球界トピックス

11月17日 マスターズ・リーグ:東京14−8名古屋


 川島コミッショナー、横浜身売り問題で緊急会議開会!
ヤクルトの株式を所有するフジテレビと同じフジ・サンケイグループに属するニッポン放送が横浜の筆頭株主となった事で、協約違反と主張するナベツネが「日本テレビによる他球団買い取り」と言う脅迫紛いの異議申し立てをかましたが、これに対して、この日、川島コミッショナーは「確かにその様な(協約違反の)状況がある様にも認められる」として、長谷川事務局長らと緊急会議を開会。ヤクルトに対して球団の経営権を得てから現在までの株式の保有状況を報告を要求するなど、株式保有に関する野球協約違反の疑いについて実態を調査する事を明らかにした。また、イチャモンをつけた当のナベツネは「(フジテレビに)ヤクルト(球団)の株を手放して貰って綺麗にやらんと、八百長の疑いまで出てくる事になりかねない。(実行委員会で承認されても)重要事項だからオーナー会議の承認なしでは有効でない」と、中日,広島,阪神と言った残りのセ・リーグ球団のオーナーとも同調する根回しを済ませ、オーナー会議にかける事を要求した。

 前田幸、中日と再交渉! 希望額に遠く決裂必至!?
FA宣言した前田幸が、この日、名古屋市内で中日と2度目の交渉を行った。前回の交渉では再契約金6000万円を含む総額3億円(推定)の3年契約を提示した中日だったが、今回は最高で1年2000万円(推定)の出来高払いを上乗せ。出来高払いのみを上乗せするだけと言う策は、前日、残留交渉した山崎武に対して仕掛けて全く功を奏さなかったにも拘わらず、同じ手口に出てしまった。これに対して、前田幸は「希望は伝えたが、まだ開きがある。希望額が通れば、残留の可能性は高いが…」と態度を保留。その希望額(年俸1億円)との差は未だに大きく、伊藤球団総括が「額を上げるのはかなり厳しい状況。球団社長に話してみるが(これ以上の上乗せは)難しいだろう」と語るなど、中日側が前田幸の希望額を用意出来る見込みは限りなく薄い。一方、4年契約で出来高を含む総額6億円(推定)を提示済の巨人について問われた前田幸は「憧れもある。野球をやっている限り、あのユニフォームは着てみたい」とコメント。「希望額が通れば残留」発言は中日が用意出来ない事を見越しての建て前に過ぎず、巨人へも「憧れ」と言うより、あからさまに破格の条件提示になびいている様に見えるが、真意はともあれ、前田幸は巨人入りは大きく傾いたとみて良さそうだ。

 ハイツ田口にメジャー5,6球団が食指!
メジャー挑戦を目論んで、FA宣言したハイツ田口だが、この日、代理人であるアラン・ニーロ氏から、メジャーの5,6球団が興味を示している事を電話で聞かされ、「正式なオファーに繋がるかどうかはこれから。話を聞くだけではまずいので、直接見に行く事も考えている」とコメントを残した。ニーロ氏とは19日に東京都内のホテルで会談を行う予定となっている。