球界トピックス
11月18日 マスターズ・リーグ:東京5−2名古屋
若大将・原監督、OB戦で王さんと対面! 寺原獲りのライバルが火花!
この日、静岡・草薙球場で「巨人−阪神OB戦」が行われたが、翌19日のドラフト会議で寺原(日南学園)の獲得を狙う若大将・原監督とダイエー監督である王さんがチームメイトとして顔を合わせた。1位抽選に関しては3連敗中の王さんはドラフト初参戦となる原監督の姿を見るや、「いよいよ決戦だな」と宣戦布告。巨人,中日,横浜,ダイエーの4球団の重複指名が予想される中、ダイエーはウェーバー順で3番目と残りのクジは二拓状態だが、巨人に至っては最後にクジを引く事になり、正に、他力本願状態。しかし、自らが入団した際にも、藤田監督が競合で当たりクジを引き当て「外す筈がない。入れるのが当たり前と思っていた」と語ったプラス思考ぶりは健在で、その(同じくOB戦に参加した)藤田氏からは「前日まではそうでもないが、当日は両肩に何トンもの重りがのしかかってくるぞ。外した時の事ばかりを考えるとなぁ」とプレッシャーをかけられれたが、「こればかりは、やるしかない。『残り物には…(福がある)』と言うからね」と寺原獲りへ自信満々。さて、当の寺原は、この日、W杯の為に遠征していた台湾から帰国。宮崎空港での会見では「どの球団に入ってもアテネに行きたい気持ちがある」と2004年のアテネ五輪出場を熱望した。また、共に帰国した日南学園・小川監督は「台湾でプロと接し、色々考えた様だが、(本当の)意中の球団はやっぱり1つみたいだ」と注目発言。意中の球団とは巨人と思われるが、しかし、「自分が(クジを)引く訳じゃないし、緊張していない」とあっけらかんとした表情を見せており、他の3球団が引き当てても、入団する見込みは高いと見られている。
ノムさん、FA片岡とサシで極秘会談!
サッチーの脱税疑惑により、未だに去就が定まっていないながらも、ドラフト会議に参加する為、上京したノムさんは、都内のホテルでFA宣言した片岡(日本ハム)と約2時間に渡る極秘会談を行った。初交渉時に電話を入れたノムさんだが、直接の交渉は今回が初めて。ノムさんは相変わらず、報道陣に対しては無言を貫いた儘、立ち去ったが、片岡は「(今回の会談は)突然決まった事。監督の言っておられる事も分かったし、自分の言っている事も理解してくれたと思う」と、意義のある話し合いであった事を強調したが、「これで(阪神入りを)決断する事はない」と、慎重な姿勢を崩さなかった。
多菊社長、横浜との共同戦線を全面否認! 野球協約改正を希望!
横浜の身売り問題に伴い、ニッポン放送と同じくフジ・サンケイグループのフジテレビがヤクルトの株式を20%所有している事に対して、ナベツネが協約違反として異議を申し立てたが、これに対して、ヤクルト・多菊社長は「横浜と『協調』とか『協力』とか言う発言はしていない。お客さんを増やす経営面で色々な話し合いが出来ればの意味で話をしただけ」と語り、横浜との共同戦線を全面否認。また「考え方の違い。法的にダメなら(野球協約を)直していけばいいんじゃないか」と付け加えたが、正当性を立証させる為の協約改正についてはナベツネが既に、猛反対しており、日本テレビないし大阪読売に他球団の株式買収をさせる可能性を示唆するなど、脅しをかけている。今回の話はあくまでヤクルト社長の発言であり、フジ・サンケイグループの意向ではないが、大きな波紋を呼ぶ事になった。