!
壊滅状態だった今年の投手陣の中で唯一、開幕からローテを守り抜いたメイだが、来季はメジャーに挑戦する為、退団する事が明らかになった。この日、都内のホテルで行われた出版関係者との会合でナベツネが「来年はメイがいないから10勝分、減る事になる」と暴露したもので、数日前に、代理人を通じて来季の契約を結ばないと言う通知が届いているとの事。昨年結ばれた複数年契約だが、実は1年間が終わった時点で翌年の契約を結ぶか否かの選択権をメイ本人と球団側の両方が持っていると言うバイアウト契約だった模様で、メジャーからオファーがあったと思われるメイの契約解除の申し出に対して、巨人に引き留める策はなかった。投手陣再建が最重要課題の巨人にとって、いかに前田幸を中日から引き抜いたとは言え、メイのまさかの電撃退団の痛手はとてつもなく大きな痛手となった事は言うまでもないだろう。

 名手・川相、ドラ1・真田の信奉ぶりに苦笑!
外れ1巡目で指名された真田(姫路工)だが、日本が世界に誇る堅実無比の犠打職人で和製オジーの名を欲しい儘にする名手・川相の信奉者であった事から、実に見る目のある男だとチーム内で評判になっている事が明らかになった。これに対して、当の川相は「ドラ1君が俺の名前を出すなんて初めて。普通は松井さんや桑田,上原だからね。俺の子供も新聞を見てビックリしていたよ。助言? 練習、練習しかないよ。注目していきたいね」と苦笑い。早くも稀代の職人に目をかけられた真田の将来の見通しは明るいものとなりそうだ。

 山崎武、急転、残留決定! 生涯中日でのプレーを宣言!
この日、山崎武が名古屋市内で記者会見を行い、横浜に断りを入れ、中日に残留する事を明らかにした。起用法の不満に端を発し、FA権取得後の球団の対応が遅かった事にもぶち切れて、FA宣言した山崎武は16日に行われた2度目の交渉で中日側が基本年俸の上乗せをせずに、出来高払いを加えるだけと言う横浜以下の条件提示でお茶を濁してきた事により、「グッとくるものはなかった」と沈痛な面持ちを見せていただけに横浜移籍は濃厚と見られていたが「金銭的には横浜の方が少し上だったが、色々考えて、ドラゴンズにお世話になる事を決めた。名古屋のファンの『残れ』と言う想像を越えた熱い声援が身に染みた。FAはこれで終わり。生涯中日と決め、最後まで一生懸命やって、恩返ししたい」と残留の理由を語り、中日で野球人生を終える事を誓った。FA権を行使し、複数球団と交渉した選手が残留を決めたのは、1999年の進藤(当時・横浜)以来、史上2人目。

 鈴木一朗、史上初の日本人MVP! 新人王とのダブル受賞は26年ぶり!
昨秋、下柳(日本ハム),高村(近鉄)らの殺人投球地獄から逃亡すべく、京都の花札屋に買収されて、国外亡命を図り、首位打者&盗塁王をダブル受賞した鈴木一朗(マリナーズ)が、この日、ジオンビー(アスレチックス)を僅か8点差で抑えて、ア・リーグのMVPに選ばれた日本人選手のMVP受賞は史上初で新人王とのダブル受賞も26年ぶり2人目と言う快挙となった。

 ナベツネ、提訴も辞さず! 中部オーナー、根回し空転に困惑!
身売り問題でナベツネからイチャモンをつけられている事に対し、この日、横浜市内のホテルで行われた球団納会に出席した横浜・中部オーナーは「既定方針通り、社内手続きを進めている。覆る事はないと思っている。ナベツネには事前に話をしているし、フジ(テレビ)さんが(ヤクルトの株を)持っている事はご存じでしたよ。信じられない」と困惑した表情で語った。ナベツネはイチャモンをつけた際にフジテレビがヤクルトの株式を所有している事を知らなかった的な発言をしており、どちらが正しい事を言っているかは不明だが、状況だけ考えてみれば、きっちり根回しをした横浜側がナベツネの言質をとったと見るのが普通だろう。一方、前日、ヤクルト・多菊社長から「あの人は関係ない」と言われて激昂したナベツネは「『関係ない』とか暴言を吐くから頭に来るんだ。(この儘なら)提訴する。準備もしている」とまくし立てた上、「実質的な保有者が変わるのだから、36条(譲り受け球団の加盟料)の問題が出てくる」加盟料30億円の支払い要求までかます始末。既に、当事球団以外のセ・リーグ4球団は同調しており、パ・リーグも西武,ダイエー,日本ハムが異議を唱えている状態とあって、10球団による連名提訴に至る可能性も十二分に出てきている状況だ。また、同日、川島コミッショナーはフジ・サンケイグループの羽佐間代表を訪ね、この問題について会談したが「(ニッポン放送とフジテレビの)両社長によく伝えます、と言っていた。向こうにも事情がある。円満な解決方法で宜しくお願いします、と言う事だった」と無難なコメントを残すに留まった。

 ハイツ田口,片岡と2度目の交渉も長期戦濃厚!
FA宣言したハイツ田口(オリックス)の代理人である牛島弁護士が、この日、都内のホテルで阪神と2度目の交渉を行った。阪神は9日の第1回交渉と変わらぬ総額6億円(推定)の3年契約を提示。牛島弁護士はハイツ田口がメジャーを第1志望としている事から「前向きな話が出来たが、今は色々な話を窺うレベル」と結論を保留した。交渉に当たった阪神・竹田常務は「前回と同様、阪神の熱意を伝えた。メジャーへの気持ちも分かったが、球団はあくまでも待つ姿勢」と長期戦も辞さない構え。また、この後、阪神は片岡(日本ハム)とも2度目の交渉を行い、総額10億円(推定)の4年契約と、これまた前回と同じ条件を提示。片岡も「納得出来る部分もあったし、阪神の事も分かってきたが、長い目で見て、後悔しない選択をしたい」とこれまた長期戦を視野に入れた発言で結論を保留。尚、ハイツ田口とは12月4日、片岡とは12月5日に3度目の交渉を行う予定。

 台湾アマ球界の本格派右腕・余文彬の獲得が内定!
ドラフトで大量14選手を指名するなど、新戦力補強に余念のないオリックスだが、この日、台湾・文化大学の余文彬(ユ・ウェンピン)投手(=22 178cm,75kg 右投右打)の身分照会の手続きをコミッショナー事務局に申請した。シドニー五輪のアジア予選にも出場するなど、台湾アマ球界を代表する好投手の余は150km近い速球とスライダーを武器にする本格派右腕。余は20日から来日し、神戸市内のオリックス合宿所に宿泊しており、この日はメディカルチェックを行うなど、既に、獲得は内定している段階で近日中に正式契約を結ぶ予定だ。